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【2021年】今年セレクトして良かったモノ〜三軒茶屋SEPTIS 白木凛太郎〜

2021年も残りわずか。今年も振り返りシーズンの到来です。ことセレクトショップに関しては、みんな気になるのが(?)、店主の考える今年のベストセレクト! 今回は三軒茶屋『SEPTIS』の白木凛太郎さんにベストセレクトを聞きました。


白木凛太郎さん(SEPTISスタッフ)
現在、オーナーの玉木氏と二人三脚で店を切り盛りするSEPTISの若きエース。2021年の個人的ベストバイはリーバイスの「501」デッドストック。


■2021年のセレクトを振り返って

今年も引き続き、アメリカをルーツとするスタンダードクロージングという軸はありました。その中でサイズとかアイテムとかでトレンド要素も入れつつ……といった感じでしたね。

ただこの前、友達に「どんなお店で働いてるの?」と質問されてうちのインスタを見せたら、「よく新品でこんなにいなたい商品が揃うね」って言われたんです。それがお店の中にいる自分にとっては衝撃的で。「あ、そうか」と。若い方々が新鮮さを求めて古着を買っている今、古着屋さんが取り扱っているようなアイテムをうちは新品で置いているんだと。その視点が加わることで自分自身の商品への見方が変わったというか、改めて「よかったな」と思いますね。


ベストセレクト_01
BARN STORMER×SEPTISのアルヴィーチノ

2021年、一発目の別注商品にして、今年最も売った商品と言っても過言ではありません。映画『アニーホール』でウディ・アレンが穿いていたチノパンを目指した、〈バーンストーマー〉さん渾身のチノパンです。発売当初は再入荷の繰り返しで、告知も怠らずやっていたのですが、最近はしれっと入荷させるぐらいには定番化しました(笑)。いわば、うちの新定番。これが入ることでお店として提案できる幅が広がったのは大きいですね。これまでは大きめのサイジングのスタイルをあまり提案できていませんでしたから。空いていたピースがすぽんとハマった感じでしょうか。このチノから始まり、今となってはシャンブレーにウール、ヘビーフランネルにウールタータンと計5型を取り扱うまでに至りました。気づけば一年でそんなに作ったと考えると恐ろしいですね(笑)。来年もいい生地を見つけたら積極的に増やしていきたいです。


ベストセレクト_02
ARTESANOS×SEPTISのデザートブーツ


70年代に、アメリカの〈フリーマン〉というブランドがこういうデザートブーツを作っていたんです。オーナーの玉木も持っていたのですが、最近になって履けなくなったと。でもどうしても履きたいと。……はい、それが事の発端です(笑)。で、どうしたかというと、当時のようなアイテムはもうないので、スペインの〈アルテサノス〉という工場に企画を投げてみたら了承をいただけた。それで一からオーダーしたというのが事の経緯です。ただ前途多難な道のりで、何度も何度もサンプルを作ってもらいましたね。特に色が難しくて、このお菓子みたいな茶色がなかなかない(笑)。実際履いた様は、イギリスのデザートブーツはアイビーな感じだけど、これは不思議とアメリカのローカルな感じ。庶民的です。その仕上がりに、玉木のアメ横時代の知り合いから「おれはまだ持ってるぞ!」と自慢の写真が送られてきたり、フリーマンの靴しか履いてこなかったような先輩が買ってくれたり、かなりうれしい反応をいただいてます。実は商品の納品後も玉木のこだわりで平紐から丸紐に変更するというハプニングもありましたが(笑)、最後まで悔いなくやり切れてよかったです。


ベストセレクト_03
MUNSINGWEAR×SEPTISのリンクスカーディガン

〈マンシングウェア〉さんに別注させていただいたリンクス編みのカーディガンです。現行のものより着丈を短くして、身幅を広げて、Vネックを浅くしてと、60年代のアメリカの人が着てたような庶民的なカーディガンを目指しました。今って、この手のTHE・アメリカンなカーディガンがあまりないんですよね。だからこそ、アメリカのスタンダードクロージングを伝えるうちとしては作りたかった。マンシングウェアさんにはむちゃ言って、何度もサンプルを出してもらったのはいい思い出…(笑)。おかげさまで大変好評で、当初は5色展開だったところ、来年の1月には13色で展開することが決定しました! ……「え? 小さなセレクトショップでそんなに?」って? オーナーの玉木も「ちょっと調子乗りすぎちゃったかな…」と言うぐらいに圧倒的な色展開です(笑)。ただ、うちの定番にしたいくらいの自信作なので、ぜひご覧になってほしいですね。

■2021年の売り場を振り返って

やっぱりカジュアル路線に全体的なウェイトは寄っていってます。靴を例に例えると、ガラスレザーのローファーはずっと定番として置いているんですけど、今年はデザートブーツなんかのカジュアルな革靴のほうがよく売れました

あとはやっぱりサイズ感の変化。いつもジャストなサイジングで選ばれる方も、今年はいよいよ大きくなってきました。サイズ選びだけでなく、ワイドフィットのボタンダウンシャツが例年に比べてよく動きましたね。「あ、ついにうちにもその流れがきたか」と。印象として一番残っています。

■来年のお店について

サイズ感の変化を言った手前、アレなんですけど……。年末ということでオーナーが断捨離をしていて、お下がりをもらったんです。その中にリーバイスのちょい細めストレートのパンツ(60年代)があって。これが自分にとっては新鮮で、結構よくて。で、直感なんですけど、「あ、これはもしかしたら太いパンツの流行は終わるんじゃないの?」って思ったんです。そうなると、トップスやアウターなどのサイズも小さくなる?なんて思ったり。まあこれはお店としての方針ではなくて、あくまで個人的な話なんですけどね。でも、いよいよそっちのテンションに切り替わっていく人も増えていくのかな〜と思ってます。なので来年は、サイジング含めスタンダードなアイテムに注目したいですね。

あ、あとはお店が来年で20周年なんです。スペシャルな別注やデッドストックも仕込んでいく予定なので、ぜひ楽しみにしておいてくださいね!


SEPTIS
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-41-13
営業:15:00~19:00(水曜定休)
電話:03-5481-8651

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