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FEATURE

続・三軒茶屋の名店「SEPTIS」小山さんに聞くニットの定番『JOHN SMEDLEY (ジョンスメドレー)』の魅力。

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・前回までのあらすじ

ニットの周辺の話から始まり自社で管理している牧場の羊から生まれる上質な素材を皮切りに、ようやく『JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)』の話に触れ始めるライターS。ジョンスメドレーに対して元から階級的なイメージを持っておりロイヤルワラントの話が出てきた時には「やっぱりか…」と再認識。しかし、カジュアルだけでなくビジネス用に何着も持っているお客様がいるということを知り、その階級的な認識が徐々に薄れて…。

続編の今回は、ライターSのジョンスメに対する認識がいよいよ変わります。定番が定番たる所以は人の生活に馴染んでいるからこそ、であるわけですが、ジョンスメはどのような仕方で馴染んでいるのか。ぜひ、どうぞお楽しみに。

前編:三軒茶屋の名店「SEPTIS」小山さんに聞くニットの定番『JOHN SMEDLEY (ジョンスメドレー)』の魅力。

・ジョンスメを体感するということ

S:やっぱり着ないとわからない良さってあるんですよね。でもそこまでいかないってのは一方であって。見て触って「すげー、なんだこれ。」ってのはありますけど、そこまではいかない。

小山:うんうん。

S:その「すげー」ってのは基礎からの距離じゃないですか。僕も服が好きで今までいろいろ触ってきたはずですけど、そこの距離感を掴む土壌がないってのはあると思います。

小山:でもやっぱり僕らももちろん着ないと分からないですよ。結局体感しないと忘れちゃうし、オススメできない。体感欲があります(笑)。

S:体感欲ですか(笑)。たしかに雑誌やネットで見たいと思って実際に見に行ったりはしますけど…うーん、なんだろうなその距離感は。

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ジョンスメのニットを持ち事務所から駆け下りてくる小山さん

小山:良質って言葉流行っている流れで吊り編みが今流行っているじゃないですか。うちで取り扱っているENTRY SG(エントリーエスジー)のTシャツもそうなんですけど。それで吊り編みって昔の機械なのでやっぱり初めて着る人が多いんですよね。実際にお客さんが試着するのを見ると衝撃を受けてるんですよ。「すごい着やすいね」って。ここが大事です。(ライターS注:近代化が進む前に使われていた編み機。大量生産の波に煽られて残っている台数は500台程度。生地に伸縮性と丈夫さが出る。)

S:ほーほー。

小山:人に薦める要素としては大きいんですよ。かっこいい、かっこよくないっていう基準は個々人の自由に任されますけど、肌触りが良いとかタフだとか馴染んでいくってところは誰が着ても一緒。すごく明確です。肌触りの好みはありそうだけど(笑)

S:あぁ、そうですねたしかに。至極個人的なことがいつのまにか普遍性に取って代わっているみたいな。読書みたいですね。

小山:そうですそうです。良いことは万人が分かるってのがポイントです。例えば今日はホワイトデーですけど、他でもプレゼントなんかは僕は友達へのプレゼントは靴下にするんですよ。

S:わー、いいとこいきますねぇ(笑)。ずるいなぁ。

小山:それを送ってあげると身をもって感じてくれるんですよね。「これ良い靴下だ!」っていうように。そこで良さが体感できる。

S:あーそうですね。普段自分では買わないようなものをあげるわけですね。たしかに良い入浴剤もらったらうれしいですもんね。これはおそらく万人じゃないですけど(笑)。

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撮影場所を共に探している小山さん

小山:それが入り口になってリピートにつながったりするんですよね。

S:小山さんのジョンスメの入り口はどこだったんですか?

小山:お店ですね。最初はやっぱりもちろん憧れ要素が大きかったんですけどね。

S:憧れはあったんですけどねぇ、それを取りにいかなったというのはありますね。だからなんでそれを買っていなかったんだろうと思います。学生時代の買ったものは残っていないものが多いですね。2着くらいかな…。

小山:あーわかります。僕もほぼ無いです(笑)。

S:それはすごい(笑)。対してジョンスメは残る一着ですね。

小山:ですです。ブランド自体も無くならずに店頭にずっとありますからね。

S:コンバースの話と同じですね。

・コーディネートでのジョンスメのススメ

小山:ジョンスメには大きく分けてフィットが2種類あるんですね。うちでは秋冬はスリムフィット、春夏はイージーフィットを提案していることが多いです。

S:はい。

小山:秋冬は細身のジャケットを着てもアームホールがもたつかないように、春夏はバサッと羽織れるようにという感じです。特に春夏はピタッとしたものを着たくないじゃないですか(笑)。

S:嫌です、TシャツはXL以上です(笑)。でも春夏に着るイメージが無かったですねー。着たことがないので上品なイメージのままで終わっちゃってますね…。

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撮影場所を共に探している小山さん②

小山:はいはい、どちらかというとジャケパンにもってくるイメージですね。

S:そうです。

小山 2年前ぐらいかな、Tシャツ・短パン・オールデンみたいな格好が流行った時期あったじゃないですか。オールデンもジャケパンに合わせるイメージがありますけど、ジョンスメもそれと同じように合わせれるんですよね。あえてめちゃめちゃカジュアルなところにジョンスメをもってくるとチープになりすぎない。だからそういう要素として僕らは結構着てますね。

