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あのお店のプレイリスト|FACY編集部 杉山 vol.3「日本語ラップWAKARIMASEN」

セレクトショップの面々がその時々の気分に応じて選曲する「あのお店のプレイリスト」。今回は番外編です。リストを作ったのはVANSやディッキーズが大好きなFACY編集部・杉山。テーマは「日本語ラップWAKARIMASEN」。


杉山遼人(FACY編集部)

「日本のヒップホップのシーンがまたおもしろくなってきているなーと最近よく感じます。メンツで言えば、JP THE WAVY、LEXやMIYACHI辺りの新世代はまさにその筆頭。彼らがそれぞれ好きに“かましている”様子を見ていると、なんかこちらまで楽しくなってきます。と同時にオールドリスナーとしては、『でもあの頃のあれもやっぱりかっこよかったよなー』と触発されて思い浮かぶ曲もあったり……。今回は今聴きたい日本語ラップの曲を、“日本語ラップWAKARIMASEN”な方に向けて新旧織り交ぜてコンパイルしてみました。よろしければお付き合いのほどを」



1.JP THE WAVY, LEX, OZworld/WAVEBODY

「ティーン界隈のTikTokやストーリーズではすでにミーム化しているらしいけど、それを抜きにしてもかっこいい一曲。フックも中毒性があるし、OZworld、JP THE WAVYからLEXへと続くマイクリレーも完璧。若干刹那的なノリですが、まあみんな若いですし。“前髪より気にしろ足元”のフレーズがファッショニスタのJP THE WAVYらしいなー」

2.valknee,田島ハルコ,なみちえ,ASOBOiSM,Marukido,AKKOGORILLA/Zoom

「ともすれば、男性ラッパーは内輪だけに向けたトピックに終始することがある中、フィメールラッパーはその枷から自由だったりする好例。コロナ禍で多くの人がお世話になったであろうweb会議サービスzoomをテーマに、キャラ立ちまくりの6人のレディーたちが奔放にスピットしていく一曲です。“晋ちゃんとおうちでダンスとか無理”なんてあの時みんな思ったはず」

3.MIYACHI/WAKARIMASEN

「自身の日本語のたどたどしさをむしろ誇張して、強烈な個性に昇華しているバイリンガルラッパー、MIYACHI。RADWIMPSとコラボした『TIE TONGUE』もしっかりかっこよかったし、ファミマの入店音でラップしてみせた『Famima Rap』も最高でした。彼を未聴な方はまずこの一曲から。ちなみに、アメリカで生活するアジア系アメリカ人の実情として、日々の無用のトラブルを避けるためにわざと英語を“わからないフリをする”局面もあるのだそうです」

4.MIYACHI feat./HITORIBOCHI

「ということで再びMIYACHI。もはやリリックの意味はあまり把握できないけど、なんか流れで聴いてしまう。“ハフジャプ ハフ白 ハフはG 実家から走ったよスーパーマンKING”て、どういうこと?いやなんとなくわかるような…とか前のめっている時点で、すでに彼にハマっているということか」

5.MUD/Chevy

「キレがよくて、聴き取りやすくて、ノリもイケてる。あまり欠点が見当たらないラッパー、MUD。なんかわかりやすくB-BOYっぽい感じがいいんですよね。ちなみに、Chevyはシボレーのこと。こんな曲をカーステでかけながら、クラブ行くのも楽しそう。まあシボレーどころか、免許も持ってないんですけど」

6.KANDYTOWN feat. Gottz, Neetz & KEIJULocal Area

「総勢何人いるのか分からないグループと言えば、米○クラブとKANDYTOWN。ジャケから察するに今は総勢15人? 先ほどのMUDも所属する世田谷のクルーがKANDYTOWNです。この曲は別名義の作品のレコーディングの合間にちょうどその場にいたメンバーとノリで録った一曲なのだそう。3人目のKEIJUのヴァースが特に好き」

7.SCARS/1 STEP 2 STEP

「2000年代後半のラップシーンの至るところで、名前をよく耳にしたSCARS。とはいえ、ドラッグディールを題材にするハスリングラップというジャンルにあまり興味(および現実味)を持てなかった自分は当時はスルー。要は完全な後追いなのですが、特に好きなのがこの曲。日々の素の自問自答をそのままリリックにしたようなBESのラップがかっこいい」

8.JJJ feat. Fla$hBackS/2024

「前働いていた職場で、一回りくらい年下の日本語ラップ好きの同僚に教えてもらったFla$hBackS。JJJ、Kid Fresino、Febbのメンバー全員がマイクを持ちつつ、トラックメイクもこなす3人組ですが、残念ながら2018年にメンバーのFebbは急逝。だからってわけじゃないけど、US西海岸ヒップホップのレジェンドであるDaz&Kurupt、DPGと自身らを重ねたFebbの歌心満点のフックに耳を奪われます」

9.PSG/愛してます

「2009年リリースということはもう10年以上前。PUNPEE、SLACK(※現在は5lackに改名)の兄弟コンビにGAPPERを加えたトリオがPSG。ある日何気なく入った新宿のディスクユニオンでSLACKの『WHALABOUT』がかかっていて、やばいラッパーが出てきた!とひとり興奮したのを覚えています。“頼むよMen RLのシャツ 酒は勘弁”のパンチラインは今のファッション的な気分にも通じるなあと」

