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ジャーナルスタンダードのラガーT、コーヘンのタイダイニットT【編集部のベストヒットフェイシー #04】
毎週末、FACY編集部の3人が代わりばんこでベストヒットアイテムを紹介していく本連載。今週は、岩崎と溝口とが担当。まずは最近のファッショントピックから。
溝口 文字通り“地味”にファンを獲得しているであろう#地味シュプ を弊メディアで連載しているからには取り上げないわけにはいきません。なんと、現在、〈Supreme(シュプリーム)〉がオンラインとアプリで21SSのセールを行っております! しかも6年ぶり! その理由はこちらの記事でも言及されていますが、やはりコロナの影響で店頭消化率が減少したからでしょうか。まぁそれはともかく、シュプリームをお得にゲットできる大チャンス。すでにソールドアウトの文字が並びまくっています。気になるアイテムはありましたか?
岩崎 6年ぶりというのは意外…!気になるのはCotton Cinch Pantですね。というか、先週渋谷店の店頭で買おうか迷ってました(笑)。同色ロゴで一見はシュプと分からない、杉山も納得の地味さです。
溝口 シュプリームの文字がハンマーループに入ってるって、たしかに地味(笑)。アイテムとしてもペインター仕様のスウェットパンツってあんまり見かけないのでおもしろいですね。個人的にもシュプのスウェット生地には絶大な信頼を置いています。 ただ当時とは違って肩こりに悩まされるデスクワーカーなので、あのスーパーヘビーウェイトの生地はもう着られません。ちなみに僕はこの撥水性ありのカーゴジャケットがいいなぁと。この絶対アウトドアブランドが出さなそうなサーモンピンク(笑)。さすがだな〜。ロゴも同系色だし、地味シュプとして認定してもいいのでは?
岩崎 アウトドアブランドには100%ない色ですね(笑)。逆に登山だと目立つカラーなので重宝するかも?遭難対策にテントは派手なカラーが良いって言いますしね。#地味シュプ担当の杉山ならまた選ぶものも変わってきそう。あとで聞いておきます。
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杉山 ちなみに僕は、全体的にロゴが強めなので好みのものはないけど、強いて言うならこの半袖シャツとかありかも。比較的ロゴの主張が弱いし、半袖シャツ自体あまり着たことがなかったのでチャレンジしてみたい!
JOURNAL STANDARD/RAGGER Tシャツ
溝口 ではセールつながりで。今週はジャーナルスタンダードのオリジナルレーベルから、こんな一枚をピックアップしてみました。トレンドのトリムとボーダーの要素に加え、極めつけは「Are you happy?」の刺繍入り。想像するに「全部入れてしまえ!」というノリが企画会議であったのではないかと(笑)。あくまで想像ですよ。ただこれからの季節は軽装になりますし、一枚でトレンド性を加味したいならうってつけのアイテムではないでしょうか。
岩崎 二郎系ラーメンで言う「全マシマシ」的な。YouTubeも絶好調なジャーナルスタンダードチームなら、本当にそんなノリでやっててもおかしくない(笑)。よく見ると、ボーダーは染色ではなく生地を切り替えてるんですね。元値1万弱も納得です。
溝口 そりゃ手間かかってるわ……。見た目だけなく、作りもマシマシな一枚というわけです。なんだか最近、オリジナルも気合を入れて作っているところが多いですよね。ジャーナルさんのYoutubeから始まったスタンダードジャーナルという企画もそうですし、あとはかつてはライバルだったセレクトショップ同士の交わりも盛んになってきたし。いやはや、今後も動向が楽しみです。
COOHEM/TIE-DYE KNIT Tシャツ
岩崎 〈コーヘン〉にはほっこりしたイメージがあったけど、このタイダイ染めのニットTはどこかエグみがあって好きです。ニットTでタイダイ、しかも部分染めのマルチカラー!って思ってたら、さらに素材や編み柄も切り替えているみたい。凝ってるな〜!
溝口 コーヘンのアイテムを最初見た時のことを思い出しました。「え? これ? インポートじゃないの?」っていう。そうそう、実はコーヘンって、山形県の老舗ニットメーカー米富繊維株式会社のファクトリーブランドなんですよね。ブランド名の由来は、ニットの世界でいう「交編」。形状の異なる複数の素材を組み合わせて、編み立て、新しい素材を産み出す技術です。それがこのニットTでも惜しみなく使われているわけです。
岩崎 実際、日本だけでなく世界的にも評価されているブランドですよね。海外サイトをDigっていると、ちょくちょくセレクトされているのを見かけます。今週、個人的にヒットしたアイテムですが、みなさんも今夏の一張羅として手に入れてみてもいいのでは。セールでお安くなってますし。
溝口 秋はインナーにシャツなんか入れたらかわいいかも。いずれにせよ、息の長そうなアイテムです。