S:あー、意外と皆が自然とやってるかもしれませんね。

小山:今年も着ても絶対かっこいいと思いますよ。それこそロングブリムハットにジョンスメのポロシャツに太いパンツにマリブサンダル。

S:あー、そしたら来年もいけますね。どんな格好にもハマってくれるアイテムという印象が強くなってきました。

小山:全体にバランスを持たせてくれるんですよね。そういうコーディネートにおいての要素としても良い。

S:いままで着たいものを着てきたので、個人的にはそのステップを踏まなきゃダメそうです(笑)。

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撮影場所を共に探している小山さん③

小山:あとはジョンスメもそうですしコンバースもそうなんですけど、人に馴染みやすいんですよね。ジョンスメはエレガントな印象があるかもしれないんですけど、ワイルドな人がワイルドそうに着てても、意外としっくりきちゃうというか。どうしてもその人っぽくないものってあるじゃないですか。でもそんなことを無くしてしまう強さがジョンスメにはありますよね。

S:なるほど。カーディガンだと皆が着るのでジョンスメのチャンスがありそうですね。

・折りたたみ傘と道具とジョンスメと

小山:春夏だとTシャツの上にカーディガンを羽織ることがあるじゃないですか。日本特にジメッとしているので、カーディガンはサラッとしたほうがいい。

S:そうですね。汗ばむカーディガン、は嫌ですもんね(笑)。でも夏に着るものなんですね。

小山:真骨頂はそこなんです。公共施設の冷房が効きすぎて寒かったりするじゃないですか。オフィスで電車でカフェで。そういった時にカバンから出して羽織る仕草がこれまた良いんですよ。カバンに仕舞い込んでいる人が多いですね。

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ハンガーラックにジョンスメを掛けようとするも、強風で困難する小山さん

S:あーーー、かっこいい。なぜかは考えたことがないんですけど、それはかっこいい。

小山:抜かりなく用意しておきたいモノに入るんじゃないですかね。それこそ冷房対策もそうですけど、雨の日のレインブーツとか傘とか。

S:あーはいはい。今年東京で降った雪の日に痛感しましたね。雪の日用の靴がない、染みる、靴下の替えを持っていくか、と。そんな時にうちのディレクターHは抜かりなくノースフェイスのブーツを履いてきていて心からすごいなと思いました。そして、洒落てるなこの人、とも。

小山:さすがです(笑)。だからそういうことなんですよね。肌寒い日にせっかくおしゃれしているのに「寒そう」って言われるのは不本意じゃないですか?でもそこにジョンスメがあると「買っておいてやっぱり良かったな」と自分でも思える。

S:うんうん。リーバイスやコンバースとはまた違う立ち位置の定番の良さがあるかもしれませんね。

小山:そうですね。その時用に持っておきたい定番のアイテムです。夏の冷房対策然り、冬のインナー然り。

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風が収まったタイミングでようやくとれたジョンスメ

S:なるほどなー。ようやくジョンスメの良さが見えてきました。いざという時のために一枚は持っておきたいアイテムですね。

小山:抜かりなく準備しておきたいアイテム。

S:道具的な側面もあるわけですね。

小山:しかもそれが適当なものだったら我慢してしまうんですよね。インナー要素のものは誰でも持っているわけだけど、積極的に持って行こうとはならない。でもジョンスメだと「持って行こう。」ってなる。着たいと思える。その日の気温を見て、半袖・短パンじゃ寒いな…ジョンスメがある!ってなるんですよね。気軽にカバンに仕舞っていけますし。

S:なるほど。

小山:尚且つ着るだけでファッションとしても成立する魅力があると。

S:ジョンスメの上品な印象がそうさせてくれると。

小山:今日なんか雨で皆がビニール傘を持っていますけど、一方で折りたたみ傘を持っている人はいる。…それじゃないですか!

S:わーーー、それです(笑)。

小山:終日雨模様ですけど、それは気に入っているからこそわざわざ折りたたみ傘を使うんですよね。

S:うんうん。

小山:僕は今日は折りたたみ傘をさしてきていますけど、これは単に会社にビニール傘を忘れてきてしまっただけなんです(笑)。

S:お、オチましたね!

小山:…これは準備してたわけじゃないんですけどね(笑)。

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SEPTIS店頭にて程よい風がジョンスメのクリーンさを強める写真

S:今後は抜かりなく傘の準備もお願いします(笑)。本日は早朝よりお時間をとっていただきありがとうございました。

小山:いえいえ、こちらこそありがとうございました。

雑誌でよく目にし、自分から遠いはずのものだったジョンスメドレーが、気づけば自分に近しい存在となった続編。その魅力を一言で言えば、テンションも男も上がるニット、と言えるのではないでしょうか。持っておいて安心、着て安心、そんな至れり尽くせりのニットがジョンスメドレーです。色違いでリピートし続ける方々の気持ちもなんとなく見えたような気がします。気分を上げるその日のために、準備しておきたいブランドですね。

・プロフィール – SEPTISショップマネージャー小山さん

『SELECT STORE SEPTIS』に入って2年でショップマネージャーとなり、今年2016年に4年目突入。お店のフロントマンとして、接客を中心に携わる。趣味は飲み歩き。同店HPの三軒茶屋散策ブログでは、オススメの飲食店などを紹介。今注目の商品情報や、定番アイテムを定番には収まらないスタイリングで提案しているInstgramも必見。

SELECT STORE SEPTIS
東京都世田谷区三軒茶屋1-41-13
TEL.03-5481-8651 OPEN.13:00-21:00 (土曜・日曜・祝日.12:00-20:00 定休日.水曜日)

Photo,Text.Shunsuke Mizoguchi

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