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【ACROSS】東京ストリートから探る、1月のトレンドアイテムとは?
東京ストリートから探る、1月のトレンドアイテムとは…?
しばらくお休みしてしまった、S MAGAZINEとパルコが運営するストリートファッション・マーケティングマガジン「ACROSS」との共同企画!この企画では1980年から行われているACROSSの定点観測のもと、普段何気なく歩いている東京ストリートに潜むトレンドをスナップとともに探っていきます。
後半にはショップスタッフが提案してくれたトレンドアイテムもピックアップ。トレンドの解説とともに、実際に着るべきアイテムも知れる、ファッション好きにはたまらない企画なのでぜひご覧くださいませ。
1月のトレンドアイテムは『黒スキニー』
第433回 定点観測ズームアップアイテム1 “オールブラック男子”
第十五弾となる今回見つけたトレンドアイテムは、ズバリ“黒スキニー”。昨年から継続していたトレンド、ワイドパンツからは一転、ストリートでは俄かに黒スキニーの台頭が見受けられます。
黒スキニーはエディの影響?
黒スキニーと聞けば、どうしたってエディ・スリマンの名前がチラついてしまうもの。エディがイヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ オムのディレクターに抜擢されたのが1997年。なんだか「ファッションは20年のサイクルを繰り返す」というセリフの真実味を感じずにはいられないトレンドが現れました。
そして3年後は、エディがディオールオムのディレクターに就任してから20年、つまり2020年は黒スキニーなど、モードが席巻する時代になるかもしれない。早くもそんな気配を感じ取った人々が、黒スキニーをまとってストリートを闊歩しているのでは?
そして気配の源は、実はモードとは別の流れにも求められそう。それも三代目J Soul BrothersやBIGBANGといった、久しく現れていなかったファッションアイコンに。というのも、彼らファッションアイコンが好んで着るVETEMENTS(ヴェトモン)、Off-White(オフホワイト)などのラグジュアリー・ストリートブランドの台頭が目覚ましく、こうしたブランドの一挙手一投足に注目が集まっているから。
三代目などがSNSにて発信するサンローランやVETEMENTSを着たヴィジュアルから、ファッション好き達はサブリミナル的に黒スキニーを受容。スタイリングにも影響して、ストリートシーンに反映されていると見て大過ない気がします。
サンローランなどモードへの回帰なのか、ラグジュアリー・ストリートという新しい潮流なのか、いずれにせよ黒スキニーの流行は一つの転換期と言えるでしょう。
“スキニー、テーパードなどシルエット問わず、黒の細身パンツを探しています!良いのがあったらぜひお願い致します!”
ということでここからは、ショップスタッフが提案してくれた黒スキニーたちをご紹介!いち早く時代の流れを嗅ぎ取った人たちに倣って、弊社アプリでも公式Postを作成してショップスタッフのおすすめ黒スキニーを募ってみました。
トレンドを知ってるだけでは洒落者として半人前、然るべきトレンドアイテムを着て、気張ったスタイリングしてこそ一人前。一見皆同じように見えて、どれもこだわりの詰まったスキニーたちなので、ぜひトレンド攻略のご参考にしてくださいませ。
生地感が絶妙なスキニーチノパンツ
ESTNATION – 製品染ストレッチスキニーチノパンツ ¥17,280 (tax inc.)
銀座のセレクトショップ ESTNATIONが提案してくれたのは、同『ESTNATION(エストネーション)』の製品染ストレッチスキニーチノパンツ。名前の通り製品染めを施すことで、パッカリングや独特のアタリが生まれます。綺麗なシルエットと雰囲気ある生地のバランス感が、スタイリングでもモードに振りすぎないバランス感を演出してくれる一本。
コットン99%、ポリウレタン1%の黄金比が生み出す至高のストレッチスキニー
MR.OLIVE – スーパーストレッチオーバーダイブラックデニム ¥19,440 (tax inc.)
名古屋のセレクトショップ Synapse natifのフジイさんが提案してくれたのは、『MR.OLIVE(ミスターオリーブ)』のスーパーストレッチオーバーダイブラックデニム。スキニー好きならご存知、コットン99%、ポリウレタン1% の黄金比が最高の穿き心地を実現してくれます。ワイドパンツに穿き馴れて、身体にぴったりくるのはちょっと…と思ってる方でも、穿けばうっとりするようなフィット感に。スキニーデビューにもおすすめです。
細すぎは苦手な人に推したいトラウザーパンツ
Sofar – Chino Trousers ¥13,608 (tax inc.)
代官山のセレクトショップ ROOTの伊藤さんが提案してくれたのは、『Sofar(ソーファー)』のChino Trousers。独特の光沢感はウェポンチノによるもの。クラシカルな佇まいの中に上品さが光ります。年齢的に思いっきりスキニーは厳しいという方にもオススメしたいし、トレンド関係なく一本あるだけでスタイリングの幅を広げてくれるので、絶対持ってて後悔しないボトムです。今ならセール価格とのことなのでお早めにどうぞ。
モードからカジュアルまで対応してくれるタイトフィットパンツ
JOURNAL STANDARD – WONDER SHAPE TRパンツ ¥11,880 (tax inc.)
JOURNAL STANDARD 渋谷店の志村さんが提案してくれたのは、同『JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)』のWONDER SHAPE TRパンツ。細身のスラックスタイプなので、そもそも綺麗系への対応力は抜群。それでいてカジュアルにもモードにも振れるようなルックスが◎。
ストリート感あるストレッチパンツ
Dickies×URiD – 別注TCストレッチナローパンツ ¥11,880 (tax inc.)
URBAN RESEARCH Storeが提案してくれたのは、『Dickies × URiD(ディッキーズ × アーバンリサーチアイディー)』の別注TCストレッチナローパンツ。ストリートを背景とするカジュアルワークウェアの代名詞的ブランド、DickiesとURがコラボした要注目ボトム。ディッキーズのあの生地感はそのまま、ストリートに馴染むシルエットがたまりません。ここは王道のvansやconverseと合わせたいですね。
今月のACROSSとの共同企画はいかがでしたか?「それは着ない」と思っていたけど、いつの間にか流れに乗って着てしまっているというのがトレンドの面白いところ。いち早くキャッチアップして他人より数ヶ月長く楽しむために今後もACROSSに注目です。
ACROSSでトレンドアイテムを見つけたら続きは弊社アプリで。そして欲しいアイテムが見つかったら何歩先も前を行くショップスタッフにその着こなしなど聞いてみてはいかがでしょう。では、また来月のトレンドをお楽しみに。
Text.ライターA