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FEATURE

あのお店のプレイリスト|co:do vol.1「PKキアイα」

創業80周年を迎えた老舗縫製工場から誕生し、エシカルに留まらず、サスティナブルでファッショナブルなアイテムを信州の地から発信する『co:do(こどう)』。そんなブランドのフロントマンとして活躍する櫻井さんが、その時々の気分に応じてプレイリストを公開。vol.1は「PKキアイα」。


櫻井太河(co:doブランドディレクター)

「賛否両論の中、開催を迎える東京オリンピック。聴いた人を少しでもポジティブな気持ちに、そして晴れやかな気持ちでそれぞれの闘いに赴けるように、“気合い”をテーマに選曲しました。タイトルの『PKキアイα』は、“大人も子供も、おねーさんも。”でお馴染みのあのゲームから」



1.Anderson .Paak/’Til It’s Over

「Spike Jonze監督による、AppleのHomePodのCMに使用されている楽曲。ビデオの内容は、人混みの中ヘロヘロになりながら帰路につく女性(自身もアーティストとして活動するFKA Twigsが熱演)が、自宅でHomePodから再生される音楽に導かれ幻想世界へ……というストーリー。ゼロベースから気合いを入れるための基礎作りとして、オープニングを飾るに相応しい一曲です」

2.Flying Lotus/Never Catch Me feat. Kendrick Lamar

「Flying LotusのビートとKendrick Lamarのラップが、さながらドン・フライvs高山善廣ばりの壮絶な打ち合いを繰り広げる新時代のジャズの金字塔的楽曲。ある種お祝いのような死後の世界観を表現したミュージックビデオも、西洋(キリスト教)らしいベクトルのアプローチで非常に興味深いです」

3.Young Thug/The London feat. J. Cole & Travis Scott

「ヒップホップにはセルフボースティング(自己PRみたいなもの)が付き物ですが、この三人の成功者にかかるとその表現が異次元。『計算によるとオレが発する言葉は一語あたり2000ドルの価値がある(J. Cole)』『身長が185cmだとしたら、オレらが稼いだ金の上に乗れば279cmだぜ(Travis Scott)』。うん、なんかよくわからんが凄い」


4.The Game/100 feat. Drake

「『もし自分が成功せずに金も尊敬も自信もなかったら、もっとたくさん友達がいただろうな』というDrakeの皮肉混じりなセルフボースティングが印象的な楽曲。『半端をせずに100%の純度を持った人間であれ』という、己にも他人にも厳しいコンプトンからのメッセージを胸に刻みます」

5.21 Savage/a lot feat. J. Cole

「hook(サビ)において、様々な質問に対して『a lot(たくさん)』という返事を重ねていく、成功者の悩みと覚悟を表現した楽曲。East Undergroundによる『I Love You』をサンプリングした優しくも物悲しさを感じるビートに、淡々とした二人のラップが好相性です」

6.Childish Gambino/3005

「イライラすることや不安に思うことがあったときに聴くと、“まぁいいか、やろう”という前向きな気持ちにスイッチさせてくれる名曲。『This Is America』でもタッグを組んでいるHiro Murai監督によるミュージックビデオも独特の世界観がナイス(二曲目の『Never Catch Me』も同監督によるもの)」

7.Joey Bada$$/DEVASTATED

「『地道な努力と忍耐なくして成功なし』というスタンスが感じられる新時代のヒップホップクラシック。コンシャスでポリティックなリリックを信条とするJoey Bada$$が、曲中で『Skrrt Skrrt(スポーツカーなどのタイヤのキキーッという擬音)』とシャウトしたのを初めて聴いたときは胸が震えました」


8.Drake/Laugh Now Cry Later feat. Lil Durk

「アスリートたちもカメオ出演するアメリカ・オレゴン州のNIKEのワールドヘッドクォーターで撮影されたビデオは、まさに豪華の一言に尽きます。自他共に認める成功者であるDrakeと新進気鋭のLil Durkによる『今は楽しんで、後で泣く』というメッセージは、キッズたちに今後どのような価値観を与えるのでしょうか。気持ちを沸き立たせるホーンの音も◎」

9.Kendrick Lamar/Alright

「『オレたちは大丈夫!』と力強く鼓舞するKendrick Lamarの言葉が五臓六腑に沁み渡る楽曲。Black Lives Matterにおける抗議活動でも多く合唱されたこの曲は、今後人々にとって絶望的な環境となっても、希望を持って前に進むための原動力になるでしょう」

10.J. Cole/100.mil’with Bas     

「言い訳やくだを巻いているだけで時間を浪費することを断罪する克己心の塊のようなJ. Cole節が、古き良きソウルのエッセンスをトラップに落とし込んだビートによく馴染んでいます。『1億ドル稼いでも手を緩めないぜ』という常にブレイクスルーを重ねる彼らしいフレーズが耳に残る名曲」

