NEWS
話題になってからどれだけ増えた?メイドイン久留米のスニーカーをまとめてみました!
国内では希少となったヴァルカナイズ製法ができる貴重なメーカーということで注目を浴びている福岡・久留米のMOONSTAR (ムーンスター)。創業は1873年(明治6年)と140年以上の歴史がある超老舗の靴は、小学校の上履きという形で履いたことがある人も多いはず。
今ムーンスターがここまで注目されている理由は、ヴァルカナイズ製法はもちろん、地元生産への回帰という流れや、地方の会社が自社の技術を活かしリブランディングに成功したことなどいろいろな要素があるのですが、それにしてもここ数年でかなり浸透してきたようで、今や多くのブランドがムーンスターで製造し、次々に新しいスニーカーができるまでに至りました。
しかし、逆に最近は増えすぎて、全てのブランドを把握できていない人も多いのでは?ということで、今回はSTYLER編集部が見つけたメイドイン久留米のスニーカーを一挙に紹介していきます!ぱっと見は似ているようで実は違う、各々のこだわりが詰まったスニーカーばかりなのでぜひお楽しみ下さい!
※ヴァルカナイズ製法とは、窯に入れ、ゴムに加えた硫黄を熱反応させる加硫製法。時間と労力がかかる代わりに、柔軟で型くずれしにくく、底が剥がれにくい耐久性を持った靴を作ることができる。
・SHOES LIKE POTTERY (シューズ ライク ポタリー)
まずは、本家本元ムーンスター社が製造・生産を手掛ける「SHOES LIKE POTTERY」。所謂、オールスタータイプのスニーカーですが、柔らかくしなやかなラバーソール、履き続けても破れることのない頑丈なつなぎ目、各ディティールに細かで丁寧に作られた工程を見ることができます。特徴的なのは、つるんとしたソールとワンポイントの青いロゴマーク。程よく主張するスニーカーは、ベーシックなスタイルとかなり相性良しです。
・PRAS (プラス)
次は、先シーズン2015秋冬にデビューした新鋭スニーカーブランド「PRAS」。こちらはヴァルカナイズ製法で作りつつも、アッパーには岡山・児島産の児島帆布を使用したというスニーカー。まさに久留米と児島の良いとこ取りなハイブリッドスニーカーは、履きこめば履き込むほどに、表情が生まれ変わってくれる逸品。こちらもオールスタータイプではありますが、ミリタリーのジムシューズを思わせるディティールで、あくまで老舗の企業を使いつつもヴィンテージをベースにしているというのが面白いところです。
・YOUNG & OLSEN THE DRYGOODS STORE (ヤング アンド オルセン ザ ドライグッズ ストア)
続いても2015年にデビューしたばかりの「YOUNG & OLSEN THE DRYGOODS STORE」。こちらもヴァルカナイズ製法でありつつも、デザインは70年後半~80年前半のアメリカ陸軍で採用されていたトレーニングシューズをベースにしたもの。シンプルなディティールではありますが、甲を高めに設定して歩きやすくしているところや、アッパーがスウェードというのがそそるポイントです。
・LIFE IS A JOURNEY (ライフ イズ ジャーニー)
お次は、BIO-HOTELS JAPANのオリジナルプロダクトから生まれたメイドイン久留米スニーカー「LIFE IS A JOURNEY」。こちらはアッパーには、パノコトレーディングによるペルー産のオーガニックコットンを使用したもの。厚めの8号帆布ということで、PRASと似てはいますが、こちらの方がよりクリーンなイメージに仕上がっています。
・SOLS (ソルズ)
最後はムーンスター製ではなく、アサヒコーポレーションが展開する「SOLS」。MOONSTARと共に久留米を代表するメーカーであるアサヒコーポレーションは、創業1892年(明治25年)と100年以上の歴史がある老舗企業。こちらもヴァルカナイズ製法ができること貴重なメーカーとして知られています。特徴は、VANSなどの1960年代のオールドデッキシューズ特有のディティールを分析し、オマージュしていること。クリーンな印象が強いオールスタータイプとは全く違い、ストリートなスタイルにも違和感なく馴染んでくれます。
たくさんのブランドからリリースされているメイドイン久留米の中から気になるものは見つかりましたか?これらのブランド以外にもコラボなどで新しいメイドイン久留米のスニーカーが次々リリースされているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
Text.Yuya Iwasaki