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売れる=良いもの?LINKSで売れるはずのものを実際に着てみました。
ショップでの取材中に、時折聞くその言葉。言わばショップのそのシーズンの推しアイテムであるわけですが、なぜだか手に取られない…。そんな着れば分かるのにマーケットに埋もれてしまったお宝の良さを伝えるために、スタイラーでは逆風を逆手にとって、需要と供給の均衡を図りにいきます!
ということで今回は、学芸大学のセレクトショップLINKSの推しアイテム『Dr.Franken(ドクター.フランケン)』のナイロンパンツ。最近気運の高まりを見せているアイテムなので、着たいという方も確実に増えているはず…!では、どうぞご覧ください。
「東レやJAXAの方々と交流が深い」
Dr.Franken – Dr.Pants ¥25,920 (tax inc.)
− これ、普通にカッコイイじゃないですか。ナイロンパンツ、今の気分ですね。しかもカーキっていう合わせ技。
「これは東レが開発した生地なんですけど。そう、なかなか手に入らないような生地を引っ張ってくるのがDr.Frankenの強み一つですね。デザイナーが東レを始めJAXAとの方々と交流が非常に深い人で、それこそ生地屋さんがずっと事務所を出入りしているような人です。だから超大手とかじゃないと取引できない生地を小ロットでも使うことができるんですよ。」
− 宇宙じゃないですか、すごい。
「前回のダウンジャケットの燃えない生地とかも本当はめちゃくちゃ高いんですよ。まだ商標登録もされていないというのもあってあれはかなり安く作れています。」
「売れてもおかしくないんですけどねぇ…」
−どんな生地感なんですか?
「ポリエステルとナイロンの複合素材”artirosa”という生地を使ってまして、ナイロンパンツにしては目が細くて肌触りも良く、柔らかいというのが特徴です。たぶんナイロンパンツだともうちょっとハリ感もでて光沢が出ると思うんですよね。でもそれが抑えられているっていう。もちろん撥水機能もあって、さらにシルエットも綺麗ですよね。」
− いやーそれはずっと思ってきてたんですよ。雨の日用のアウターはアウトドアブランド以外にもいくらでもあるのにパンツがあまりないっていう。だって傘を差して守れるのはほぼ上半身ですよ。それに対して下半身は無防御(笑)。
「あとはポケットの裏地がメガネ拭きになってるところですね。スマホの画面なんかも拭けることができます。メガネ拭きをいちいち持ち歩かなくて良いというところが魅力的です。」
− たしかにメガネ拭きはよく忘れるんですよ。一度家を出てまた帰るみたいなことが結構あります。
「そうです。かなり実用的なんです。トレンドのカーキでもあるんでほんと売れてもおかしくないんですけどねぇ…。」
− 試着して良いですか?(笑)
ということで試着してみました。
取材に行った編集部2人とも試着させていただきましたが、口を揃えて言ったのは「穿いている感じがしない」ということ。それもそのはず、人体の動きに考慮して作られたパンツは、スティーブ・ジョブズがニューバランスの992を履いた時の感想同様「雲の上を歩いているかのようだ」というぐらいに穿き心地が良く、テーパードが掛けられたシルエットも非常に綺麗。
光沢も抑えられている生地感なので、ファッショナブルに、そして雨の日問わず、デイリーに、ガンガン穿きたい一本だということを一身で感じました。やはり洋服は試着してなんぼ、というより、着ないと分からないですね。
LINKS(リンクス)
今年で2周年を迎えたわざわざ通いたくなる学芸大学のセレクトショップ。クセが強いアイテムを多く取り揃えるラックからは出色のオーラが放たれ、類稀なセンスでそれらを合わせるスタイリングが非常に魅力的。一方でキャッチー、一方でコア、という両軸が成立するのは、キャラが違うバイヤー・半田さん、セールス・酒井さんがあってのお店であるからこそ。スタイラーのアカウントはこちらから。
東京都目黒区五本木2-42-5 1F(GoogleMap)
TEL.03-3791-7160 OPEN.14:00-21:00(平日)12:00-20:00(土日祝日)
Photo.Yuya Iwasaki , Text.Shunsuke Mizoguchi