FEATURE
「オーセンティックなスタイルを不完全に」Lampa 遠山さん(高円寺)
遠山勇さん(47歳/168cm/83kg)
Lampa(店主)
ジャケット:Brena(48サイズ)
インナー:Better(サイズ4)
パンツ:BARNSTORMER(Lサイズ)
シューズ:SUICOKE
バッグ:PORTVEL
11月某日 21°C/晴れ(聞き手、FACY編集部おしゅん)
ーバッグ、すごいっすね!
そう(笑)。いいでしょ、これ。
X-PACを使ったPORTVELのバッグ
ー宇宙が広がってますね。それを容易に取り入れるなんて、すごい。コーディネートの狙いはなんですか?
うーん、全部そうじゃないっていうか。不完全なモノやスタイルが好きなんだよね。今日はジャケットの〈Brena〉、パンツの〈BARNSTROMER〉の合わせは普通だけど、そこに〈PORTVEL〉のバッグが入ることによって違和感があるというか、崩した感じになる。俺、完璧じゃないものに惹かれるから。
ーおもしろいですね。
うちの商品って完璧じゃないと思うんだよね。言い方が変だけど、そう思う。例えばスティル(※STILL BY HAND)とかだと肩幅とか身幅がゆったりしているというか。普通に考えたらそこだけ大きい。そのもっさりした感じがブランドの人たちも良いって言ってるし。もちろんきっちりとしたものを作ろうと思えば作れるけど、ただでさえ優等生だからそのままやっちゃったらクソ真面目になっちゃうんだよね。
ーなるほど。
今日は軍パン+紺ブレっていうオーセンティックな組み合わせだけど、〈SUICOKE〉のサンダルとかシルバーのバッグとか入れたらおもしろい。それが東京っぽいんじゃないかなって。その塩梅というか、さじ加減というか。
ー東京っぽいですか。ミックスがうまいっていうのは海外からよく言われていますよね。
「紺ブレ使ってコーディネート」ってもう決まりきってんじゃん。普通に考えたら。そこをどう崩すかがポイントで。セレクトショップとしての味を出したいっていうか。過去にやったやつは別にいいじゃんって。もう溢れすぎてるでしょ。勝負するのはそこじゃないでしょ。
ー土俵は着ているブランドうんぬんではないと。
そう思うよ。「そんなこと言う人あまりいないっすよ(笑)」ってよく言われる…。
ーたしかにあまり見ないですね(笑)。
まぁ、やり方は人それぞれあるけどね。
遠山 勇さん(Lampa)
最近お店では0.7倍の速度で音楽を流すヒップホップファン。プライベートでは「サ道」にドハマリ中。「あんなおもしろいドラマ見たことない」と大絶賛。