10.SEEDA/AROUND MY WAY

「個人的に好きな日本人ラッパーのベスト3に間違いなく入るのが、SEEDA。先述のSCARSのメンバーでもある彼ですが、より惹かれるのは普通の生活者としての彼の視点。タイトルどおり、家の近所をフラつく日常の一曲です。5時のチャイムに豆腐屋の音、さらにはレバノンの戦場にまで移動していく視点は彼独自の個性。地味だけど一番好きな曲かも」

11.OZROSAURUS/AREA AREA

「SEEDAの『AROUND MY WAY』が徒歩のテンポだとしたら、『AREA AREA』は車でクルージングするようなテンポで街を眺める一曲。2001年リリースだからもう20周年(!)。当時はイケイケっぽいイメージがあったけど、今リリックを冷静に聴いてみると、意外とボースティングは控えめ。どこか達観したムードもあるんですよね。いずれにせよ“エリアからエリア”というワードをこんなに耳に残るフックに仕上げた彼らの功績はやっぱり偉大」

12.Campnella feat. 鎮座DOPESNESS, JJJ/SUMIYOI

「最近、かっこいいなーと思う曲によくクレジットされているラッパーがCampanella。東海エリア中心に活躍するラッパーのようです。声もいいし、フローも独特の間があってクセになります。そんな彼は確かに鎮座DOPESNESSとは相性抜群。事実この曲以外に、ビートメーカーSTUTSのアルバムでも2人はジョイント中。夏の夕方〜夜に聴くと気持ちよさそうな抜け感のあるトラックも◎」

13.BRON-K/ROMANTIK CITY

「以前、神奈川県の相模原市で働いていたことがあるので、同市のクルーであるSD Junkstaには勝手に親近感を抱いています。今ではソロで精力的に活動するNORIKIYO以外でもかっこいいのが、BRON-K。メロディアスなフローも彼の持ち味なのですが、とにかくストーリーテリングがうまい!この曲も気持ちいいほどあけすけに自身の半生を振り返っています。ぜひ歌詞を追いながらどうぞ」

14.鬼/いきがり

「どこ出身というのが、そのラッパーにとって意味を持つのもヒップホップのおもしろさ。福島県いわき市の小名浜を代表するのが鬼。彼の個性だけでなく、その土地柄も含めて哀愁がだだ漏れているラッパーです。Lost Boyzの『Ghetto Jiggy』を下敷きにしたトラックに乗せて放たれる、小名浜発のB-BOY賛歌が『いきがり』。何年経ってもテンションを上げてくれる名曲です」

15.Nipps/Rich Man,Poor Man

「ヤバいラップとはどういうものか?という問いへのひとつの答えを90年代からずっと示し続けているのが、Nipps。もっとスキルフルなラッパーはいるだろうけど、“ク○して儲ける”のワンフレーズで、このテンションを保ったまま押し切れるのは彼くらいのはず。先ほどの『いきがり』に続いて、この曲でもI-DeAのトラックがいい仕事をしています」

16.Campanella feat. 中納良恵/Think Free

「12曲目の『SUMIYOI』に続いて、目下聴き込み中のアルバムからもう一曲。曲の後半はほぼ中納良恵の言葉遊びに委ねているところがおもしろい。ヒップホップ勢との合流にも意欲的な彼女だけに、EGO-WRAPPIN’の時とは違う自分を楽しんでいるのかも。ちなみに彼のアルバム『AMULUE』には、EGO-WRAPPIN’の『かつて…。』をサンプリングした曲も収録されていたりします」

17.音信 / Libro

「オールドな日本語ラップリスナーなら、『雨降りの月曜』をモラトリアム期の自分と重ねる一曲として聴き込んだ人も少なくなかったはず。時を経て、2018年にリリースされた『音信』を聴くと、あの頃の感じがちょっとフラッシュバックします。とはいえ、そんな前提を抜きにしても楽しめる普遍性を備えた一曲。これって、ジャンル問わず、クリエイティブであろうとする人全員の背中を押すような曲でもあるのかも」

18.TOKYO HEALTH CLUB feat. 塩塚モエカリピート

「RIP SLYMEのキャッチーさを武器にしながら、しっかりB-BOY感もキープしている印象があるTHC。というか、そんなの最高じゃないかという話なのですが、まあ最高です。“かすれた声 空っぽの財布 汚えvansが歩いてる”なんてラインには共感しかない。とぼとぼ歩く帰り道に聴くと、さらに殺傷能力高いです」

19.田我流, B.I.G. JOE/マイペース

『田我流とB.I.G. JOE。アラフォーラッパーふたりがタッグを組んで、今の心情を素直にラップした一曲。できるだけ説教臭くならないように気を使ってるようなB.I.G. JOEの最初のヴァースはどこか微笑ましく、続く田我流も人生のシンプルなエッセンスを抽出するようなヴァースをキックしています。このふたり、去年はキャンピングカーで北海道6ヶ所を回りながら釣りとライブをしていたりと、とにかく楽しそうなんです』

20.STERUSS/真夏のJAM

「MC陣は介護士と小学校の教員というユニークな経歴だったSTERUSS。この曲が収録されたアルバム『白い三日月』が2005年だから、15年以上前。めちゃくちゃ好きだったし、今聴いても全く色褪せません。“セックス、マネー、ドラッグ以外のラップの可能性”のひとつはこういうことなのでは?と今でも思います。“真夏に飾れ クリスマスツリー”ってドープ過ぎるでしょ」

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