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【ACROSS】東京ストリートから探る、7月のトレンドアイテムとは?
Photograph by ACROSS , “PARCO”
東京ストリートから探る、7月のトレンドアイテムとは…?
毎月恒例のSTYLER MAGとパルコが運営するストリートファッション・マーケティングマガジン「ACROSS」との共同企画!この企画では1980年から行われているACROSSの定点観測のもと、普段何気なく歩いている東京ストリートに潜むトレンドをスナップ写真とともにご紹介していきます。
さらに最後にはSTYLER MAG編集部の天邪鬼3人がトレンドアイテムをセレクトショップから主観混じりでピックアップ。これからの買い物の参考にしてみてください!では、どうぞご覧ください。
・7月のトレンドアイテムは『黒トップス』
第十二弾となる今回見つけたトレンドアイテムは“黒トップス”。前々回の5月の定点観測に見られた“白トップス”とは打って変わって、ファッションでイメージするジャンルも人に与える印象もまったく異なるカラーの登場です。どちらも定番色であるだけにトレンドをよそに着続ける一定の層はいるものの、たった2ヶ月でマスに広がるまでに至った経緯とは何なのでしょうか?
36年間ストリートを見てきたACROSS編集部によると、ある傾向のもと「何年かにいっぺん」訪れるのだとか。
「定番色でもあり、ある層にはいつでもふつうに着用されている黒だが、何年かにいっぺん、“夏の黒”が流行として浮上することがある。過去の事例を振り返って考察すると、おそらく、“大きなトレンドの流れの転換期に浮上することが多い”といえそうだ。」source by 第427回 定点観測 解説
ある意味箸休めとも言えるトレンドの黒。長いシンプル&ベーシックの大きな流れが終わり、次はヴィンテージライクやカラフルなどの対峙するデザインにシフトしていくのではないかとも後述しています。ということで、次のページからはSTYLER MAGがオススメする“黒トップス”をご紹介していきます!と言いたいところですが、箸休めのものをわざわざ買う必要があるのか?という疑問には…大丈夫です、対峙するデザインのベースとなるのは何なのか?黒とお答えいたします。それでは、ご覧ください。
黒の衝撃を今、再現している黒シャツ
ESSAY – キュプラロングシャツ ¥28,080 (tax inc.)
黒の服といえばどうしても、ヨウジヤマモトやコムデギャルソンがデビューした1982年のパリコレを連想してしまいます。こちらの『ESSAY(エッセイ)』は、ヨウジヤマモトで経験を積んだEdwina hoerlの元で経験を積みデビューしたブランド。となると、一番今っぽい感性でもって仕立て上げられた“黒の衝撃”なのではないでしょうか。
キュプラ混のコットン地が独特の表情をしており、袖のたまり方やバッグシルエットからは、生地の落ち感を計算した上でのパターンメイキングが垣間見える一着。みんなが黒モードになればそれはモードじゃない気がするので、モードに距離感を感じてた方はぜひこの一着から始めてみては?(ライターA)
ちょーロングな黒ロンT
Sasquatchfabrix – SUPER BIG LONG SLEEVE TEE ¥19,440 (tax inc.)
入荷ホヤホヤ、次のシーズンのキーアイテムだと勝手に予測しているロンTをピックアップ。しかもスーパービッグでロングなロンTです。ロングなロンTとトートロジーに陥っていると思いきや、なるほどと思ってしまうぐらいのロングな袖が特徴です。
昨今勢いのあるヴェトモンの影響で袖をだらーんと垂らすのが一部で流行っているのですがこちらは溜まりを作って正統派?に着て欲しいアイテム。というのもこれまたスーパーワイドに設定されている身幅とのバランスを考えるとそれがちょうどいいんですよね。今から短パンとの長短のコントラストを楽しんで着てください。(ライターS)
フォトTの中でも問答無用でカッコイイ黒フォトT
Rickford institute – J.Zeprev T-shirt SALE ¥3,078 (tax inc.)
特に原宿の定点観測で見受けられた黒Tの上にのせられたグラフィックたち。ということでスタイラーのショップからも黒Tをピックアップ。こちらは『Rickford institute(リックフォードインスティトゥート)』のフォトT。ニューヨークのカルチャーシーンを語るうえでは欠かすことができないリッキーパウエルが撮り下ろした写真がのせられたTシャツです。
“着ているバンTのバンドを知らない説”なんて企画を見たことがありますがそれを越えてでも着たいかっこよさがここにあります。恐れないで着てください。(編集長Y)
Text.スタイラー編集部