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今年で三十路。路頭に迷うメンズが着るべき服とは?

年々服装も体型もアメリカ人化してきている弊社編集長は、今年で三十路。ビッグTにダボダボのパンツ、履き潰したようなスニーカーがいつものスタイル。ただ、このままの服装で30代を過ごしていいのか。長は、そんな一抹の不安も抱えている。

そんな気持ちを抱きながら、編集長が足を運んだのは、横浜は仲町台に構えるセレクトショップ Euphonica。店主の井本さんは洋服のみならず、音楽や文学など、幅広い知識を蓄えている博識。そんな先輩に、編集長が「Euphonica流三十路が着るべき服」を提案してもらった。


30代、まずは襟付き

編集長:僕平成元年生まれで、今年で30歳。そもそも僕の服装って30歳としてアリでしょうか?

井本さん(以下、敬称除く):ナシではないと思いますけどね。ただ、その質問が出てくるということは多分、ご自身が「俺ひょっとしてナシ?」という意識が芽生えているのかなと。

編集長:そうですね。僕もそろそろ30歳でちょっと貫禄のある服装がしたいなと思っていて。今回は井本さんに、僕に似合う30歳の服装を教えていただこうかなと思います。まず、夏はどのような格好をしたほうがいいと思いますか?

井本:普通のポケTはうち(=Euphonica)に来る分にはいいですけど、商談の際には襟付きぐらいの方が…。

編集長:そうですね。その中でも特にオススメはありますか?

井本:そうですね。Tシャツで行けるような商談ということも加味して、今よりちょっとオフィシャル寄りぐらいの感じで。キャラクターを崩さないように。

編集長:それぐらいがいいです。

井本:例えば、こういう紺のビスコースを使った開襟シャツ。『Ithe』というブランドでございます。これが少し面白いシャツで、90年代のカメハメハ、ハワイのアロハシャツブランドのシャツの構造をトレースして作っています。ですので、ブランドタグや品質表示タグまでトレースしている。

さらに、素材のグレードをガンと上げて、縫製もグレードを上げることで、構造が全く同じなのに、全然違う服になると。

編集長:これ、良さそうだな。

井本:もうちょっと「俺は編集長だぜ」っていう感じを出すなら。

編集長:これかっこいいですよね。

井本:これね。かっこいいんですよ。ちょっとここら辺(裾脇)がブルゾンっぽくなっていたりね。普通のシャツとはちょっと違って、羽織りもの要素が強く、もちろんシャツとしても着れる。これは『HAVERSACK』のATTIREというラインなんですけど、『HAVERSACK』をもうちょっとエロくした感じですね。

編集長:いい例えですね。

井本:『HAVERSACK』もエロいんですけど、よりエロい。

編集長:では、シャツを着てみてもいいですか?

井本:じゃあまずはこちら(=Itheのシャツ)を、どうぞ。

Ithe(=いざ)、参る。

井本:輩感がないでしょ?

編集長:いいですね。

井本:不思議なシャツなんですよ。ちょっとしっとりした感じで。

編集長:今の格好でも全然いいですよね。

Dickiesのパンツってあり?なし?

編集長:ちなみに今『Dickies』穿いてるんですけど、これは30代としてアリなんですかね?

井本:30代がどうかで言ったら、全然問題ないと思います。ただ、商談は…。

編集長:そうですね。商談に穿いていくと、ちょっと問題がありますよね…。

井本:商談にはベストじゃないですね。まあ『Dickies』である必要はないかなと。

編集長:じゃあ、代わりに穿いていくとしたらどんなパンツがいいですか?

井本:これから夏なので、涼しいパンツがいいかなと。そこで『MASTER&Co』の定番パンツですね。ただ、あのチノの生地はすごく厚くしっかりしているので、暑いんですよね。なので、うちが別注をかけて薄い生地で作ってもらったパンツです。今、僕も穿いているものです。

編集長:本当だ、めちゃくちゃ薄い。

井本:コットンリネンのウェザークロスで作ってます。だからチノじゃないんですけど、まあチノ素材である必要がないと思っているので。

編集長:じゃあ、これを穿いてさっきのシャツ(=『HAVERSACK ATTIRE』のシャツ)を試していこうかなと。

編集長:軽いですね。穿き心地が。そして品が出ました。光沢もあるし。あ、いいですね。この太さも僕の好きな太さです。

井本:キャラクターのままでちょっと違う。太すぎなくて。せっかくなのでこっちのシャツも。

あ、おしゃれ。

編集長:これは、商談決めますね。

井本:いいですね、キャラに合ってますね。

編集長:雰囲気出ますね。

井本:キャラクターに合ってるなと。万人にこれがオススメって訳ではないです。

編集長:そうですね。普通のところだとやっぱり…。僕もこれで行くと怒られるところはあります。それでも、このトータルコーディネートに惹かれますね。

お仕事にスケボーはいらない?

