ARTICLE
FACYが選ぶ2022年に遊んだインディーゲーム【特別企画】
今年も残すところ数日。皆様はFACYからのクリスマスプレゼントの3億円で良い買い物できましたでしょうか?次回は1月のお年玉企画を楽しみにお待ち下さい。年末年始はお店も休んでるし、自宅でやることもないと悩んでいるあなたのために、FACYは自宅で過ごすための特別企画をお送りします。第1回目は「年末年始に遊ぶべきインディーゲーム」です。世はまさにインディー時代。個人創作者でもクラウドファンディングでお金を集め、UnityやUnrealといったミドルウェアを利用して、Steamなどのマーケットプレイスに流通させることで、グローバルの市場を相手にできます。普段ゲームを遊ばない方でも、『マインクラフト』を遊んでいる子供を見たことあるのではないでしょうか?あれは元々個人制作のゲームで、後にマイクロソフトがおよそ2680億円で買収しています。今日紹介するのは、インディーゲームは全て、日本語、Nintendo Switchで遊べます。FACYの特別企画で、実りある年末年始を過ごし、初売りにはプレミアムショップの商品を、問い合わせ、取り置き、即日配送できるFACYを使いましょう。
iOSアプリ
https://onl.tw/NaSPa3L
Androidアプリ
https://onl.tw/EF34fJY
まずはイギリスを拠点とするRoll7の『オリオリワールド(OlliOlli World)』から。見ての通り、スケートボードを題材にしたゲームで、プレイヤーはキャラクターを操作して起伏に飛んだステージをトリックを決めながら、高速でクリアする2.5Dプラットフォームゲームです。元々スケボーといえば、ストリートで転べば転ぶほど感覚がつかめるものですが、こちらのOlliOlliシリーズも、元はハードでストイックな鍛錬が必要な世界観でした。思えば、名作『Tony Howk』も『Grand Theft Auto』のようなハードな世界観をスケボーで解決して回っていました。しかし、世界がスケボーを中心に回っているのは変わりませんが、『オリオリワールド(OlliOlli World)』は、クリエイティブからも分かる通り、かなりポップで間口が広くなっています。当然、ストーリーや世界観を一新しているので、本作から入っても問題はなし。
ジャンルは、ファーストバーソンシューティングの操作を採用したスピードラン系のプラットフォームアクションで、カードゲームや日本のアニメに影響を受けたような恋愛アドベンチャーの要素をプラスしている。何を言ってるか分からないと思いますが、実際これらの要素がうまく噛み合ってゲームを構成しているから仕方ない。公式から表現を借用しますが、プレイヤーは、地獄から引き上げられた暗殺者である「Neon White」として、ステージに配置された「ソウルカード」を集めて敵を攻撃したり、または「ソウルカード」を破棄することによって、ジャンプやダッシュといった固有の移動アビリティが発動されるので、これを駆使して制限時間以内にゴールまで向かいます。スピードランだけではなく、その幕間には恋愛アドベンチャーが挿入されることでストーリー性を引き上げています。
リードデザイナーのBen Espositoは、街に出現する穴を操作して、街中のいろいろなものを飲み込んで穴を大きくするとクリアにつながる『Donut County』の作者。また、これも名作インディーゲーム『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(What Remains of Edith Finch)』の制作にも参加しています。そんな人が日本の影響を強く受けているゲームを作ってると驚くかもしれませんが、実はそんなに不思議なことではなく、多くのインディーゲーム人気ジャンルは日本で誕生しています。ただし、それらの「日本っぽいゲーム」は、今は世界中で作られてるわけ。
そうしたゲーム体験へのリスペクトを感じるのがこちら。『TUNIC』は主人公が緑の服をきた狐で、見下ろし型の画面を探索していることからも分かる通り、任天堂の『ゼルダの伝説』を参照して作られています。参照というのは、例えば「剣を手に入れたら草が切れる」。「同じように敵も倒せる」し、「ライフがなくなると死ぬ」。ゼルダのような画面で、プレイヤーがゼルダのようなアクションをすれば、ゼルダのようなリアクションが返ってくるという文法を、ユーザーが類推できるようになっています。他にも『ダークソウル』を参照しているところもあるし、もちろん、それぞれと異なるところもある。ユーザーはゲーム内の架空の環境に対するひらめきと、試行錯誤によって、ゲームのルールを解明していくことに体験の豊かさがあるとすると、『TUNIC』はその極北です。更には、このゲーム内には、プレイヤーの試行錯誤に補助線を引くような存在として、ゲームの説明書を集めることになります。そして、その存在によって、プレイヤーが数時間体験してきたゲームのルールが一変されます。
