付和雷同の性格がために、トレンドはたまたブームという言葉には滅法弱い僕。昨年、爆発的に人気を博したモックネック然り、MA-1等々即座に手を付けてしまう次第。この愛用品も知らぬ間に、そういった影響を受けての衝動買いだったのでしょうか。ますます先行き不安な性格な訳です…

そんな移ろうトレンドに流され購入したのが、この50’sのフィリピン軍スカジャン。皆一様に虎やら龍やらヨーロッパやらの刺繍を背負っているものだから、スカジャンというカテゴリーは同じと言えど、やはりそこは一線を画したいもの。ご覧の通り、被ることなんて考えられない、これ以上にないデザインでしょう。それでいて状態もすこぶる良し。襟付きで、回転式YKKジップ、ヒョっと顔を覘かしているブラックパンサーの刺繍となかなかお目にかかれない仕様は男心をくすぐるもの。店主曰く、フィリピン軍を統制する上位の警官ものとかどうとかでかなりのレアものだとか。（買ったのが大分前のことであまり定かではないです…）

大枚を叩いて買った分、溺愛して家でも飾ってしまうほどなのです。
この厳然たる佇まい、まさに模倣すべき姿。羽織れば性格が一変する、そうはいかない、そうなりたい。

Text.Syun Saito