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【先週のベストキックス】 〈Reproduction of found〉のジャーマントレーナー 〜vol.5〜
FACYで先週もっとも売れた一足を紹介する「先週のベストキックス」。第5回目となる今回は〈Reproduction of found〉の「ジャーマントレーナー 1759L」です。
名作ジャーマントレーナーにプラスアルファ?
ジャーマントレーナーといえば、ミリタリー出自ならではの機能美が結実したデザインで、時代を経ても古びることがないモデル。言わば、ベタなんだけど、陳腐化しないのが人気の秘密です。
ただ、ことスニーカー選びにおいては「シンプルだけど、ベタじゃない」ことを求める人も少なくはありません。あえて補足するなら、ベタにはベタの良さがあるのは承知の上で、ちょっとひと味違う一足が欲しいというのが正確なところか。
今回FACYユーザーが支持した一足は、もうひとさじギミックが効いた、現代版ジャーマントレーナーです。
単なる“復刻”以上のジャーマントレーナー
そもそも、ジャーマントレーナーとは、1970〜80年代くらいまでドイツ軍のトレーニング用として使用されていたモデル。つまり、現代では本来のミリタリーとしての用途では生産されていません。
〈Reproduction of found〉がユニークなのは、復刻としてのリアリティと現代的なアレンジとのバランス感覚。実際に当時ミリタリートレーニングシューズを手がけていた工場での生産にこだわる一方、必要であれば素材使いの変更も辞さないのが、同ブランドの特徴です。
レザーもソールも現代的にアップデート
アッパーに用いた素材は、本来は使用されていない上質なイタリア産のレザー。寄った際の表情にも高級感が漂います。オリジナルとの整合性のみに捉われないナイスアレンジ。いつものデニムだけでなく、ちょっと上品なスラックスなんかにも合わせたくなります。
さらにソールも大胆に変更。採用したのは、現在のドイツ軍で実際に使用されているボリューム感のあるソールです。滑りづらく、耐久性も高い。アップデートされたレザーの表情と相まって、スニーカーというより、どこかレザーブーツのような趣きもあります。
これからの季節を考えても、コーディネートが重たくなる秋冬は、このくらいのボリューム感が足元にあってもいいのかと。いわば“新”ジャーマントレーナーとも呼べそうな一足をぜひお見逃しなく。