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ディレクターHのファッション講座④ 柄物の取り入れ方
・柄物の取り入れ方 〜柄物は1コーディネート1アイテムの原理〜
ノームコアやワントーンといった“シンプルイズベスト”に端を発するコーディネートがここ数年ファッショニスタの中でも多く取り入れられてきました。雑誌やウェブなどのメディアを横断して取り上げられたことからもその勢いが伺えます。しかしながら一方ではその流れも一周した感じもあり、すでにファッショニスタの中では柄物を取り入れたスタイルが再熱しつつあるようです。
柄物というと“派手なイメージ”や“独特で個性的なイメージ”が先行しがちかもしれませんが、皆さんも必ず身近な部分でコーディネートに取り入れたことがあると思います。一般的にも取り入れられている例を挙げると、ボーダーやストライプもそうですし、もちろんチェックや迷彩も該当します。実は大多数の人が1着は持っているんですよね。なのでここからは派手・個性的 = 柄物 = ボーダー・チェックというように、もう一つ=をのばして考えていきましょう。
・柄物は1コーディネート1アイテムの原理
では、実際にどのようにコーディネートに取り入れていくのか、ですが、例えば普段スーツで出勤されている人だと…
- スーツの柄
- シャツの柄
- ネクタイの柄
- カバンの柄
- ハンカチの柄 etc……
と、色はもちろんTPOにも合わせてその柄に気を配らないといけませんよね。よく言われるところだと、“ストライプ × ボーダーはNG”。あとは“全身ボーダー”も見た目が強すぎますよね(笑)。
ということで、実際にコーディネートに柄物を取り入れる際のオススメは“柄物は1コーディネート1アイテム”の原理です。先ほどのスーツの事例もそうなのですが、例えばカバンの中身などで考えたときにも、違う柄のアイテムがたくさんあるとそれだけでごちゃごちゃしてしまいますよね。その意味で財布と名刺入れを同ブランド同柄で揃えるというのは理にかなっています。
服に関しても同じで、ある程度慣れて感覚を掴むまでは基本的にコーディネートする全てのアイテムのうち柄物を1つに絞ってあげましょう。逆にカバンやアクセサリーまで意識しすぎると難しくなる場合があるので、まずは洋服に関してこの原理を取り入れてあげると良いと思います。ちなみにスーツやセットアップのアイテムは上下揃えるのが基本なので、それをワンアイテムとして換算してくださいね。
流行に敏感な方は雑誌などで目にしたことがあるかもしれませんが、“タッキー(柄on柄を基調とするコーディネート)”という言葉も出てきています。柄物でコーディネートを楽しみやすい雰囲気になってきているので、ぜひ皆さんもこの流れに乗っかって柄物コーディネートを楽しんでください!でもまずはあくまで、“柄物は1コーディネート1アイテムの原理”です。Let’s Fun!!
ps.私は気分的に、春夏には上半身に柄物、秋冬は下半身に柄物を持ってくることが多いですね〜。
第1回 ディレクターHのファッション講座① コーディネートの基本は『色の4原則』
第2回 ディレクターHのファッション講座② サイズ感のバランスについて
第3回 ディレクターHのファッション講座③パンツの丈感について
Photo.Yuya Iwasaki, Text.Director H