井本:さらに言うとですね、このスウェードのワンスター。かっこよくて僕も好きなんですけど、ただ今日のテーマで行くとすると…。やっぱり『Dickies』にワンスターだと、スケボー抱えてる感がするので。スケボーは自宅に置いておきましょう、ということで、足元はFACYではお馴染みの『YOAK』さん。

井本:『YOAK』の靴は、革靴の工場で革靴の素材を使って作っているので、品があるんですよね。サイズはいつもどのくらいを履いてます?

編集長:27ですね。

ちなみに色はなにを?

井本:オールホワイトでございます。白が結局一番使いやすいです。

編集長:ちなみに僕、白のスニーカー一足も持ってないんですよ。

井本:ちょうどいいですね。

編集長:なんか抵抗感があるというか、新品だと着古した服が多いので、足元だけ浮くというか。

井本:これ、万人にオススメする方法じゃないですけど、新品のピカピカした感じが苦手な場合は、黒い革靴をブラッシングした後のブラシでかけると、紐がいい感じに汚れるんですよ。微妙に黒く汚れるんで、ピカピカ感は減る。まあまあそう言うのが苦手な人のための小技ととうか。では、どうぞ。

編集長:あ、ぴったりはまりました。いいっすねー。これ豚革でしたっけ?インソールは。

井本:これは違うんですよ。これは上級モデルで「Outlast」と言う特殊な生地を内側に配してまして、常に32度に保たれる。

編集長:蒸れない、みたいなことですか?

井本:暑い時は涼しく感じて、寒い時は暖かく感じるんです。ストリート感は大分消えましたよね。

編集長:うわ、すごい。ちょっと鏡見ていいですか?これなら全然ブラッシングしなくても。

井本:なんか、いやらしくないですよね。

編集長:そうですね。

井本:もっと言えば、シャツ脱いでもそれでいけちゃいますよ、この感じ。Tシャツにこのパンツに、スニーカーだけでも全然見え方違うと思うので。

編集長:違いますね。『Dickies』とワンスターの組み合わせとは全く。今日試着したの全部欲しいですもん。

井本:全部よろしくお願いします。

編集長:いいなーしか言ってないんですけど、履き心地、着心地が両方めちゃいいんですよ。

井本:そこ大事ですよね。やっぱりそこがだめだと、着ないし穿かない。

編集長:うん、馴染むのも早そうですよね。

井本:馴染むともっといいですよ、この靴。

編集長:もう若干馴染んできた感じもします。いつもの靴と比べると。

井本さん的には、本日ご紹介していただいた3アイテムの中で、編集長が変わるなら優先順位としてはどれが一番高いですか?

井本:難しい質問ですね。でも靴が変わるとやっぱり変わりますよね。一年中履けますし。

しかも、スタイルはそんなに変わらず。

編集長:個人的に一番欲しいなと思ったのは、パンツですね。やっぱり、夏はこれぐらいの薄さが気持ちいいですね。

心地いいというのは、大事。

井本:大事、大事ですよ。

編集長:皆さん、30代に入り始めると、代謝が落ちるからか機能性を求めるようになりますよね。

井本:ファッションで服を買う段階じゃなくなるだけかもしれないです。で、エクスキューズとして機能っていう風になるのかもしれないですね。

井本:あんまりみんながみんな機能って言ってる訳では多分ないかなと思うし、それはちょっと寂しい。アウトドアブランド最高!になっちゃうんで。それはそれで一つの価値観なんですけどね。

編集長のアフタートーク

Euphonicaの井本さんに、30代が着るべき服をコーディネートしていただきました。もっとベーシックになるのかなと思っていたのですが、僕のキャラクターに合わせていただいたこともあって、新たな視点をいただけたのかなと思います。

みなさんも実際にお店に来て、ショップスタッフさんと話して、自分のみでは持てない視点を手にしましょう。迷ったらショップに行くのが一番。Euphonicaには、いい洋服と博識な井本さんがいらしゃるので、是非とも、足を運んでみてください。

Euphonica
住所:〒224-0041 神奈川県横浜市都筑区都筑区仲町台1丁目33−19 ピアッツァ仲町台ノバA
営業時間:12:00〜20:00
定休日:水曜日

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