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「固定概念を覆すようなデザインがイイ。」 | プロの目利き(2018春夏) #前編
新企画にして、ベタ企画。
せわしい4月も気づけば中旬。ショップは本格的にS/Sモードに入り、春夏アイテムもズラッと勢ぞろい。一点一点、自分の目と耳を通して確かめたいところではあるものの、中々そうはいかないですよね。そこで立ち上がったのが今企画。
忙しいみなさんに先立ち、編集部が東京にお店を構える8店舗に足を運び、ショップスタッフに2018年春夏の注目ブランドとそのワケを伺ってきました。バイイングしたアイテム=推しアイテムなわけですが、今季その中でも、とりわけ目に留まるブランドとは?まずは前編です。ぜひ、ご覧くださいまし。
I(アイ)
新宿御宿にお店を構えるstore a店主・一明さん。注目ブランドに挙げたのは、元『PUBLIC IMAGE』のデザイナーが手掛ける新進気鋭ブランド。
―この春の注目ブランドはなんですか?
『I(アイ)』
—注目している理由は?
今季からうちで取扱いを始めたという意味でも、注目していますね。既存のアイテムカテゴリーに属さない、固定概念を覆すようなデザインが面白いです。
—注目アイテムを教えてください!
既存アイテムに当てはめるなら、トラックジャケットです。ジャージ素材も、作りもそれ同様なのですが、かなり綺麗に仕立てられているので、ジャケットやブルゾンといったニュアンスで羽織られます。ジャージだけど、ジャージじゃない感じがまさにオススメです。
WEARECH(ウィーアーコペンハーゲン)
砧スタジオの目と鼻の先にお店を構えるkewl storeにて、ディレクターを務める遠藤さん。ある意味、今季注目すべきという北欧ブランドを挙げてくれた。
—この春の注目ブランドはなんですか?
『WEARECH(ウィーアーコペンハーゲン)』
—注目している理由は?
今季で日本での取り扱いが最後ということで、ある意味この春注目です。トレンドを汲んだしっかりとしたモノ作りをしているのに、リーズナブルな価格というのも魅力。国内の取り扱い店も少ないので、ぜひ。
—注目アイテムを教えてください!
このサイドラインパンツです。スタイリングに抜け感を出してくれますよね。スリーストライプスとは違う、変化のある形や色味に仕上がっているのでオススメです。
BED J.W. FORD(ベッドフォード)
恵比寿にお店を構えるSHELTER。プレスの荻原さんが挙げたブランドは、2017ssの東京コレクションでその名を轟かせたドメスティックブランド。
—この春の注目ブランドはなんですか?
『BED J.W. FORD(ベッドフォード)』
—注目している理由は?
2017SSの東コレにてファッションアワードを受賞して以来、今やパリを始め世界的に注目されている日本ブランドだからです。シーズンごとに提案力と完成度を増していくベッドフォードですが、今シーズンのスタイルと世界観は、まさに一見の価値がありますよ。
—注目アイテムを教えてください!
このNO PRESSED JACKET. です。テーラードジャケットの形をしつつ、ざらついたタッチとシワ感によって抜け感を生み、ベッドフォードらしいアンフォーマルなスタイルを表現しています。細部まで行き届いた緻密なデザインが集約され、癖になる要素が詰まっています。ワードローブにもすんなりと落とし込めるデザインで、まだベッドフォードのアイテムを着たことがない方の入り口としてもオススメです。
juha(ユハ)
千歳船橋にお店を構えるLICLE店主・鶴田さん。挙げてくれたのは今シーズン、ガラッと雰囲気の変わったアイテム展開をするあのブランド。
—この春の注目ブランドはなんですか?
『juha(ユハ)』
—注目している理由は?
今年は今までのラグジュアリーなニュアンスのアイテムより、機能的なアイテム展開に目を惹きました。ナイロン素材や特殊素材を用いた、動きを意識したデザインですね。この新しい試みが面白いなって思いました。
—注目アイテムを教えてください!
ここのブランドを知ってもらう上で、まずは定番のサイドジップスウェットですかね。シルエットを変えられるサイドジップに、肩回りが落ちたボックスシルエット。一枚だけで終わらせない、重ね着したときの見せ方を楽しむことができます。ドライスウェット使っているので通気性が良いので、今着るなら断然オススメですね。
一通りブランドをチェックしては、気になるアイテムに唾を付けてきた頃合いではありますが、ぜひ春夏アイテム選びの参考にしてみてください。また今回、ショップスタッフが挙げたブランド以外にも、ショップにはゴロゴロと魅力的なブランドアイテムが並んでおりますので、気になる方はお店へ直行をお勧めします!後編へ続く…。