FEATURE
居心地の良さがイイ。神戸・元町の「一息つける空間」を目指したセレクトショップ
慌ただしい年末年始が終わったと思いきや、お次は年度末でバタバタと…。結局一息つけず忙しない生活を送っているわけですが、そんなときだからこそ、アイスブレイク的にちょっと一息つけるお店に行きたくなるんですよね。
それは、お酒好きにとってのバー、猫好きにとっての猫カフェ…そして、服好きにとってはセレクトショップだったり。ということで、今回は「一息つける空間を。」をコンセプトに掲げる、神戸の新鋭ショップ『, (comma) (カンマ)』を特集。静かでちょっと一息つけるようなお店を探していた方は必見です。
, (comma) カンマってどんなお店?
,(comma) オーナーの改森さん
もともと時計のセレクトショップで働いていたのですが、いつかおぼろげにアパレル関連の仕事で独立したいなと思っていました。経験を積むことを考え、アパレル関連で働いている人たちに相談していて。
そんな中で、ある先輩がいつか独立を考えているなら早い方がいいし、自分で始めても経験は積めるとのアドバイスを受け、「そうか!」という気持ちになり、勢いでお店を始めました(笑)
お店を始めると決めてから、あれよあれよといろんな人たちを紹介していただき、様々な出会いがあり2016年の11月12日に ,(comma) をオープンしました。
お店のコンセプト
周りから見ると、神戸って上品なイメージがステレオタイプであると思います。実際はそんなことはないのですが、なんとなくそんなステレオタイプのイメージを自ら崩せないというか、少し気を張っている人が多いんじゃないかと思い、肩の力を抜いた気楽なお店をやりたいなというのがコンセプトです。
(インタビューもカウンター前のベンチに座りながら)
カンマっていう名前にしたのも、日常のスキマに来てもらってホッとしてもらいたいというイメージからです。そんなコンセプトに基づいてカウンター前にベンチを置いて、話をしながら長い時間お店に入られるような設計にしました。
, (comma)のコンセプトを体現するようなブランドとは?
まずは、『THEE(シー)』。ベーシックなラインナップなんですが、生地やシルエットへのこだわりは群を抜いています。シルエットに関して、ただサイズが大きいのではなくゆったりとリラックスできるサイズ感が特徴で、お店のコンセプトをそのまま表現しているようなブランドです。
もう一つは、『bunt(バント)』なんですが、コンセプトは「野球の bunt=バントのように人と人とを繋ぐ “コト” の創造に務める。」というものです。僕自身も非常に共感のできるコンセプトで、オープン当社から取り扱っています。80歳を超える職人さんが手横編機でパタパタと1人で編み上げているという素敵な背景のあるニットなど、素材や手法にこだわったラインナップです。
改森さんの好きなモノ
服に限らず、人の手や気持ちが入ったものが好きなんです。作り手の工夫や努力に共感できるものを探して行った結果が今のラインナップに反映されていいます。
服でいえば古着も好きで、昔のものって現代のトレンドや時代性を全く無視した独自なものに見えるんです。古着の前の所有者によるカスタマイズが施されていたり、人の手が介在してるっていうのは共通点かもしれませんね。
あとは、学生時代からエコに興味があって、捨てられるはずの不要なものが別の形で再生され、必要なものに変わっていくというのがとても面白くて、魅力を感じます。
(MAKOOの説明をする改森さん)
『MAKOO』というブランドはリサイクルレザーを使用したラインナップですし、『SOAK IN WATER』というブランドは端材を使用した編み込みのベルトなどを,commaでも展開しています。
改森さんの目指すお店の在り方
ファッションを通じて、人と人がつながる場所っていうのが最大の目標です。お客さん同士が、自然にコミュニケーションをとって仲良くなったり一緒に何かを初めたりするような、人のつながりが始まるハブのようなお店にしていきたいなと思っています。そのために、さらにゆったりとした場所にしたいなと。最終的に服や雑貨よりもカフェのスペースが大きい店になっているかもしれませんが(笑)
,(comma)
神戸・元町にある、「一息つける空間を。」をコンセプトに着心地のいい服、暮らし心地のよくなる雑貨を集めた、ゆったりと一息つけるセレクトショップ。
,(comma)
650-0023
兵庫県神戸市中央区栄町通3-1-18 ハーバービル2階