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気になるのは「国産」メガネ。プロが勧める7ブランド

2022/07/19最新情報更新

国産メガネのオススメ

「日本産のメガネは良い」ってよく聞くけど、何を選べばいいのかわからない…。そんなありがちな悩みを解決すべく、この記事では東京・中目黒『PROPS』のオーナー今井さんを迎え、間違いない国産メガネブランドをご紹介します。

その他、「海外ブランドと日本の国産ブランドの違いって?」「高級メガネは何が違う?」など、国産メガネを選ぶ上で知っておいてほしいことについても解説。顔のド真ん中にくる大事なアイテムなので、この機会にぜひ知っておきましょう!もちろんプレミアムショップの商品を問合せ、取置き、即日配送できるFACYは、全品レジよりも1000円安く買えます。今どきレジに並ぶのは野暮というもの。是非、この機会にFACYをダウンロードを。

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今井太輔さん
中目黒『PROPS』のオーナー。“自分たちが自信を持って友人に勧められるアイウェア”をコンセプトに、国内外の厳選したアイウェアを仕入れる。メガネの産地・福井県鯖江市の製造現場でキャリアをスタートし、その後は東京のアイウェアセレクトショップで販売を学んだ。


まず知っておきたい。国産メガネの中心「鯖江」のこと

日本における眼鏡の名産地は福井県の鯖江市。日本で生産される眼鏡フレームの9割が鯖江で賄われていることから”眼鏡の聖地”と呼ばれ、イタリアのベッルーノや中国の温州と並んで世界三大眼鏡産地とも評されています。

鯖江の眼鏡を語る上で欠かせないのが、その歴史。雪国で作物が育たなかった鯖江では、豪農・増永五左衛門が明治時代に技術を持ち帰ったことにより、内職として眼鏡作りが発展しました。

当時の鯖江では「帳場」と呼ばれるグループ毎に分担して眼鏡のパーツが製作されており、結果としてヒンジ(蝶番)作りやフレーム磨きに特化した職人が多く生まれることに。現在もその分業体制は引き継がれ、一つ一つの工程に伝統的な職人技術が用いられています。職人ならではの心配りが随所に見られる、その精巧さが世界から評価されているということですね。

海外と、国産・日本のブランドの違いって?

まずなんといっても、鼻を支える部分の大きさが違います(鼻パッドも一体型も)。日本人は鼻が低い分、大きく作られており、その反対に海外のほうは小さいのが特徴です。

ただ今となっては、海外ブランドもアジアを重要なマーケットと位置づけ、「アジアンフィット」などの名称で支える部分を大きく調整したものをリリースしています。…が、実際の掛け心地はというと、あくまで”それ風”。もちろん個人差もありますが、個人の感想としては”ただ大きくしただけ”といった印象です。やはり掛け心地の面では、日本の国産ブランドが圧倒的です。

自分が仮に海外生産のブランドを掛けるとしたら、おそらく鼻パッド加工しますね。それぐらい海外産と日本産のブランドでは違いがあります。なので、うちのお店ではモデルによっては鼻パッドに取り替えて販売しています。他のお店でも鼻パッド加工できるところもあると思うので、相談してみても良いかもしれませんね。

高級な国産メガネはどこが違う?

前述した通り、掛け心地の良さがまずひとつ。あとは、パーツのツヤ感が違いますね。細かいところですが、特にフロントパーツとテンプル部分をつなぐ蝶番と呼ばれるパーツ部分。ここを磨くのは熟練の技術が必要で、実際の仕上がりには大きな違いがあります。もっと言えば、細かいパーツにも高い水準の技術が用いられていれば、全体のレベルも総じて高いということ。

あとは、どれだけ長持ちするかどうかが何よりのポイントでしょうか。一つ一つの工程をどれだけ丁寧に仕上げ、時間をかけているか。その水準が上がれば、自ずと長い時間の使用にも耐えうる一本に仕上がります。

また、仮に不具合があったとしても、いざ修理する際も日本産のブランドであれば同じパーツに取り替えられるところが多いです。その点、海外生産のブランドだとパーツのストックが国内になく、まったく別のパーツで代替することもあったり。その意味でも、日本の国産メガネブランドを選ぶ意味があると思いますね。

 日本生産のブランドで一度驚いたのは、もう何年も前にリリースされたメガネに、現行の同じモデルのレンズがピタッとハマった時。つまり、一切ブレていないんです。その点、海外生産のブランドは同じタイミングの入荷でも個体差があったり…(笑)。愛らしいですけどね。


プロが推す国産メガネブランド7選

お次は、中目黒・PROPSでも取り扱いのある、今井さんのおすすめの国産メガネブランドをご紹介。

1.EYEVAN

〈EYEVAN〉E-0505 ¥36,300

日本のアイウェア業界の中で中核を担っている〈アイヴァン(EYEVAN)〉。元々は1972年に誕生し、当時は視力矯正器具という認識でしかなかったメガネをファッションとして強く打ち出しました。今日の日本のアイウェア業界の礎を築いた、トップ オブ トップのブランドです。

そんなブランドを代表するのが「0505」。かの〈オリバーピープルズ)の創業者の目に留まったモデルで、発売してから30年以上経った今でも話題を集めています。現在は、元のデザインを忠実に再現しながらも、チタン製にてアップグレード。特にブラックはすぐ売り切れてしまうほどの人気ぶりです。

