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#11 manewoldのデザートソックス|勝手にソックス名鑑
長らく続くスニーカーブームのせいか、コーディネートの足元に視線が集まりやすい昨今。そんな中、シューズに比べて意外と見落とされがちなのがソックス選びです。そこで本企画『勝手にソックス名鑑』では、編集部が目を付けた各ブランドのソックスを実際に購入し、その魅力を粛々とレビューしていきます。第11回目は、〈マニュワールド(manewold)〉のデザートソックスです。
#11 manewoldのデザートソックス

【プロフィール】
商品名:Dessert Socks
色:ベージュ、ブラック(2足/1パック)
素材:コットン多め(詳細不明)
サイズ展開:ONE SIZE(25〜28cm対応)
生産国:日本
価格:¥4,290(税込)
購入店舗:instantbootleg store
いま着たい古着を独自の目線で解釈し選び取る『インスタントブートレグストア』主宰の坂本一さんが、その時々で作りたいモノを作るレーベルとして2021年に立ち上げたのが〈マニュワールド〉。これまでパナマハット、ベロアショーツなど時代の半歩先を行くオリジナルアイテムを展開してきましたが、昨年10月に満を持してリリースしたのがこちら。
その名も「デザートソックス」。インスパイア元となった、イギリス軍の砂漠地域で活動する兵士用に供給された「デザートソックス」が名前の由来。ただしその意味は、“コーディネートのデザートに”というなんとも洒落の効いた坂本さんらしいネーミングです(その他、ラッパー・Talib Kweli「Get By」のリリックの引用、某ブランドをモチーフにしたパッケージデザインなど洒落っ気満載!)。
秋冬シーズンにリリースされたということで、長めの丈、地厚な生地など基本的には秋冬仕様。ですが、元ネタ同様に年中履ける素材混率で製作されています(坂本さん曰く「コットン多め」)。
実感としても履き心地上々で、くるぶしまで配された凹凸のあるパイル地の肌当たり(そして肌離れ)がちょうどよく、またソックス上部のリブのテンションも元ネタより緩く設定されていて心地いい……。
とは言ったものの、古着から既製品まで長年携わってきた方が自ら「履きたい」と作ったソックス。つい履きたくなってしまう見た目が最高です。マーブル調の生地はミリタリーのカモ柄を彷彿とさせて、男臭い。特に軍パンと合わせたくなります。デザートとしてではなく、むしろこのソックスを食前酒としてコーディネートを組み立てたい! 願わくば別色もほしい!