FEATURE
2022年のメガネ選び。中目黒PROPSで探す”今年の顔”
いよいよスタートした2022年。今年を充実した年にするために、去年からの気分をがらっと変えたいという方は多いはず。ファッションで言えば、顔の印象を大きく左右するメガネはまさにピッタリのアイテム。とはいえ、自分に合うメガネに出会うのは難しい!
そこで今回は編集部3名をモデルにして、それぞれの印象を一新できるメガネを実際に探してみました。各々のリクエストを聞いた上で、ベストな一本を選んでくれたのは中目黒のメガネ専門店「PROPS」店主の今井さん。リアルなビフォーアフターの様子を交えてお送りします。

今井太輔さん
国内、海外問わずに豊富なアイウェアをセレクトする「PROPS(中目黒)」のオーナー。最近自分で買った中で気に入っているのは、取材時にも掛けていた〈クレイトンフランクリン〉のべっ甲柄のボストン型。自身はパンチのあるフレームもさらりと掛けこなすが、接客はあくまでお客さんの要望ベース。
メガネリクエスト #01
「視力が悪くなってきて好きな映画の字幕も見づらい…。メガネ選びは初めてで、とにかく何も分かりません。帽子を普段よく被るので帽子にも合うメガネが欲しい!(編集部・溝口)」

まずメタルフレーム、プラスティックフレームのどちらも溝口さんの顔には似合います。ただ帽子込みという条件を重視すると、映えるのは縁の細いメタルフレームよりも、縁に存在感があるプラスティックフレームのほうでしょうね。溝口さんのお顔はやや面長なので、ある程度レンズの縦の長さもあるフレームをおすすめしました。「メガネ選びは初めて」ということで、他のモデルを試している時は似合っているか不安そうでしたが、これは掛けた瞬間から似合っている自信がある表情をしていましたよ(笑)
マスク越しでも不安気な表情を汲み取ってくれる今井さんの接客に感服。メガネ選びは掛けてみて好みじゃなかった際、スタッフさんに伝えづらいイメージがありましたが、今井さんはすぐに別のモデルを提案してくれるのでスムーズに的が絞れました。これは掛け心地を追求したブランドだけに、映画鑑賞という限定的な目的ではあるものの、生活に侵食していく予感しかありません(笑)。なにより手に取りたくなる見た目が最高。こうやって人はメガネ沼にはまっていくのでしょうか。
\ 今井さんが選んだのはコレ! /

「着る眼鏡」をコンセプトに掲げる国産メガネブランド〈EYEVAN(アイヴァン)〉のニューレーベルとして2021年にスタートした〈E5 eyevan(イーファイブアイヴァン)〉。形状はやや横長で顔馴染みが良いオーセンティックなボストン型。フロント部には、変形や経年変化が起こりにくい新素材の“高密度アセテート”を採用している。掛け心地が良く、軽くて壊れにくい一本。
メガネリクエスト #02
「今持っているメガネに飽きてきたので、買い替えを検討中。存在感あるフレームではなく、かけてる感がさりげないやつがいいです。(編集部・杉山)」

さりげない感じを重視するなら縁が細いフレームを選びたいですね。プラスティック素材のフレームも試してもらいましたが、掛けた際の杉山さんの反応を見るとメタルフレームのほうがお好きなようでした。あとは形の好みですね。杉山さんは四角っぽい形ではなく、丸い形のほうにより反応していたので〈ボストンクラブ〉の“ダニエル”というモデルをおすすめしました。ちなみに杉山さんの顔立ちの特徴として左右の目が少し離れているので、レンズの横幅はやや長いほうが似合いやすいですよ。
知的には見せたいけど、冷たい印象にもなりがちなメタルフレーム。ちょうどいい一本を選ぶのが難しいのですが、これはかなり気に入りました。実は今使っているメガネもメタルフレームだったのですが、形や材質が少し違うので全くの別物に感じます。本当に自分に合った一本に出会うと、素の自分の顔よりメガネをしている時の顔のほうがしっくりくるから面白い。実は取材後にもう一回試着しに行ったほど、今真剣に迷っているところです。
\ 今井さんが選んだのはコレ! /

「ニュートラディショナル」をコンセプトに、レトロかつ現代的なメガネ作りを行う〈BOSTON CLUB(ボストンクラブ)〉。フロント、テンプルともにチタンを採用したボストン型のフレームだ。日本ブランドらしく日本人の顔に合いやすいのが魅力。ちなみにTBSドラマ「カルテット」で松田龍平氏が着用していたモデルだそう。
メガネリクエスト #03
「去年買ったメタルフレームもお気に入りだけど、たまには雰囲気を変えたい。クリアフレームのメガネってありですか?(編集部・岩崎)」

岩崎さんはメガネを掛け慣れていらっしゃるせいか、ご自身が欲しいメガネのイメージが明確ですね。クリアフレームは最近のトレンド。もちろん岩崎さんにも似合うと思いますよ。ただ、お顔が少し大きめなので、フレームも大きめのサイズにしたほうがいいですね。大きいサイズ感のフレームに絞って、ボストンやウェリントン、クラウンパントなどいくつかの形を試してもらったところ、岩崎さんの反応が一番よかったのがこちらのボストンウェリントンのタイプでした。
“難易度高め”なイメージのクリアフレームだったけど、かけてみると意外と馴染みが良くてびっくり。100%クリアではなく、少し黄色みがかってるのがよかったのかも。ちなみにこれは今井さんから最初に提案された一本でした。昨年店頭で2度購入しているだけあって、今井さんの提案の確度もどんどん上がっている気がします(笑)。これぞ、同じメガネ屋で買い続けるメリットですね。
\ 今井さんが選んだのはコレ! /

1本目に紹介した〈E5 eyevan〉のルーツ的なブランドである〈EYEVAN〉。時代を経ても色褪せないクラシカルなフレームを数多くラインナップする。ボストン型とウェリントン型の形をミックスしたモデル「WEBB」は同ブランド定番のフレームだ。45、47、49の3サイズ展開。今回岩崎が着用しているのは49。
PROPS(中目黒)

中目黒にオープンして間もなく7年。「PROPS」は常時20以上のブランドを取り揃えるアイウェア専門店だ。店頭では国内ブランドの〈EYEVAN〉や、海外の〈MOSCOT〉、〈JULIUS TART OPTICAL〉などが特に人気。ガラス棚に陳列しているのはあくまでラインナップの一部。色違いやサイズ違いも豊富にストックする同店なら、気に入る一本がきっと見つかるはずだ。
PROPS
住所:〒153-0042 東京都目黒区青葉台1丁目13-11 ライラックハウス 2F
営業時間:12:00 ~ 19:00
電話番号:03-6416-5573