『TUNIC』をほぼ一人で開発したAndrew Shouldiceは、ゲーム体験を「何よりもまずパーソナルな気付きの旅」だと強調しています。プレイヤーがゲーム内に隠された要素を見つけたときに、単に画面内の変化が重要ではなく、画面の前に座っているプレイヤーの変化が重要だとしています。プレイヤーがプレイを通じて知識を蓄えるのを重視したとき、「ゲームの説明書」というのはどのような意味を持つのでしょうか。
お次はパリのSloclapから。2022年のGAME AWARDのBEST ACTION GAMEにノミネートされた本作は、『師父(Sifu)』というタイトルから分かる通り、本格3Dカンフーゲームです。幼いときに殺された師父の敵を打つために、プレイヤーは悪のカンフーマスターに挑みます。その武器はもちろんカンフー。と、不思議な銅線ペンダント。このペンダントによって、主人公は何度も復活しますが、復活するごとに加齢もします。プレイヤーは、高難易度のステージをクリアする際にうまく加齢を防ぎながら、寿命を迎える前に復讐を果たすのがゲームの目的になっています。まさに画面の前に立つプレイヤーの上達が求められます。
何度も死ぬことによって、強くなるというのは、トム・クルーズ主演で映画化された桜坂洋『All you need is kill』にもありますが、元々はビデオゲームでリプレイを重ねるうちに強くなる発想です。ゲームには決まりきった環境しか提供しないものだけではなく、ローグライトというランダムの中にプレイヤーを放り込むものもあります。ランダムの中にプレイヤーを放り込むというのは、要はひたすら死ぬ。プレイヤーは死ぬことによって徐々に上達したり、プレイを繰り返すうちにゲームが有利になる要素を解禁することによって、よりランダムな環境の中でも有利に立ち回れるようになります。本作は、更に繰り返し死ぬことをゲームデザインにも取り入れており、そのリスクとリターンがゲームを一段魅力的にしています。
最後はインスクリプション(Inscryption)。こちらはカードゲームが「テーマ」になっているとおり、ランダムに獲得されるカードでデッキを構築するゲームを繰り返し体験するのかと見えます。ただし、インスクリプション(Inscryption)にとって、ランダムなカードゲームというのは、実は「テーマ」でしかありません。ゲームを進めていくと3種のカードゲームをメタ視点で考察することができ、その謎を解くアドベンチャーになっています。また、この謎は、実際独力で解くのは不可能に近いので、自力でゲームのクリア後に、多くのユーザーは、ネット上のコミュニティで最終解を知ることになるという仕掛けです。
画面の前の体験を重視する『TUNIC』から、更には繰り返し体験すること自体もゲームデザインに反映させる『Sifu』を紹介しましたが、『Inscryption』はそのゲーム体験自体も仕掛けの一つで、ゲームをメタ視点で観ることや、インターネット上のユーザー同士のコミュニケーションまで、体験として設計しています。ここからもインディーゲームの、文化としての豊かさが感じられないでしょうか。
いかがでしょうか?よくファッションメディアでは、内輪受けで始めたベストバイ企画を惰性で続けていますが、やってる本人もつまらないものです。特別企画はコンテンツにまとめました。是非、FACYの特別企画で、実りある年末年始を過ごし、初売りにはプレミアムショップの商品を、問い合わせ、取り置き、即日配送できるFACYをダウンロードを。
iOSアプリ
https://onl.tw/NaSPa3L
Androidアプリ
https://onl.tw/EF34fJY
FACYが選ぶ2022年に遊んだインディーゲーム【特別企画】 -OlliOlli World -NEON WHITE -TUNIC -Sifu -Inscryption
FACYが選ぶ2022年に観た日本映画【特別企画】 -ドライブ・マイ・カー -私をくいとめて -さがす
FACYが選ぶ2022年に観たアニメ【特別企画】 -リコリス・リコイル -平家物語 -すずめの戸締まり
FACYが選ぶ2022年に観た日本ドラマ【特別企画】 -『大豆田とわ子と三人の元夫』 -『初恋の悪魔』 -『エルピス』 -『鎌倉殿の13人』
FACYが選ぶ2022年に読んだ漫画【特別企画】 -『チ。―地球の運動について―』 -『東京ヒゴロ』 -『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』