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今までボーダーにそっぽを向いていたけど、思わず振り向いてしまった理由〜CURLYとEuphonicaのタッグ〜
CURLY – CONFUSED LS BORDER TEE ¥9,936(税込)
人一人を振り向かせるのは大変だなと思う今日この頃。それだから近年隆盛を極めるインフルエンサーマーケティングなどの「方法」が開発されるわけだけど、はたしてそれを使い回しできるのかはちょっと怪しい。
生まれてこのかたボーダーを着用したことはなかった自分が、初めて「おっ」と思った商品がこれ。なぜだろうとクリックして商品説明を見てみると、こんな説明が。
「CURLYは2009年にスタートした香川県発のカットソー専業ブランドです。約50年の歴史を持つ専門の自社工場という母体の強みを最大限に活かし、 ワーク・スポーツ・ミリタリーなどの実用衣料のディティールをベースにカットソーで再構築したアイテムを送り出しています。」
専業ブランド、なるほど。さらに商品説明内に貼り付けられていた店主自らが書き綴ったブログに飛んで覗いてみると、こんなことも。
「Tシャツ、スウェットは言うに及ばず、シャツ、パンツ、ジャケットにコートまでその範囲は驚くばかりです。それもすべては基礎がハイレベルだからこそ。今回ご紹介のTシャツも、触ればはっとするほどの高い品質を誇ります。」(引用:My Dear Friend ~ CURLY/ CONFUSED LS BORDER TEE)
カットソーに約50年に向き合ってきたブランドのそれが自分を振り向かせた。誰かが着ていたとか、何かで宣伝されていたとかではなく、その商品自体が自分の興味をひいた理由。そしてこの商品を取り扱うお店の店主の商品への沈潜力(理解力)がそのまま商品の魅力として顕現したのだと思う。
そこには「方法」なんて文字は一つもない。両者が素直に、真摯に商品に向かうこと自体が〈方法〉となって現れた。言い換えれば、何かに夢中になることが大切だということ。
何かを媒介するというのは難しいなと、いちメディア(=媒体)の一人として思わず考えてしまう体験だった。