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大人だけど〈ディッキーズ〉ってアリですか? 原宿COUNTER TOKYOの答えは「全然あり」でした。

ワークからストリートに至るまで、幅広いシーンで愛されるパンツの定番といえば〈ディッキーズ〉。手頃な値段とタフな作りには定評があります。かくいう筆者も愛用中。とはいえ、若いイメージも色濃いだけに「いい大人が穿いていいもんかね…」なんて一抹の不安も頭をよぎります。

そこで、今回は同ブランドのパンツを豊富に揃える原宿の「COUNTER TOKYO」さんにその疑問をぶつけてみました。また、お店で好評だという2つの品番もしっかりヒアリング。同店スタッフさんによるおすすめのコーディネートを交えてお届けします!


柳澤佳佑さん(COUNTER TOKYO)
ワードローブの即戦力になる古着がリーズナブルな値段で揃う「COUNTER TOKYO」の店長。店内には柳澤さん自らアメリカで買い付けた古着と新品がバランス良く並ぶ。休日はビール片手に90年代の映画を観るのが楽しみと語る30歳。

―個人的な話ですが、最近〈ディッキーズ〉をよく穿いているんです。同ブランドを豊富に取り扱う「COUNTER TOKYO」さんでの反応はいかがですか?

看板モデルの「874」などはシーズン問わずに売れています。特に二十歳くらいの年の子の間では「とりあえず穿くでしょ」みたいな感じがありますね。海外のショップのインスタだったり、いろんなアーティストとかが穿いていたりする影響なのかな。

―やはり若い方には人気があるんですね。どういう部分が受けているのでしょう?

単純に昔からずっとあるし、ワーカーからスケーターに至るまで当たり前に穿かれてきたパンツ。なので、圧倒的にわかりやすい、そして買いやすいんだと思います。「パンツは欲しいけど、何を買えばいいのかわからない」というお客さんがとりあえず買っていくことも多いですよ。

同店のパンツコーナーの中でも目立つところに置かれている〈ディッキーズ〉。お店が忙しい時でも、お客さんが選びやすいように、カラーとサイズはできるだけ揃えているという。

―とはいえ、若い年齢の着用者が増えると「いい大人は避けたほうがいいのかな」と思ってしまう方もいそうです。柳澤さんとしては、いかがですか?

そうですか?全然ありですよ。個人的には若い子が穿いていても気にならないです。「みんなが穿いているから避けよう」というようなレベルのアイテムではないのかなと。流行っていても、うっとうしくは感じないというか。そこは〈ディッキーズ〉ならではの魅力ですね。

―「流行っていても、うっとうしくない」は至言ですね。僕もよく穿くので、ちょっと安心しました(笑)お店で好評のモデルも具体的に教えていただけますか?

まずはやはり定番の「874」です。完売している色もありますが、今は11色(12/16時点)揃えています。実は〈ディッキーズ〉自体からは18色ほどリリースされているのですが、単純にどれもいい色味なんですよね。うち的にいいなと思う色をピックアップしていくと、必然的にこのくらいのカラー展開になったという感じです。

Dickies / 874 Flat Front Work Pants ¥5,500(税込)
ワークチノの代名詞として世界中で愛されている看板モデルの「874」。センタープレスの入ったトラウザータイプで、シルエットはストレート。綿ポリ混紡のツイル生地はシワや汚れがつきにくい。

―11色展開はすごいですね。特に売れているカラーはありますか?

必ずしもブラックやベージュなどの定番色だけが人気というわけではないですね。色物も同じくらいの割合いで売れています。どちらかに偏るってことはないかな。夏場はホワイトが一気に売れたりしましたよ。

―幅広い色が売れるというのは、他のアイテムではなかなかない気がします。柳澤さんはアメリカにもよく行かれるようですが、本国での〈ディッキーズ〉の人気はどうですか?

