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ハバーサックアタイアのシャツ、マヌアル・アルパルガテラのエスパドリーユ【編集部のベストヒットフェイシー #06】
毎週末、FACY編集部の3人が代わりばんこでベストヒットアイテムを紹介していく本連載。
今週は、溝口と杉山が担当。まずは、最近のファッショントピックから。
溝口 ちょっと前のニュースですが、東京オリンピックのスケートボード男子ストリートで堀米雄斗選手が着ていたNIKE SBのアイテムが話題となっていましたね。公式ユニフォームのTシャツはすでに完売。スニーカーは色違いがサイズ欠けしている状態です。ちなみに前情報なしにユニフォームのブランドタグを見たら「patta」と見間違えました……(笑)。
杉山 ああ、「parra」のロゴが確かに似ていなくもない(笑)。かなり前ですが、「STUSSY」や西海岸のヒップホップレーベルの「STONES THROW」とコラボしたparraデザインのTシャツが未だにずっと欲しい。確かに今回のユニフォームのデザインもかっこいいですが、結構派手ですよね?ちゃんと売り切れるってすごい。
溝口 漏れなくメルカリにも出品されているようで。やっぱり記念として買う人が多いんですかね? 仮にファッション目線として取り入れる場合、どう着ましょう。
杉山 確かに、オリンピックでのスケートボードの盛り上がりの熱ありきで着る部分は大きいですよね。ただ、それ抜きにしても、夏は格好も単調になりますし、コーディネートにちょっとしたパンチを求める気持ちはわかる気がします。普通にショーツに合わせれば十分サマになるはず。今週もベストヒットフェイシーやっていきますよ!
1.HAVERSACK ATTIRE/リネンキュプラシャツ

溝口 今年は夏どストライクな短パン×Tシャツスタイルは控え気味です。そんな中気になるのは、今時期羽織れるシャツ。素材はリネン×キュプラの混紡で、おまけにビール片手にラテン音楽を聴きたくなるようなパキッとしたグリーン。ディテールには(多分)ウエスタンシャツのそれが見て取れますが、ラギッドという感じでもない。あくまで上品です。これは今すぐにでも羽織りたい。
杉山 リネンとキュプラの混紡って、あまり聞いたことがない生地ですね。シャリ感がありつつ、ほんのりツヤ感も……といったところでしょうか。明るいグリーンの色味も印象的です。こんなにわかりやすく洒落たシャツというのもなかなかないのではないでしょうか(笑)。
溝口 過去に『巷の隠れヒット品番』という企画で当アイテムを取り扱っているEuphonicaの井本さんにインタビューした時は、ハバーサックアタイアのことを「道楽」と表現していました。わかりやすく洒落ていると思ったのは、その表れかもしれません。あと、別の言葉では「単にいい」とも言ってたな〜。パッとしたグリーンは派手さが玉に瑕ですが「着ると思ったより良い」ってなっちゃいそう。そういう服が一番怖い(お財布の面で)。
2.LA MANUAL ALPARGATERA/RACE SLIPON PIXIO

杉山 結構前に流行った時に、一回買ってみたことがあるエスパドリーユ。確かジェイクルー別注の〈ソルドス〉でした。漏れなくひと夏で飽きてしまい、それ以来興味が湧くこともなかったのですが、これはちょっと変わった形でおもしろいなあと。スリッポンとサンダルの中間というか。
溝口 エルパドリーユ! 初めて書いたかも。はい、そのレベルです。生まれてこの方履いたことがない。試着したこともない。いや、どっかで革靴を試着している時にアイドリングで履いたことがあるか? それはさておき、リゾートリゾートしてる感じがどうしても苦手で、コーディネートも一気にそっちに寄っちゃう感じがして避けてきたアイテムですね。
杉山 わかりますよ。なので、個人的には細めのパンツより、太いパンツと合わせたいですね。めっちゃ太いM-65の軍パンとかかっこよさそう。ショーツなら2プリーツくらいあるワイドなやつとか。要はやや華奢でフェミニンな印象があるシューズなので、他のアイテムと中和するとかっこいいのかなと。
溝口 いまパッと浮かんだのは、渋谷・神南を歩いている髭をはやした業界人の姿。見るからに無骨な雰囲気のウィリー・チャバリアとかも似合いそう……。そうなってくると履いたことのないエスパドリーユもアリだなって気がしますね。しかもセール価格か……。