FEATURE
「ECではなく、店頭で買う理由」が詰まっている『EDIFICE 天神イムズ店』の魅力とは
ネット通販が当たり前になった昨今、“洋服を買う”だけなら外に出る必要はない。自分の体のサイズと、自分に似合う似合わないを知ってさえいれば「新しい」洋服が手に入る。そんな時代にあって、あえてお店に行く理由は…?
今回伺ったのは EDIFICE 天神イムズ店 に立つ横尾さん。ただ、“洋服を買う“だけではない、店頭だけの魅力についてお話を聞いてきました。
ー プロローグ
FACY編集部:いいですねー、福岡。
EDIFICE天神店・横尾さん:ほんと、いい街です。
食べ物がものすごいおいしいって聞いてます。やっぱり、ラーメンがおすすめですか?
ラーメンもそうですけど、もつ鍋もおいしいですよ。
わー!いいですね!この時期は特に身に沁みますね。
おすすめの場所は…。
おっと!そこらへんは後々お聞かせください(笑)ということで本日の取材を…。
“横尾さん(EDIFICE 天神イムズ店・副店長)”
改めて、本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さっそくですが、横尾さんがEDIFICEで働きだしたのはいつ頃ですか?
だいたい9年、10年くらいになりますかね。あ、10年くらいかな?
それでは、今年で…?
いま、33歳です。
僕の先輩ですね。最初はどこに所属していたんですか?
それが最初から天神で。
え、ずっと?!
そうです。僕はEDIFICEの第1期新卒として入ったんですけど、最初からEDIFICEで天神に。
EDIFICEに入ったきっかけは何だったんですか?
学生時代によく通っていたのもあるんですけど、自分のスタイルに合ってるのかなと思ったのが一番ですね。
いわゆる、「大人のフレンチトラッド」。
そうです。
学生時代からも洋服を?
もともと学生時代から好きではあったんですけど、めちゃくちゃ買ってはいなかったんです。でもそれ以外の何かって言われると、しっくりこなくて。それから服関係の仕事をしてみたいなと段々思うようになってきて…それで。
入社後に影響を受けた人はいますか?
入った時の店長さんってのはすごい怒られもしたんですけど、今でも尊敬しています。その人の存在が大きかったですね。
どういった面で尊敬しているんですか?
お客様に対する考え方とか、どうにかしてお客様を楽しませようとしてたとか。
それが今の横尾さんの接客スタイルにも繋がっていると。
かなりベースになっているところがありますね。
どんな接客スタイルなんですか?
お客様自体にまっすぐに向き合うというか、嘘をつかない接客です。来た時に何かしら楽しんでいただけるような会話でも良いですし、情報を提供するのでも良いですし。お客様に買いに来たという感覚が無くても、会うだけで楽しいと思ってもらえれば良いのかなって。
でも商業施設って難しいのでは? それこそウィンドウショッピングの感覚で入っているお客さんもいるような気がします。
確かに買うという動機より、そういう感覚に近い方もいらっしゃると思います。
今日の自分のような、EDIFICEの反対側の格好をしている人が来たらちょっと困ってしまいます?(笑)
いや…(笑)
でも多分、何を提案したらいいか困ってしまうと思うんですよ。
でも、ちょっと角度を変えて提案しますね。来るってことは何かしら理由があるはずなので。
あ、そうですね。じゃなきゃそもそも入らない。
そこで提案するものがはまらなくても、お客様が楽しいと感じる会話ができたら次につながるんだと思います。そこは「一接客一笑い」じゃないですけど、絶対笑わせてやるということは日々意識しています。
いいですね。もしかして、ギャグも挟んだり?
いいえ。
失礼いたしました…。
そっちではないんですけど、ふと笑ってもらえる瞬間を見つけるというか、そういうのは考えています。
そんな店員さんがいたら頼もしいです。言われてみれば、自分にとっての馴染みの店員さんもそんな感じかもしれません。
今日の足元は、リプロダクション(REPRODUCTION OF FOUND)ですね。
そうです。
かっこいいですね。いつも拝見していますが、やっぱり生は何倍もかっこいい。
EDIFICEが別注をかけたものなんですが、手前味噌ながら、これ、やっぱりシンプルで良いかなと。
“EDIFICEが提案する
大人の為の上品なデイリーコレクション「BELESTO」のスエードシャツを着用”
シャツはスエードのものですね。今、多いですよね。
多いですね。シャツというより、これはシャツブルゾンみたいな雰囲気かもしれません。この下にシャツを着ていただいても良いですし、タートルネックを合わせても良いですね。
「シャツ・オン・シャツ」ですね。やっぱりエディフィスのものは、良く着るんですか?
実際にほとんどうちのものを着てると思います(笑)
ちなみに今日も…?
全部そうです。パンツはLA BOUCLE(EDIFICE LA BOUCLE)ですけど、あとは全部EDIFICE。
10年前から変わらず、ですか?
そうですね。自分のスタイルはもうこれですね。
すごくお似合いです。
先ほどの「嘘をつかない接客」というのは、お客さんに似合っている似合っていない、ということにも関わっていますか?