買い付けでカリフォリニアに行った際に、向こうのフリマとかを覗くと、メンズだけでなく、女性も穿いていたりします。フリマは現地のおしゃれな人が多く集まるんですけど、彼らの着用率は高いですね。みんな大体ジャストのサイズ感で穿いています。九分丈ってほど短くはないけど、丈感も結構スッキリ目。あの感じはめちゃくちゃかっこいいですね。ダボッと穿く人は意外と見かけないかな。

―それは知らなかったです。874を使った、おすすめのコーディネートも教えてください。

今回はうちの看板スタッフに着用してもらいました。選んだのは僕自身も好きなリンカーングリーンというカラーです。若い子はワンサイズからツーサイズくらい上げて穿く傾向があるけど、20代後半や僕のような30代だったら、ジャストサイズですっきり穿くほうがいいのかなと。特に色物を選ぶ際は、やんちゃになり過ぎないようにジャストで穿くのがかっこいいと思いますよ。

アウター / Levi’s、パーカー / Los Angeles Apparel、パンツ / Dickies、シューズ / Clarks、ニットキャップ / Rothco

ややグレーがかった色味が絶妙なリンカーングリーン。ジャストサイズを選べば、シルエットはスタイリッシュ。柳澤さん曰く、独特の色味を引き立たせるために、他のアイテムをブラックに統一すると全体がまとまりやすいそう。

―品番で言えば、やはり874に人気は集中しているのでしょうか?

もうひとつ挙げるとすれば、今だとこのダブルニーのタイプも結構売れていますね。

Dickies / Loose Fit Double Knee Work Pants(Deadstock)¥7,700 (税込)
874に比べると、ズドンと太いルーズフィットのシルエット。膝部分の生地は補強のために二重にしているダブルニー仕様。今回は、たまたま入荷していた廃番のデッドストックのタイプを紹介してくれた。

―お客さんの選び方としては、874と比べてどのような違いがあるのでしょうか?

ダブルニーのほうは「ディッキーズをしっかり太く穿きたい」という方に好評ですね。874をマイサイズより太く穿こうとすると、ウエストのサイズも併せて大きくなってしまう。その点、ダブルニーはパンツのワタリ幅自体が874より太いので、ウエストのサイズをジャストで選んでもシルエットにちゃんとボリューム感を出せるんです。

―あくまで太く穿きたいという方はダブルニーを選ぶんですね。デザインもワーク感が強調されています。

膝に補強もされていますし、前面にはブランドロゴのパッチが付くので、当然見え方は変わりますね。この“いなたい感じ”が逆にいいと思える方にウケています。僕もこれはこれで好きですよ。

―そうなんですね。ボリュームがある一本ですが、コーディネートはどうすればいいでしょうか?

現行のダブルニーも用意しているのですが、実はこの一本はデッドストック。せっかくなので、今のものとは微妙に違うベージュの色を生かしてみようかなと。他のアイテムも同系色でまとめてみました。

アウター / Tri-Mountain、クルーネックスウェット / Los Angeles Apparel、パンツ / Dickies、シューズ / Simple、ニットキャップ / Philadelphia Rapid Transit

普段から大きめで着るコーディネートを好む人なら、出番が多くなりそうな一本だ。874に比べて太いだけでなく、フロントにロゴパッチが付くのも大きなポイント。90年代に西海岸のスケーターの間で流行った〈Simple〉のシューズというチョイスも渋い。

COUNTER TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-10 KOHSAKAビル1F
TEL:03-6271-5580
営業時間:12:00 – 20:30
web:https://countertokyo.com/
instagram:@countertokyo


\ 編集部から一言/

個人的には、874をジャストで穿くスタッフさんのコーディネートにしびれました。ウエストに合ったサイズを選べば、30代後半の筆者でも今後は堂々と〈ディッキーズ〉を穿けそうです。パンツ選びから同ブランドを外していた方も、ぜひもう一度見直してみてはいかがでしょうか。

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