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【私物】ライターSがマジで買ったもの「ネオンイエローが眩しい、ヴァンズのオーセンティック」
ヤフオクで『VANS ネオンイエロー』と検索したとき、燦々と午前の光が差すカフェで〈ジョー・ブラックをよろしく〉を回想するかのように見つけてしまった一足。その値段はなんと1,600円。ブラピが正の魅力全開で口説くように「この値段で即決してもらえませんか?」と出品者に持ちかけて商品の到着を待つ。
今改めて見ると紐の通し方がVANS的じゃないが、それを十数回履かないと気づかないほどの魔力がそのネオンイエローにはあった。派手さとは相容れない関係にある地味の代名詞グレーが隣にあるというのもまた一興。しかもスエード。たしかに地味色×コットンでは一度履いたらお呼びでない夏を呼んできてしまいそうな夏色に太刀打ちできない。今年もまた夏がやってくるのだから。
しかし、ショーツなんて履いたらもう大変。グレーが引き立て役なんて役回りを得る間も無く夏は終わってしまうはず。ただ一つ、今年はちょうどワイドパンツが流行っているから好機だ。その広い裾幅がいくらかネオンで覆われた足元を隠してくれるはず。隠したらどうだろう。きっとグレーのみが残ってグレーはグレーのまま、地味なグレーゾーンに突入するのみだ。
…なんだこれ。とりあえず帰ったら靴紐を通し直します。
Text.Shunsuke Mizoguchi