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【SHOP】中目黒のライフスタイルショップ『hallelu』が語る、ミリタリーの魅力
おしゃれな街としてのブランディングを確立する前よりずっと、毎年桜が咲く春に各所からの多くの人々で賑わいを見せる中目黒。そんな新旧の文化が交錯する場所にあって、同じくファッション、ひいてはライフスタイルにおいて新旧の融合を図るショップが「hallelu(ハレル)」です。
コンセプトは“Dual Thinking”。カジュアルとハイエンド・インポートとドメスティック・新品と古着、そんな相反する2つの軸のもと、新旧のミリタリーウェアを中心にアパレルから雑貨までのライフスタイルに関わるアイテムを幅広く展開しています。
本物思考≠オリジナル
“ライフスタイル”とショップの業態に冠しながらも、やはり店内に数多く占めるのはミリタリーアイテム。halleluをスタートして2年、今でもミリタリーに魅了されるその理由について、店長・加瀬さんは言います。
「今では国内外の様々なブランドからミリタリーウェア、雑貨類等が出ているのは知っていますが、実際に目的を持ってデザインされた意味のあるオリジナルの物を扱いたいと思い、現在に至ります。流行り廃り関係なく、一生付き合える物というのが、ミリタリー物を選ぶ一番の理由かもしれません。」
一生付き合えるモノとしてミリタリー。現代の本物思考という言葉の意味には含まれない、本当のオリジナルの意味…。
デザインの教科書としてのミリタリー
「Tシャツを作り始めたのも、GPSを生み出したのも軍。当時の最先端技術を駆使して作られたミリタリー物は、目的に応じて新しい生地を作ったり、機能性を重視したモデルを生み出したりと、現代のファッション等を支えるデザインの源です。様々なブランド、メーカーが参考にするのも納得出来ます。」
今でこそファッションにおけるカテゴリーの一つとして数えられるミリタリーですが、元を辿れば国の威信をかけて戦った人たちのための戦闘服。生きるために考え抜かれた機能性は、今となってはそれが機能美として教科書とされ、ファッションを楽しませる要因ともなっています。 デザインという言葉には装飾が付け加えられるというイメージがありますが、もしかしたらその出処はオリジナルに装飾するというところに一つはあるのかもしれません。
買い物に新たな視点を
そんなミリタリーに魅了された一人の加瀬さんですが、決してマニアというわけではなく、ミリタリーをファッションに取り入れて楽しむ一人。そんな自身の体験から、ミリタリーをファッションとして楽しむ人をもっと増やすためにお店をやっていると言います。
「マニアというわけではなく、あくまでファッションとしてミリタリーを楽しんで頂きたく、着込む、使い込む事で表情がどんどん変わり、愛着が湧いてくるとこもミリタリー物を好む一つです。
時代背景等を思い浮かべながら、今後ショッピングをする時には、『これ、あのモデルを参考にしたジャケットだ。』『これ、USミリタリー物で見た事ある。』なんて、いつもと違った視点で、洋服、雑貨選びを楽しんでみてください。」
“Dual Thinking” で現代の洋服とオリジナルのミリタリーの組み合わせをスタッフ自身も楽しむhallelu。今持っている服と想像もつかないような巡り合わせに出会うかもしれません。ぜひ一度足を運んで、加瀬さんのお話を聞きながら教科書を学んでみてはいかがでしょうか。
hallelu
東京都目黒区上目黒1丁目19-1 高野ビル1F
TEL.03-5734-1946 OPEN.13:00-21:00
Photo.Haruka Koguchi , Text.Shunsuke Mizoguchi