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【interview】マンションの一室から表参道に温かみを与えるセレクトショップ「HOEK」

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世界に名だたる数多くの高級メゾンのショップが立ち並ぶ表参道。世界から注目を集めるファッションのメッカとしての原宿も近郊にあることから、ファッションフリーカーはもちろん海外からの多くの観光客なども交錯する街だ。そんな賑わいを見せる街から一転、一本入った路地に佇む趣のあるマンションの4階一室に店を構えるのが「HOEK(フーク)」。今年8月29日にオープンして2ヶ月経った今、店主の大井さんにお話を伺ってきた。

・何をやるにもタイミングが大事

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5、6年前から独立への想いは元々あったという大井さん。UNITED ARROWSを経て、自分の表現したいこと、試したいこと…、何か自分でやってみたいと考えていた。そんな中縁もあってか東京から長野に移住し、halutaで仕事をすることに。バイイング、業者向けの営業、コントラクト、la kaguでの家具のキュレーションと、2年で辞める予定のところ、全体を仕切るような仕事の楽しさに没頭し気づけばかれこれ4年やっていたと言う。

そして4年が経った時に転機が訪れる。長野での独立も考えていたが、巡り合わせと言うべきか、転勤でまた東京に戻ってくるタイミングに出会った。すでにご結婚されていた奥様の支えと後押しもあり、「今でしょ。」と独立の機会に巡り合いお二人でお店を出発する。…流行るも何かを始めるにもタイミングが大事だと、ひょうきんな一面を見せ大きな笑い声をあげながら大井さんは言う。

・HOEK=角度=自身のポリシー

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店の名前となっている「HOEK=観点、角度」は、意味から考えたのではなくある時偶然に知ることになり、その綴りと響きに惹かれて付けられた。とは言えモノの見方や、それを提案する時の見せ方、日々の生活でも多角的な視点で物事を見るように心掛けている大井さん自身のスタイルに合致したのが一番の決め手だったと言う。「THE 〜が好きじゃないんですよね」という言葉にもそのスタイルが表れる。

・ご夫婦が織りなす温かな空間

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そんな「HOEK」でもって選ばれ並べられた家具や雑貨、洋服が織りなす空間は、お店ということを忘れるくらいに温かみが溢れている。もともとパリッとしたコンクリート調の空間も好きだと言う大井さん。たまたまお店を置くことになった場所がマンションの一室であったためにそれに合わせるように作られた。その什器がヴィンテージなのか新品なのかを聞いたら反対の答えが返ってくるように、一見では見定めることができないくらいに一つの空間に馴染んでいるモノの数々。

それもそのはず、それぞれのモノを奥様と一人一人で個別にセレクトしているわけではなく、一つのモノを二人のフィルターを重ねてセレクトしている。二人三脚で出発した「HOEK」の端々に、相乗効果と言わんばかりのセンスの昇華を感じずにはいられない。

・廃盤色に新鮮さを感じる食器

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ARABIA / 24h series by Heikki Orvola

マットな質感で淡い色味の中にも鮮やかさが光る北欧のヴィンテージのモノ。1980年代〜2000年代まで製造と比較的新しいものだが、この色はすでに廃盤色となっており市場には出回っていない。

・育てると眺めるを味わうプロダクト

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TERRA / 1012

ステンドガラスを用い、サボテン・多肉植物を水耕栽培するガラス容器をハンドメイドで製作したモノ。ミニマルなデザインとそれぞれ表情豊かな植物が見事にマッチしたアートとも言えるオブジェだ。根が水に浸かっている様子も見れるので、育てる楽しさと眺める楽しさを味わえるプロダクトとなっている。

・普遍性と独自性のあるブランド

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niuhans & Brown by 2-tacs 

<niuhans>「素材やクリーンで丁寧な作り・縫製の綺麗さ、ミニマルで普遍性を感じるところに惹かれる」と大井さんは言う。「年代も若い人から自分の親世代まで幅広い層にオススメできるのも魅力で、素直に自分の父親世代にも着て欲しいなー」と。毎シーズン、ルックとして作っているのは、コーディネイト写真ではなく、海外で撮られた日常の風景で、そんな姿勢や考え方も素敵なブランド。

<Brown by 2-tacs>前職halutaでアパレルでの展開を広げるときにもお世話になった、デザイナー本間さんのブランド。昔から好きだった本間さん独特の雰囲気と世界観に惹かれHOEKでもセレクト。物事を多角的に見ることを教わった人と言っても過言ではないという。

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最後に「洋服が好きな人もインテリアが好きな人も何か一つ値段じゃないお気に入りを見つけてくれたら」と言っていた大井さん。たしかにインテリアにこだわりがなく洋服に目がいきがちな筆者自身も、ひとたび一つの食器に目を向ければ興味をそそられ、今まで自分の部屋になかったようなモノばかりが並びそうな予感がした。それほどセレクトされたモノの存在に強さを感じたのが実際。

マーケティングとは無縁な買い物の体験をしたい方は是非「HOEK」に足を運んで、そして手にとってみて欲しい。大井夫妻のセンスと温かさを存分に感じることができる体験が待っているはず。

HOEK
東京都渋谷区神宮前5-12-10 鈴木マンション406(GoogleMap
Tel .03-6805-0146 OPEN.12:00-19:00(定休日.TUE)

Text.Shunsuke Mizoguchi,Photo.Haruka Koguchi

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