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【interview】ドメスティックブランドの根幹としての文化的なものを伝えていく 千駄ヶ谷の新セレクトショップ「D.L STORE」

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アパレルショップも含め、数多のショップが立ち並ぶ、千駄ヶ谷に新しくオープンしたセレクトショップ「D.L STORE(ディーエル ストア)」。

D.L STOREは、L’INTRUS、DELIGHT.、foot collectorなどのセレクトショップを大阪で運営しているSpread inc.が展開するセレクトショップ。元々、NEXUSⅦの直営店舗であった「V.E.L(VLACK EXPERIMENTAL LABORATORY)」の跡地を、デザイナー今野氏と10年来の付き合いがある Spread inc.代表 飯田さんが受け継ぐ形でオープンすることになったという。

そのように今野氏の「東京に出店してみないか?」の言葉に応える形で、逆輸入するブランドも連れ立って9/13(日)にオープンした同店について、今回はSpread inc.代表 飯田さんから話しを伺った。

─ 日本が生むブランド、職人、デザイナーによる文化的なものを伝えていきたい

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D.L STOREは、インポートブランドは取り扱わず、ドメスティックブランドのみだけで構成している。

例えば、岡山で作られているデニムであったり、和歌山で作られているカットソーであったり。ただ、あくまでMADE IN JAPANにこだわるわけではなく、「ドメスティックブランド」という視点でセレクトを展開しているのが特徴。

ゆくゆくは日本のブランドの根幹としての文化的なものを伝えていくために、アップデートしながらライフスタイルの方面から提案していくという。洋服の生産工程における職人やデザイナーを始めとする日本へのこだわりに余念はない。

─ 東京と大阪も共通の部分は同じはず

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メディアなどの情報の発信が早く、ダイレクトにそれが消費者に伝わりやすい東京と、ローカル誌など土地柄の影響が強く、独自のトレンドが生まれる大阪を比べるとやはり少し違ったスタイルがある。

ただし、年齢による服の好みや洋服への入り方といった、スタンダードなベースは東京も大阪も関係なく、絶対共通に存在している。「大阪で取り扱っていたブランドがどう東京で着られるのかは予測できない部分ではあるが、そこのクロスオーバーは逆に楽しみな部分でもある。」と、飯田氏は語る。

─ アイテムピックアップ

D.L STOREがこの秋冬プッシュするブランド、アイテムをいくつかピックアップしていただいた。

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盟友今野氏によるNEXUSⅦ(ネクサスセブン)のコーチジャケット

ヴィンテージデニムからインスパイアされたものをディテールに詰め込んでいる、定番の形のクラシックなコーチジャケット。前期はナイロン生地だったが、今年は高密度のサテン生地を採用。マッドで滑らかな肌触りは、通常のコーチジャケットに比べ上質で鈍い光沢感があり、高級感のある仕上がりとなっている。

また、生地や製法など値段以上のクオリティーを実感できるものとなっており、見た目とは裏腹お手頃な価格なので一着は持っておきたいところ。

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TOMO&Co.に別注した4型のシューズ

レギュラーの形でもあるが、豪華絢爛、デザインなどはデザイナーに全て別注でお願いした4型。ソールはホワイトにし、アッパーは全て共通のグレーを施したアイテムとなっている。とは言っても、それぞれの靴のイメージに合わせたグレーの色味の違いはどれも絶妙。4型=4色と言ってもいいほどにアイテムの個性に馴染んでいるのが魅力的だ。

今季はグレーが流行色として挙げられているが、特に富んだカラーではないので、良く使われるモノトーンカラーの一つという解釈でお願いしたもの。街では黒と白が足元を飾る色なので、実は「東京のコンクリートをイメージした都会的な色」という別注ならではの提案。

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大阪ブランド THE UNIONのデニムレーベル「THE OVERALLS(オーバーオールズ)」

大阪ブランド THE UNIONから派生したデニムレーベル THE OVERALLS。“デニムを履く奴はかっこいい”という裏テーマのもと、職人気質で変わらず作り続けているブランド。イエローステッチやチェーンステッチ、ロゴ入りのリベト、オリジナルのドーナツボタン、WALDSのZIPなど、細部までこだわりを感じるアイテムだ。

今年を含め、加工されたデニムが多くリリースされている中で、変わらないこだわりのディテールとともに、育てあげるデニムとして一本持っておきたいところ。スタッフに経年変化後の育て具合を見せてもらうのも、モチベーションが高まるきっかけになるだろう。


今や同じ渋谷区でも、原宿界隈と渋谷界隈ではファッションのスタイルが異なる。例に漏れずレディースはさらに先鋭化している現状。ならばそれより距離がある東京と大阪もやはりスタイルの違いがあるということも考えやすい。ただその中でもどこかで共通する根っこのような、コンセプトとしての歴史ある日本の文化的なものが、クロスオーバーのヒントになりえると言いたげだったよう思う。気になる人はぜひ千駄ヶ谷にあるショップまで行ってほしい。

D.L STORE
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-52-5 1F
TEL.03-5771-4774 OPEN.12:00~20:00(定休日.水)

Text.Shunsuke Mizoguchi

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