FEATURE
【interview】伝統あるアイテムをシンプルに 中目黒の古着屋「Amurica」(閉店)
中目黒駅から2分ほど歩くと見えてくる “Amurica(アムリカ)”。
アメリカで買い付けた古着から国内ブランドの新品アイテムが、店内には所狭しに並ぶ。個人のスタイルを尊重しながら “時代に合わせた古着ミックススタイル”を提案するAmuricaのオーナー、飯島真一さんにコンセプトやSTYLERに期待することを伺いました。
─ Amuricaのコンセプトは何ですか?
“古着一辺倒の着こなしではなくオーソドックスな新品アイテムも取り入れるスタイル”を打ち出しています。
これは変わった装飾品の無い新品アイテムを伝統的なアイテムと合わせてシンプルに着こなしてほしいという考えです。例えば「ヴィンテージジーンズに新品のTシャツだけ」とか「ショーツにレフトハンド(国内ブランド)の革のサンダルを合わせる」といった無駄なものを省いた着こなしが一番かっこいいと思っていますね。
買い付けアイテムとしてはアメリカ古着がメインです。その他に国内ブランドの新品アイテムを少し取り入れています。買い付けのときに「あのお客さんに似合いそうだな」と考えながら選ぶこともありますね。
─ 今おすすめのブランドやアイテムは?
新品アイテムだと、国内ブランドのGARRET WORKS(ギャレットワークス)。馬革を使っていて背負うとすごくかっこいい。まさにシンプルな着こなしに合うんです。私も使っているんですが、いろんな方によく「どこのバッグ?」と聞かれます。
一人のデザイナーさんがオールハンドメイドで作っているので、生産数は極めて少ない。ボディー以外を黒にした2トーンタイプでのオーダーもできますが、キャメルのワントーンが一番かっこいいと思いますね。鞄としてはもちろんですが、背負っただけでスタイルが仕上がるのでアクセサリーとしても使えます。
ボトムスでは、Levi’s 501。Levi’sが初めて品番をつけたジーンズで、基本の形とされている伝統あるアイテムです。
これにトップスなら白やグレーのTシャツ、足元ならBIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)のアテネなどを合わせてシンプルに着こなしてほしいと思います。
また、reyn spooner(レインスプーナー)もおすすめです。ハワイのアロハシャツメーカーで、裏生地使いが特徴的。ハワイは日差しが強く服が日焼けしやすいですから、裏生地を表にして服が痛まないようにしているんです。
これからの季節ならシンプルなチノショーツにサラッと合わせて、白のストローハットをかぶるといった着こなしがおすすめです。
─ お店の客層について教えてください
10代後半から50代の男性が多いですが、メインは30代から40代になります。その他にヨーロッパやアメリカといった海外からのお客さんもいますね。
中にはアメリカのアパレルメーカー・ラルフローレンで働いている方がサンプルアイテムを買いに来店することあります。
─ STYLERに期待していることは?
使い始めたばかりなので、まずはAmuricaを知らない方たちが来店するきっかけになったらいいですね。お店としてもSTYLERをちょくちょく使っていきたいと思っています。
オンラインでもオフラインでも同じことが言えますが、親密なやりとりを続けることでお客さんが定着していくと思っています。そしてもっとSTYLERを利用するお店が増えればいいなと、これからに期待しています。
Amurica(アムリカ)
東京都目黒区上目黒2丁目12-1
81-3-3713-7335
http://amurica.shop-pro.jp/
Text:Noriko Hashinaga