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【Interview】大人になったら行きたいお店。『La Gazzetta 1987 (ラ ガゼッタ 1987)』
新聞のように常に情報を発信するセレクトショップとして、1987年にスタートした『La Gazzetta 1987 (ラ ガゼッタ 1987)』。お店には知る人ぞ知る逸品が、他の店ではない色や素材で並び、更に「アルエロ デザイン」 「アスペジ」 「ハンコック」 「ピエール=ルイ・マシア」などの品揃えも豊富なユニークなセレクトショップです。
今回は同店を作り上げている、青山店 店長の高橋一禎さん、バイヤーの高橋晋之介さん、MD 密本雄太さんの御三方に、『La Gazzetta 1987 (ラ ガゼッタ 1987)』の魅力を聞いてみました!
・La Gazzetta 1987のコンセプト
バイヤーの高橋晋之介さん
高橋晋:La Gazzetta 1987はファッションを様々な切り口でライフスタイルとともに楽しめるような提案をしていて、店名にはイタリアの新聞のように毎日ニュースを送るという意味があります。
シーズン毎のテーマといえば、カラー・素材提案は毎シーズン変えていて、それぞれのシーズンで特徴があるものを置いています。カラーはベーシックなものはもとより、ビビッドなものも多く取り揃えていて、カラーコンビネーションで遊んでもらえるのが当店の魅力ですね。
・お店に来るのはどういう人?
La Gazzetta 1987 店長の高橋一禎さん
高橋晋:メインターゲットとして設定しているのは、40代の上質なものを好む審美眼のある男性。そして、遊び心を忘れない大人です。
密本:実際に来店されるのは、それよりもうちょっと若い方も多いですね。20〜30代の方も多くいらっしゃいます。遊びを上手く取り入れてるというのが、ずっと昔からあるLa Gazzetta 1987のコンセプトなので、そういうのに憧れていただける20代から30代前半の方が来て頂けているのかなと思います。
高橋一:あと、1階に併設しているフェリージのバッグとの兼ね合いもあるんですけど、そこまでカッチリしたスーツスタイルというよりは、比較的イタリア的な、カジュアルなお客様が多いですね。
・今シーズンはどういった服をメインで置いている?
高橋晋:先ほど言ったようにシーズンのテーマは、色や素材の楽しみ方を毎回変えていて、この春夏も新しい打ち出しをしています。
またアイテムでいうと、ミリタリーの新しいタイプ M-43は、ミリタリーなんですけどオンオフで着られるようなジャケット。これはジャケットの裾が出ないようになっているんですよね。他にもミリタリーだけどドレッシーなアイテムなど、トレンド感がありつつ大人がオンオフ着られるアイテムを多く揃えています。
密本:ブランドはアスペジ、ハンコック、ピエール=ルイ・マシアというところがメインで、それ以外もシーズンにもよりますが、10〜20くらいのブランド数は入れています。選ぶ基準はコンセプトに合いつつ、基本的には核となるブランドとの調和性。上手くマッチしているものだったりとか、そのシーズンでの素材感だったりはもちろん、色はある程度テーマを持ってやるので、そういうところに合わせています。
・売り場から見る、今シーズンのテーマは?
MDの密本雄太さん
密本:今シーズンは大枠としてビジネス、ビジネススタイルというのがテーマとしてあって、ここにあるジャケットやスーツに、トレンチコートや、ビジネスでも着られるようなステンカラーコート、カジュアルだけどジャケットの上にも着られるようなM-43などを今私たちがしているようなジャケットスタイルに羽織っていくというようなイメージですね。
更にそのジャケットスタイルにビビッドな色のニットを合わせたりというのが、La Gazzetta 1987ですね。だから、鮮やかな色のニットも多く仕入れています。
・スタイリングはどういった提案をしている?
高橋一:ここ数シーズンはカジュアルよりだったので、あえてネクタイを取り扱ってなかったんです。ただ、昔のLa Gazzetta 1987って本当にカッチリしたシャツ、スーツ、ネクタイのスタイルだったんですね。それが今シーズンは戻ってきたので、そのままカチッとしたスタイルを提案していきたいですね。
また、カジュアルよりだった頃は昔を知ってるお客様から、「だいぶカジュアルになったね、昔みたいなジャケットないの?」と言われることもあったので、そういう意味では昔から知っているお客様に、また新しいドレスのスタイルを提案していきたいと思います。
・La Gazzetta 1987だけの魅力は?
高橋晋:ちょっと普通じゃないところかな(笑)。要するに他と同じことをやっても意味がないので、ドレススタイルに合わせる靴とかでも例えば爬虫類系など変わった素材のものを置いたりするというのは意識していますね。スーツスタイルでもリネン上下のセットアップなどを売っているので、オンでも楽しめるというのが、特に他とは違うのかなと思います。
あと、靴下も結構カラフルなものをドレスとして揃えてたりするので、他のオンのスーツスタイルよりはオフにも着られるような感じというか、オンでも遊び心を忘れない人は楽しめると思います(笑)。
高橋一:ベーシックなものを持っている人がハズシを探しにきたり、変わった色を取り入れたいとか、そういう風に探しに来られる方もいらっしゃいますね(笑)。
密本:スカーフも結構反響がありますよね。メンズでもスカーフを提案しているところは少ないので、そういうところもうちにしかない魅力かなと。
・お店に来るお客様へのメッセージ
高橋一:La Gazzetta 1987には、他のお店にはない目新しいものがあります。今あるコーディネートに一つ添えるだけで全然違うスタイルになるラインナップは多いと思っているので、新しい自分を探しに来る場所としてぜひ来てもらいたいです。ターゲットは40代の男性ですが、実際にはもっと若い人にトライしてもらいたいので、20代の方にも来ていただけば嬉しいです(笑)。
高橋晋:洋服は一着変えるだけで、例えばネイビーの無地を着てる人がベージュの明るい色を着るだけで気分も変わってきます。なので、洋服に飽きたら、もっと楽しみたくなったらうちに来てください(笑)。
プロフィール
高橋晋之介 – バイヤー
叔父がアパレルショップを経営。叔母が服飾学校の講師を勤めていたのがきっかけで、ファッションに興味を持つ。6歳くらいの頃から叔父夫婦に連れられ原宿などで買い物するほどのファッション好きで、自宅にはアウターだけで120着あるのだとか…。La Gazzetta 1987では20年近くバイヤーを務め、20代の頃から本格的ドレスから、カジュアルまで幅広く、服を提案。
密本雄太 – MD
神戸出身。大学に出てからセレクトショップでインコテックスのパンツを買ったのがきっかけで本格的にクラシックファッションに興味を持つ。心斎橋にあった同店に2003年に入社。以後東京で店頭をずっと担当したが、5年前くらいからMD職を務める。
高橋一禎 – 店長
ファッションに興味を持ったきっかけは学生服?中学生のときは裾幅1cm違いで学生服を持っていたそう。サラリーマンをやっていたときに、営業の途中、同店のスタッフ募集の張り紙を見て入社を決意。La Gazzetta 1987 青山店の店長を務める。
ショップ情報
La Gazzetta 1987 青山店
東京都港区南青山 5-8-3 エクボビル 2F
TEL.03-5468-5330 OPEN.11:00〜20:00(定休日なし)