11.A$AP Rocky/Praise the Lord (Da Shine) feat. Skepta

「常に時代の最先端を楽曲で表現するA$AP Rockyによる、UK grimeの人気アーティストSkeptaを招いた一曲。Verse(パート)の最後にRockyがスピットしている『Create, Explore, Expand, Conquer (創って、掘り下げて、拡げて、勝利を得る)』という言葉は、彼の創作に対する考えを凝縮したようなワードチョイスです」

12.Method Man & Redman/Da Rockwilder

「先述のA$AP RockyやJoey Bada$$など、今の時代を代表するアーティストたちに多大な影響を与えた2MCによるバウンシーなヒップホップアンセム。ライブやミュージックビデオにおけるパフォーマンス(身体や腕の動き)に定評がある二人が、中毒性の高いサウンドの上でタイトなラップを披露。ラストを飾る『La, La, La, La, La, La, La, La』という大合唱では思わず諸手を挙げてしまうこと請け合いです」

13.Jay Electronica/Exhibit C

「2020年に遂に待望のデビューアルバム『A Written Testimony』を43歳で発表したJay Electronicaが、その11年前にリリースしたJust Blazeプロデュースによる衝撃のシングル。コンシャスラップの最高峰とも称される歌詞と、気持ちを高揚させるダイナミックな曲調の展開は、時代を経ても色褪せることがありません」

14.Jay-Z/Feelin’ It feat. Mecca

「今ではビジネスマンとしても超一流として大成しているJay-Zのデビューアルバム『Reasonable Doubt』に収録されている、Ski Beatzプロデュースによるジャジーナンバー。まるで今の成功をすでにイメージしていたかのような雰囲気を洗練されたピアノの旋律の中に“感じとれます”」

15.Dilated People/Pay Attention

「美しくも不穏な空気感を纏ったピアノループとストイックなラップが極上のマッチングを誇る、00年代西海岸アングラシーンの代表作。ジャジーヒップホップ=お洒落という表層のイメージとは一線を画す、超ド級のヘッドバンギングクラシックです」

16.Talib Kweli/Get By

「歌手であり市民運動家でもあったNina Simoneの『Sinnerman』をサンプリングした、Kanye WestプロデュースによるTalib Kweliのキャリアハイとなる楽曲。『なんとか生きていく』ために闘いの毎日を過ごす仲間へと贈るゲットーアンセムを聴くと、逆境に立ち向かう勇気が湧いてきます」

17.Black Milk/Shut It Down

「太いドラムとベースに、サンプリングを駆使するブーンバップサウンドに定評のあるビートメーカー兼ラッパー。当時デトロイトアングラシーンを支える若き旗手であったBlack Milkによるこの楽曲では、『デンジャラスなビートに狂ったライミング(韻)と新時代のフロウ(歌い回し)』を十二分に堪能することができます」

18.Jaylib/The Official

「今は亡きデトロイトの鬼才J Dillaと西海岸の奇才Madlibによる不世出のユニットJaylib。脳を揺さぶるような歪んだベースにレイドバックしたドラムが織りなすグルーヴは、まさに唯一無二。無意識に腰でリズムを取りながら、ハンズクラップをしてしまうほどのエネルギーを感じます」

19.Kanye West/Through The Wire

「交通事故により顎をワイヤーで固定されることを余儀なくされたKanyeが、その時の体験をラップに乗せた一曲。チップマンクソウルの手法によりサンプリングされたChaka Khanの『Through The Fire』をもじったタイトルにしているのも面白ポイント。今となってはadidasとの協業によるYEEZYなど、音楽界のみならずファッション界にも重要な存在となっているKanye Westのターニングポイントとも言える楽曲です」

20.Luther Vandross/Never Too Much

「気合いをテーマにした『PKキアイα』を締め括るラストソングとして、オールタイムフェイバリットなこの曲を選びました。『1000回キスしても足りないよ』という愛を歌うラブソングなのですが、個人的にはNever Too Muchというワード感がお気に入り。その精神のもと、恋愛だけではなく何事にもベストを尽くす人間でありたいものです」

【information

co:do(HP/Instagram/note
2020年、創業80周年を迎えた老舗縫製工場から誕生したco:do (読みko/doː‾、こどう)。大量生産・大量消費・大量廃棄型の現代社会のあり方、またコロナ禍における生活様式の変化を目の当たりにし、縫製工場を有するアパレルメーカーとして世の中に必要とされるモノづくりとは何かを考え、若手社員が主体となって立ち上げられた。目下、国際的な共通課題となっているSDGsなどに対してもクラフツマンシップの精神から向き合っている。






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