FEATURE
【ACROSS】東京ストリートから探る、9月のトレンドスタイルとは?
東京ストリートから探る、9月のトレンドとは…?
毎月恒例のSTYLER MAGとパルコが運営するストリートファッション・マーケティングマガジン「ACROSS」との共同企画!この企画では1980年から行われているACROSSの定点観測のもと、普段何気なく歩いている東京ストリートに潜むトレンドをスナップとともに探っていきます!
今回はアイテムではなくスタイリングとしてのトレンドをピックアップ。スタイリングと言ってもそれを構成するのは単体のアイテムなので、やはりトレンドの中でも頭ひとつ抜けるアイテムを着ていきたいところ。そこで今回もスタイラー編集部の3人がこれは!というアイテムを、セレクトショップの中からさらにセレクトしたので、これからの買い物の一助になればと思います。ではどうぞ!
9月のトレンドスタイルは“不良”
Photograph by ACROSS , “PARCO”
第十四弾となる今回見つけたトレンドアイテムはズバリ“不良”。前回8月の定点観測で取り上げられた柄物と、6月に取り上げられたタックインスタイルが合わさって、チンピラライクなスタイリングがストリートではちらほらと。
ファッションとしての不良が機能しているのは、きっと元来オラついた人達が着ているわけではないからなのでは。それでも不良っぽく見えてくるのは、①柄物アイテムが持つギラついたイメージと、②90年代の不良に対するテンプレート的イメージ、つまりワイドパンツにベルトとタックインといったスタイリングの、二つが合わさったからとも言えるかもしれません。ファッションは20年周期で繰り返すと言われているけど、こんな形で90年代のスタイリングが浮上するとは…。
スタイラー編集部が選んだ不良アイテム
それではここからはトレンドをさらに楽しむためのアイテムをスタイラー編集部の3人がご紹介!
根暗なA、硬派なS、浮いた話の一つもない編集長Yと、およそ不良らしからぬメンバーがピックしただけあって、逆にファッションとしては説得力が高いかも?不良デビューはオススメできないけど、アイテムとしてはセレクトショップの審美眼を通ったアイテムたちなので、ぜひこれらでファッションとしての不良デビューをしてみてください!
不良も足元から!?ヤンキー高校生とは一線を画すローファー
G.H.BASS – GILMAN ¥24,840 (tax inc.)
不良と聞くと高校生を、高校生と聞くとローファーを連想してしまったので、『G.H.BASS(バス)』のGILMANをピックしました。不良がスニーカーというのもなんだかしっくりこないですね。不良って大人への憧れだったり反発だったりを持ってるはずだから、足元は大人らしいオーセンティックなローファーを、トップスボトムスはまだ子供らしさとかやんちゃっぽさもあることで、ジュブナイル感のあるスタイリングになるのではないでしょうか。(インターンA)
太さが不良感の肝。タックインも請け負いな上品すぎるワイドパンツ
TONSURE – Belted Wide Trouser ¥42,120 (tax inc.)
個人的には随分と距離を取っていたあいつらが履いていたのは通称“ドカン”“ボンタン”と言われる変形学生服。ともすれば、極太なシルエットは不良感を演出するための最大の肝。でも野暮ったいのは洒落っ気がない。14AWにデビューして今年日本に代理店ができて購入できるようになった『TONSURE(トンシュアー)』のワイドパンツは、元マルジェラのデザインチーム出身のデザイナーが作ったアイテムであるがゆえに、太いながらも極めて上品。コットンらしからぬ華美なワイドパンツは、オトナ不良の一助となってくれるはず。(ライターS)
不良と言えば、スカジャン。
CAL O LINE – PACFIC OCEAN L/S TEE ¥10,584 (tax inc.)
昔から不良のイメージと言えば、スカジャンです。某漫画の影響から不良と言えば、ライダースというイメージもあるかもしれませんが、僕の中では不良と言えば、やっぱりスカジャンなんですよね。あと、さり気なく可愛いものが好きというのも欠かせません。ということで、『CAL O LINE(キャルオーライン)』のスカジャンをモチーフにしたロンTがちょうど良い感じかなと。清潔感なんて気にせず、ガシガシ着てほしいです。(編集長Y)
Text.スタイラー編集部