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オンオフ問わない“ちょうどいい服”って? Sig FREAK’S STOREで聞いた、これからのビジカジコーデ
オフィスワーカーの「仕事着」がスーツ一択だったのはもはや昔の話。ビジネスウェアのカジュアル化はどんどん進み、コーディネートの選択肢も広がっています。そんな中で最近注目を浴びているのが、タック入りのイージースラックスや機能素材を使ったカジュアルシャツといった、「適度にフォーマルで着心地のいい」アイテム。
最大の魅力は、会社への出勤やテレビ会議の際はもちろん、快適な休日着としても優秀なこと。幅広いシチュエーションで着られるので、持っておいて損はないわけです。というわけで今回は、そんな“次世代のビジネスウェア”の着こなし方をファッションのプロに聞いてきました。
場面を問わず活躍する、“ちょうどいい”アイテムが揃う店
やってきたのは、2020年3月に新宿LUMINE2にオープンした〈Sig FREAK’S STORE(シグ フリークス ストア)〉。「次世代のちょうどいいSOCIALWEAR&LIFE」をテーマに掲げる同店は、自宅・職場問わず幅広いシチュエーションで活躍するアイテムを展開しています。
メンズとレディースのフロアがあり、メンズフロアは3つのエリアに分かれた構成。こちらはフォーマルスタイルに取り入れやすいオリジナルアイテムが並ぶエリア。
スエットやスプリングコートなど休日着にぴったりなオリジナルアイテムが揃うコーナーも。
〈カーリー〉や〈インディビジュアライズドシャツ〉といった人気ブランドからも、“ちょうどいい”服をセレクト。
服だけでなく生活雑貨や防災食、アウトドアグッズなどが店頭に並んでいるのも、ファッションだけでなくライフスタイルそのものを提案する〈Sig FREAK’S STORE〉ならでは。服を見るついでに気の利いた雑貨もチェック、なんて買い物の仕方もおすすめです。
備蓄食や防災キット「MINIMAID」など、もしもの備えに最適なアイテムもセレクトされています。
ここからはそんな〈Sig FREAK’S STORE〉のスタッフ・奥村隼也さんに、お店のアイテムを使ったコーディネートを紹介してもらいます。ビジカジコーデの見本としてはもちろん、「ちょっと上品な休日着」としても取り入れやすい3つのスタイルをご参考あれ。
太めシルエットでカジュアルダウン。襟に統一感も持たせて
まずはグレーのセットアップを使ったコーディネートから。一般的なセットアップに比べてもかなりワイドなシルエットで、カジュアルな印象です。
「ジャケットはラペル(襟)がないデザインなので、一般的なテーラードジャケットよりも適度なリラックス感を与えられることができます。また、インナーにも同じく襟の主張が少ない、バンドカラーのシャツを合わせることで、統一感をもたせています」
ジャケット/ Sig FREAK’S STORE 、パンツ/ Sig FREAK’S STORE、シャツ/ Sig FREAK’S STORE、シューズ / VEJA
奥村さんいわく、今回選んだアイテムの魅力は素材やディテールにもあるそう。
「パンツはウエストがかなり太めに設定されているので、腰紐で絞るように穿きます。前に絞ってタックのようにしたり、後ろにシワを寄せてフロントをすっきり見せたりと、絞り方次第でデザインが変えられるのがユニークですね。あと、シャツにはシワになりにくく、3時間で乾く特殊素材が使われているのもポイントかと」
ジャケットの内側からはボタンに掛けられるアジャスターが伸びており、内ポケットに手が入れやすい仕組みに。
「機能性が売りのアイテムを中心にコーディネートしている分、シューズはあえてフランス発〈VEJA(ヴェジャ)〉のシンプルなローテクスニーカーを選んでいます」
アッパーにはエコレザー、シューレースにはオーガニックコットンを使用した環境にも優しい一足。
デキるビジネスマンの機能性コーデ。首元はボタン付きが◎
2組目はよりフォーマルな印象のセットアップコーデ。奥村さんいわく、“おしゃれでデキるビジネスマン”をイメージしてアイテムを選んだとのことです。
「セットアップは生地のストレッチ性が高いので着心地がよく、撥水機能付きなので天候も選びません。また、速乾性が高いので洗濯後にすぐ着られます。できるだけ同じ服を着ていたい、コーディネートに時間を割きたくないという合理主義な方にぴったりですね」
ジャケット/ Sig FREAK’S STORE 、パンツ / Sig FREAK’S STORE、カットソー / Sig FREAK’S STORE、シューズ / on
セットアップのインナーといえばシャツやクルーネックのカットソーが定番ですが、今回はヘンリーネックのカットソーをチョイス。その理由を聞くと、
「胸元にボタンがつくことでシャツの要素がプラスされるので、クルーネックよりも上品に見えるんです。あと、このカットソーは生地にシルクのようななめらかさを与える『シルケット加工』を施しているので、一般的なヘンリーネックのものよりも高級感がありますよ」と教えてくれました。
カットソーはクルーネックのものも展開。いずれもインナーでの着用を想定した細身シルエットです。
「足元には〈on(オン)〉のランニングシューズを選んで、スポーティなアクセントに。一風変わったソールのデザインですが、シックなオールブラックの配色なので合わせやすいんです。もちろんランニングシューズだけに履き心地も抜群です」
スイス生まれの〈On〉によるランニングシューズ。衝撃を分散させるという立体的なアウトソールが目を引きます。
“グラデーション”が肝の同系色コーデ。レザー素材で程よくドレッシーに
3組目はスプリングコートを取り入れたカジュアルなコーディネート。着こなし自体はベーシックながら、色使いやシルエットにこだわりを感じられます。
「最後は私服がOKな職場や休日のお出かけシーンでの着用をイメージしました。ベージュのコートとスエット、そしてブラウンのイージーパンツという、同系色のアイテムを選んでいます。あと全体のシルエットは、ややゆったりとしたトップスにテーパードの効いたボトムスを合わせることで、メリハリをつけています」
アウター / Sig FREAK’S STORE、 スエット/ Sig FREAK’S STORE、スラックス / Sig FREAK’S STORE、スニーカー / SLACK FOOTWEAR
「インナーに着たスエットはアームホール(袖の付け根の部分)が細く作ってあるため、アウターを羽織っても脇の辺りがつっぱることはありません」
濃度の異なる茶系のアイテム3つを用いた、絶妙な色使いにも注目です。
シューズには〈SLACK FOOTWEAR(スラックフットウェア)〉のレザースニーカーをチョイス。革靴ほど肩肘張らず、キャンバススニーカーほどラフすぎないという、まさしく“ちょうどいい”バランスです。
Sig FREAK’S STORE
住所: 東京都新宿区新宿3-38-2 新宿LUMINE2 3F
TEL: 03-5989-0407
営業時間: 11:00-21:30、土日祝10:30-21:30
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