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まだまだご紹介。秋も冬も春もイケる羽織りものとしてのアウター4選①
先週からかねがねご紹介してきた羽織りものとしてのアウター。STYLERでもそれに関するイライが多いことからもその気運の高まりを感じる。いよいよ秋冬を見越して買い物を楽しむ時期に本格的に入ってきたようだ。
すでにアウターは2回に渡ってご紹介しているので次は純粋なインナーとしてのニットを、といきたいところだが、今回もアウターをご紹介……!とは言え前回はインナーもイケるという観点であったが、今回ご紹介するアイテムは羽織りものとしての要素が強まっており、また違った様相を呈しているのでご安心を。それでは、STYLERでやりとりされたプロのテイアンをご参考にどうぞ。
・エアリーな生地感でミリタリー要素を抑えたブルゾン
POURTON DE MOI PLEAT MA-1 JACKET ¥37,800(tax.in)
POURTON DE MOI(ポアトア デモア)のPLEAT MA-1 JACKET。エアリーな生地感がミリタリーの要素を極端に抑えているのに加え、短めの着丈が生地ともに軽さを醸出しているアイテムだ。また、裏地と左腕のシガーポケット部分の色合いも他にはない特徴の一つとなっている。
そして実はこれ、背面がプリーツ仕様という点も特筆すべき点だろう。昨年のMA-1ブームで一着一般的なモノを抑えた方はチャレンジしてもいいかもしれない。MA-1の仕様を踏襲しながらも、プリーツ、細部の色やポケットのデザイン、ジップの開始点などのオリジナリティあるデザインが、男女の垣根を越えた現代のファッションを汲んでいる言える。
・フランネルを裏使いしたクリーンなシャツ
F.S.Z CORDUROY COLLAR CHECK SHIRT ¥25,920(tax.in)
F.S.Zからのテイアンは、ロングスリーブのネルシャツ。生地はフランネルを裏使いしているため、表地は逆に起毛感が少なくクリーンな印象に。対する裏側は起毛があるために体感温度が暖かく、羽織りモノのシャツとしての役割を果たしてくれるのがうれしい。
衿はコーデュロイの切り替えのデザインになっており、暖色系の色が使われることが多いネルシャツのイメージを補完するかのような働きをしてくれる。また、ヨーク部分と左右スリーブにはドットの黒の刺繍が全体のアクセントに。チェック柄の違いはあれどあまり他との違いが見えないネルシャツというアイテムで、こういったさりげない同色の刺繍がおしゃれという印象を醸成してくるのでグッド。
・老舗ブランドのショートクルーザーブルゾン
FILSON SHORT CRUISER ¥30,240(tax.in)
Shabby&Industrialからのテイアンは、FILSON(フィルソン)のショートクルーザータイプのブルゾン。1897年ワシントン州シアトルで創業の同ブランドは、“どうせ持つなら最上のものを”をコンセプトに現在の日本のマーケットにおいても説明不要なほど定着している。もちろん現在もMADE IN USAの堅牢さを継続しており、森林警備隊や空軍、陸軍などの政府機関に供給している事からもそのクオリティの高さが伺える。
こちらのアイテムは厚手のキャンバスを用い、ブランドらしいクルーザータイプの一枚もののアウター。さすがはフィルソンという機能性の高いディテールで、実用的なポケットが多数配置されているのがポイント。また、着丈が短いためGジャンのような着回しの良さも売りとなっている。
・歩くための機能服。alk phenixのフードコート
alk phenix shu coat ¥49,680(tax.in)
Euphonicaからのテイアンは、alk phenix(アルク フェニックス)のフード付きコート。日常に張り込む“歩く”行為を運動という概念にまで広げることで生まれた“歩くための機能服”をコンセプトに掲げ、上出大輔氏や岡部文彦氏などが関わる15SSにスタートした注目の新鋭ブランドだ。
こちらは収納することをテーマにしたアイテムで、デザイン上の最たる特徴の大容量ポケットはフラップ自体がポケットになっており、その内部にも小ポケットと縦ポケットが仕込まれて…などゲシュタルト崩壊を起こしそうな構造だが、端的に8つのポケットが設けられている。生地はナイロンのオックスフォードを使用しており、柔らかく、軽快で、乾きも速い優れもの。一枚仕立てで秋口から羽織れるのはもちろん、冬にはインナーをかましたり、さらには春にはスプリングコートとして着れる万能選手となっている。
羽織りものということで秋冬はインナーで寒暖を調節して、春はカットソー一枚で、といったアイテムが多かったのではないかと思う。いずれにせよファッションを楽しむ上で“今”欲しいものを買うことが最大のコツだと思うので、「…!!」と電気が走った方はお店に実際に足を運んで買い物も楽しんでしまおう。
この記事はこちらのイライを参考に書いているので、気になる方は是非ご参考に!
まだまだご紹介。秋も冬も春もイケる羽織りものとしてのアウター・トップス4選②
Text.Shunsuke Mizoguchi