そうですね。特によく来てくださる常連さんになると、それは絶対。
それは、例えば接客していて、
はい。
「これ、どうかな?」といった時に、
はい。もう、正直に言います。「これ買うんだったら、こっちのほうがお似合いですよ」とか。「あれを持っているから、これは一旦スルーしていいんじゃないですか?」とか。
好きです、そういうの。
やっぱり、いらないんだったらいらないで良いと思います。それで気に入らないで着ない機会が多いのであれば次回に回してもらって、その時は買わないほうがお客様のためなのかなって。
信頼感が湧きます。
逆に自分がそうされたくないからですね。
たしかに。
対面で接客している以上は、その人にとって新しいものを勧めたい。それが僕らの仕事でもあるので。
かっこいいです。
いまプライベートでもお付き合いのあるお客さまがいるのですが、その方が次いらっしゃったらこのシャツをオススメしようと決めてるんです。
プライベートでお付き合いしてるお客さん、ですか?
そうですね。たしか、そのお客さんが初めて買うというジレについて接客をしていて、諸々背景などをお話しさせていただいたことがあって。どうもその時の体験を気に入ってくださったようで。それから交流を深めていった感じですね。
すごいですね。プライベートまでいくんですね。
何名かプライベートでも会う方もいらっしゃるんですけど、その時の映像は特にはっきりと覚えています。
“着用したシャツの色違いを手にする横尾さん”
素敵な関係ですね。このシャツ、30代~40代の方が特に似合いそうです。
そうなんですよ。そのお客様に限らず、その年代の方に提案しようかなと思っています。たぶん普段はこういうものを着ないと思うんです、その年代の方って。でもその方々が着るからこそ魅力がさらに増す服というのはあって。そこは僕らが提案しないと。
間口を広げてあげると。
この仕事の魅力ですね。
挑戦のきっかけを作ってあげる、というか。
それを一緒にやっていくのは楽しいですよ。
横尾さんだからこそ、ですよ。
もちろんEDIFICEという看板があってのことだと思います。でもやっぱり僕がいることで来てもらえるというのは嬉しいですね。
ところで、趣味は何ですか?
なんですかね、なんだかんだ服になってしまっていますね。
他のお店さんとか行ったりしますか?
たまに行きますね。あとはネットで情報を収集したりとか。最近は料理をすることが多いです。
大人の上品なスタイルを提案するEDIFICEの中の人、といった感じの趣味ですね。僕の勝手な解釈ですが(笑)
ほんとですか?(笑) 本当、でも最近なので。
ここで釣りとか来たらジャーナルさんのイメージです。これもまた勝手なイメージですが(笑)
ははは(笑)それはあるのかもしれませんね。
服以外には何か買いましたか?
最近はシェルフを買いました。
シェルフ?あぁ棚のやつですね。
そうです。それはイタリア製の什器みたいな感じのもので。
インテリアにもこだわりがあるんですね。
そういうのはこだわりたいなと。部屋のテーブルとか、あとはトランクを二個重ねたりとか。
すごいですね。やっぱり僕の反対側をいってらっしゃる。ちなみにこの春、何かする予定のことはありますか?
長崎のランタンに行こうと思います。
ランタンっていうのは?
ランタン祭りっていうのがあって、提灯みたいなのがズラーっと並んでるんですけど、この時期期間限定で。それを見に行こうかなと。
まだ見に行ったことがないと?
いえ、昔、小学校が最後かな? けっこう前なんで、また改めて行きたいなと思って。
10年前からEDIFICEにいらっしゃったとのことですが、ちなみにご出身は?
福岡です。
では、ずっとこの町にいるんですね。
福岡が大好きなんです(笑)
福岡はどういう街ですか?
いい意味で中途半端、ですかね。ちょっと行けば都会、ちょっといけば田舎っていう。分かりやすく分散してるから過ごしやすいんだと思います。
住んでいる人はどんな方が多いですか?
そんなにセカセカしてないと思いますね。逆におっとりしてるのかな。
歩くスピードとか。
東京と比べると、おそらくそうなるんじゃないですかね。
なんだか今日は横尾さんの人となりを多少なりとも知れたような気がします。スバリ、今後のEDIFICEでの目標は?
そうですね。そこまで考えたことなかったですけど、やっぱりEDIFICEは今の自分を作っている1つのものなのかなと思います。そこに集まって楽しんでくれている人が多くいるので、他の方々にもそれを伝えていきたいですね。
ありがとうございました。
こちらこそ、今日はありがとうございました。
あ、そうだ。博多といったらもつ鍋が有名ですよね。おすすめはどこですか?
薬院ってところの「喜人」がオススメです!大鍋にとろろが乗ってて、めちゃくちゃ美味しいです。
行ってきます(笑)
横尾さん(EDIFICE 天神イムズ店・副店長)
EDIFICE一筋10年。EDIFICEと綺麗めスタイルと博多が好き。多くの顧客からその人柄が愛され、その付き合いはプライベートに及ぶ。最近の趣味はもっぱら料理。