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編集部のベストヒットフェイシー #01

毎週末、FACY編集部の3人が代わりばんこで個人的ベストヒットアイテムを紹介していく本連載。
今週は、岩崎と溝口が担当。まずは、最近のファッショントピックから。
溝口 先週の話ですが、女子中高生向けのティーン雑誌「セブンティーン(Seventeen)」が9月1日発売の10月号をもって月刊発行を終了するとのニュースが報じられました。今後はデジタルをメインに、雑誌の発行は来年の3月以降3〜4冊/1年に留めるとのことです。
岩崎 メンズにはあまりピンと来ないかもしれませんが、セブンティーンはモデルオーディションのレベルがめちゃくちゃ高いんですよね。歴代ミスセブンティーン受賞者は水原希子、広瀬アリス、広瀬すず、橋本愛、三吉彩花……ここでは列挙できないほどのたくさん有名人を輩出しています。だから月刊発行終了に伴い、このオーディションの開催がどうなるのかがすごい気になる。
溝口 あと、これは風の噂レベルですが、そんな雑誌もある中、とある30~40代向けの雑誌は逆に発行部数を伸ばしているのだとか。要因は、コロナ禍で増えた自宅時間を穴埋めをするためとかなんとか。当たり前ですが、世代によってメディアとの関わり方がまったく異なるんですよね。まあそれはともかく、ベストヒットふぇいし〜を始めていきますよ!
LOS ANGELES APPAREL/CLASSIC TANK-TOP

溝口 今、私、タンクトップを欲している。はい、ブランドはご存知の通り〈ロサンゼルスアパレル〉。元アメリカンアパレルのダブ・チャーニー(Dov Charney)が創設したブランドで、特にTシャツが有名ですね。ただ自分にヒットしたのは、こちらのタンクトップ。これからの季節「部屋着としてタンクトップが最適なんじゃないか?」と途端に思い始めまして。
岩崎 タンクトップといえばリブ編みで身体にピタッとフィットするものが多いけど、ロサンゼルスアパレルのものはそれらとは全然違いますよね。単純にデカい(笑)。身幅はXLだと62cm前後、同ブランドのTシャツとほぼ変わりません。だから、リラックスウェアとしてもいいですよね。
溝口 そうなのです。少しの勇気があればコンビニだって行けますし。ただ、リラックスしすぎて乳首の透けも通り越して表に出ないように気をつけなきゃ、嫁との100年の恋も冷めてしまう。愛の不時着ならぬ、愛を失う。ハハハ!
岩崎 ……。ブランド的には「ショートパンツを組み合わせれば、ヴィンテージなジム風のルックス」らしいのでジムに行く風を装えば外に出ても大丈夫かも……?
溝口 それはアメリカ人前提……。体も鍛えようかしら。
BANANATIME/EASY PANT

岩崎 最近すごく気になっている、アムステルダムを拠点とするブランド〈バナナタイム〉。“EVERYDAY LUXURY”というコンセプトで、様々な国や文化からインスパイアされたモチーフをシルク100%のファブリックにプリントするという手法が特徴。シルクって自分には縁もゆかりも無い素材だと思っていたけど、このジャンボなペイズリー柄とシルエットならカジュアルにも合わせやすいし穿けるんじゃない?!と。
溝口 これからの季節、これくらい大胆なパンツが一枚あってもいいですよね。自分の初シルクといえば、20代半ばで買ったUNUSEDのキャップ。たしかにあの独特の素材感は癖になってしまうかもしれません。30歳を越えた男ならなおさら。次はエルメスのカレかな?なんて思っていましたが、いやはや、バナナタイム恐るべし。
岩崎 ちなみにブランド名は、1959年にアメリカのドナルド・フランシス・ロイ氏によって書かれた「バナナタイム」という論文に由来しているらしいです。その内容はというと、日常業務を活性化させるためにオフィスの適当な場所にバナナを隠し、見つけた人が食べられるというゲームを行った。そしたら仕事効率が高まったと。現在で言うところの、ワーク・ライフバランスのはしりですね。
溝口 それでいくと、今は自宅で仕事もこなす時代、ワークとライフのバランスがより難しくなったと言えますよね。でもこの一本があれば、どちらも上手くいきそう! とはさすがに強引ですが、穿いた暁には間違いなくテンションを上げてくれそう。