FEATURE
定番ブランドの魅力について「SEPTIS小山さんに聞いてみた。」を振り返る。
ユーザーとお店の「中の人」とのコミュニケーションを推進するスタイラーにとって、各ショップの中の人をご紹介していくのは史上命題。洋服にまつわることで各個人にスポットを当てた企画は何かできないか。それではまず、と最初に白羽の矢が立てられたのが三軒茶屋の名店 SEPTISの小山さん。
定番ブランドを多く扱っている同店にあって、定番が定番たるゆえんを知っている小山さんに魅力を聞いていこう、ということでこの企画が始まって四回。年末の良いタイミングなのでこのシリーズを振り返っていきます。やはり小山さんは衣食住という意味でのファッションで背伸びの仕方を教えてくれる人だなーと思います。それでは年の瀬にどうぞお楽しみに下さい。
第一弾:「デイリー」の意味を知ったコンバースの巻
まずは記念すべき第一弾、コンバース。いきなり前編・後編の二回に渡って世に送り出した記事です。今思えばコンパクトに一回にまとめればよかったなーと思う本記事。ちなみに第三弾のセロまで二編に分けてお送りしてます(笑)
この記事で印象的だったのは「デイリー」の意味。おそらく自分たちが雑誌やネットで受け取ってる限りは“日常に馴染む”程度に留まるものだけど、小山さんとコンバースについてあれこれしていく中でわかったのは“買い直せるお店があって買い直せる値段である”ことがデイリーの意味だということ。アメリカのスーパーでフルーツオブザルームのTシャツやディッキーズのチノパンがいつでも買えるのがまさにそうで。そのコンテキストを理解してコンバースを履くとより楽しくなるよっていうメッセージが込められてます。
ま、会話形式で読みやすいんで忘年会の二日酔いでベッドから出れない人はまず前編から読んでみてください。
前編:ライターSが三軒茶屋の名店「SEPTIS」小山さんに聞くスニーカーの定番『CONVERSE(コンバース)』の魅力。
第二弾:泣く子もテンションが上がるジョンスメの巻
第二弾は泣く子も黙る名ニットブランド、ジョンスメドレーについて。ジョンスメについての情報に網羅性があるのか、「ジョンスメドレー」でググると1ページ目の5番目に出てくる本記事。
さて、本記事で印象的だったのは言葉は「抜かりなく用意しておきたいモノに入るんじゃないですかね。」という言葉。言い換えれば、その日のテンションを上げてくれる道具的側面を持っている、です。例えば雨の日ってテンションが下がるじゃないですか。でもお気に入りの傘があれば逆に上がるわけで。急な冷房に対応するためにバッグからジョンスメを取り出すその様がかっこいいわけで。
ま、コタツから出れない人はみかんでも食べながらまずは前編から読んでみてください。
前編:三軒茶屋の名店「SEPTIS」小山さんに聞くニットの定番『JOHN SMEDLEY (ジョンスメドレー)』の魅力。
第三弾:綺麗なシャツが苦手な人が読むべきSEROの巻
記事中の会話には登場していないものの、SEROの取材をするということで私物のSEROを来てくれたバイヤー・廣川さん。髭の茶色とシャツの赤色のグラデーションが素敵です。
たしかこれは襟付きといったらカジュアル側のネルシャツしか着ない自分がSEROのものだけはなんとなく近しい存在に思えたのが企画の端緒になったと記憶してます。カジュアルでシャツが欲しい、けどカッチリしたのは苦手って人はぜひ読んでみて下さい。個人的には買ったものをすぐ洗濯機に突っ込んで洗ってしまう小山さんの話のくだりに出てくる「髪を切った次の日に自分でセットした姿がリアルじゃないですか。」っていうフレーズが印象的でした。ここにもデイリーなもの好きな小山さんの考えが表れていますね。
夜に控えている忘年会まで時間が空いている人はそのフレーズが登場する後編は一旦我慢して、まずは前編から読んでみて下さい。
前編:三軒茶屋の老舗SEPTISに聞く、シャツの定番『SERO (セロ)』が着やすい理由
第四弾:「暖かい」ではなく「寒くない」水沢ダウンの巻
雑誌はもちろん、Yahoo!知恵袋で「予約会はいつですか?」「どこで売ってますか?」などのやりとりがされているのを見ていても、全国各所で購買意欲を掻っさらっている水沢ダウン。さしてデザインに変更がないダウンの市場で今なぜこれほどまで勢いがあるのか?そんな疑問を小山さんにぶつけたのが本記事。
その秘密をお聞きする中で特に印象的だったのは、暖かいんじゃなくて「寒くない」のが水沢ダウンだということ。表現の仕方がもうすでに他のダウンとは違うと。それにはテクノロジーが必要だったと、そんな話をしています。それと、そもそもダウンは濡れると保温効果が下がってしまう、ということを知っていましたか?
知らなかった人は除夜の鐘を神社で聞く前に読んでみて下さい。今回は一回に収めてます。
三軒茶屋の名店マネージャーに聞く、今までのダウンとは違う『水沢ダウン』が流行っている理由(音声付き)
来年はスタイラーに参加していただいているより多くのショップスタッフさんの面白さを引き出せていけるよう精進してまいります!!それではよいお年を!!
Text.shunsuke mizoguchi