日本のトップクラスのブランドだけあり、デザインの幅も広いです。その上、バランスの取れたデザインのものが多く、実際に掛けた際の顔馴染みも抜群。日本でメガネをファッションとして広めた始祖だけに、メガネが初めての方でも受け入れてくれる懐の深さが魅力です。

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EYEVAN/0505

2.BOSTON CLUB

〈BOSTON CLUB〉WESTON ¥19,800

〈ボストンクラブ(BOSTON CLUB)〉は、日本の代表的メガネブランド〈ジャポニスム(JAPONISM)〉を手がける企業が新たに立ち上げたブランド。創業時の社名を冠したブランド名の通り、約30年前の図面や型を用いたレトロなデザインが特徴です。

「WESTON」は、スマートなメタルフレームのメガネ。形状は、1930年代に軍隊で支給されていた丸みのある「P3」が採用されています。彫金からフレームまで本格的ながらも価格は2万円以下と、かなりお買い得。大人らしいボストン型に挑戦してみたい方は、まずここから試してみてはいかがでしょうか?

誤解を恐れずに言えば、お手頃で高品質の良いブランドです。そのコストパフォーマンスの秘密は、昔の型を継続的に使っているから。新たなパーツを作るコストが掛からないんですよね。国産で2万円以下を切るのはありえないほど素晴らしいと思います。

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BOSTON CLUB/WESTON

3.guepard

〈guepard〉guepard / gp-03 ¥29,700

〈ギュパール(guepard)〉は、神戸『SPEAKEASY』と札幌『Fre’quence』、二つのヴィンテージ眼鏡店店長が共同で手がけるアイウェアブランド。フレンチヴィンテージをデザインからパーツまで忠実に再現しつつ、サイズ感は現代的で日本人に合うように調整するなど、単なる”再現”に留まらないモノづくりが魅力です。

「gp-03」は、フレンチヴィンテージの中でもリピーターの多いボストン型を採用したモデル。ディテールやフレームの重厚感で当時の雰囲気を残しつつ、難解な構造にしないことやモデル数を限定することで魅力的な価格を実現しています。

ファッションYoutuberに紹介されるなどして、最近は特に若い方に人気のブランドです。その人気度の高さに反して、実際の物は意外と尖ったデザインが多い。個人的には〈ギュパール〉はファッションと親和性の高い印象ですね。

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guepard/gq-03

4.CLAYTON FRANKLIN

〈CLAYTON FRANKLIN〉CLAYTON FRANKLIN / CF-606 ¥35,200

“古いものが時代を経て、新しいモノとして生まれ変わる”をコンセプトにモノづくりを行う〈クレイトン・フランクリン(CLAYTON FRANKLIN)〉。その文字通り、クラシカルなデザインを踏襲しながらも最先端の技術を用いた、いいとこ取りなものづくりが特長です。

「CF606」は正統派のメタルボストンをベースに、金属フレームの中にプラスチックを入れることで存在感を出し、まったく新しいデザインに仕上げた一品。とはいえ決して取っ付きにくさはなく、正統派フレームならではの知的で柔和な印象をしっかり引き継いでいるのが魅力です。

基本的にはヨーロッパやアメリカをターゲットにしており、品質の高いアイウェアを作るブランドとして海外でも広く認知されています。そんなブランドを運営する会社は、かつて誰もが知っている某高級シルバーアクセサリーブランドのメガネの生産管理も請け負っていたことも。世界に誇る日本ブランドと言えるでしょう。

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CLAYTON FRANKLIN/CF606

5.STEADY

〈STEADY〉STD-10 ¥28,600

デザイナー・金子正嗣氏が2012年に立ち上げた日本ブランド〈ステディ(STEADY)〉。“The Ordinary Spectacles(※直訳:普通なメガネ)”をコンセプトに、品質を重視したシンプルなデザインのメガネを多く展開しています。

「STD-10」は、チタンフレームで2万円台を実現してしまった逸品。ブランドらしさ溢れるクリーンなデザインながら、実は一山ブリッジ(鼻パッドがなくブリッジを鼻筋にのせて着用)という仕様を採用しているのが渋いポイント。小ぶりなサイズ感なので女性にも人気の一品です。

デザイナーの金子さんは、アパレルブランドがメガネを作りたいと言った時に、まず名が挙がるほど信頼されている方です。特にシンプルで良いものをお探しの方には絶対おすすめしたいブランドですね。

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STEADY/STD-10

6.YUICHI TOYAMA

〈YUICHI TOYAMA〉YUICHI TOYAMA/D / UD-134 YOTSUME ¥29,700

2017年にスタートした新進ブランド〈ユウイチ トヤマ(YUICHI TOYAMA)〉。“伝統的な技術と革新的なデザイン”をコンセプトに掲げ、独創的なデザインで海外からも高い評価を受けるブランドです。そんな中、2021年に新たにローンチしたシリーズが〈ユウイチ トヤマ/ディー(YUICHI TOYAMA / D)〉。

満を持してリリースされたのが、こちらの1stコレクション。連想の元となった日本伝統の家紋“平四つ目”をトレンド感のあるスクエアタイプに見事に落とし込んでいます。アジア人の骨格にもフィットさせるのはもちろんこと、フレームを置いた際も美しさを保つよう調整するなど、海外からの支持も厚いブランドならではの一貫した美意識が感じられます。

新しく始まったDシリーズは〈ユウイチ トヤマ〉のメインコレクションに比べて落ち着いたデザインが多いです。とはいえ“らしさ”はしっかり残っているので、「ベーシックなデザインでは物足りないけど、やりすぎなものもちょっと…」という方におすすめです。

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YUICHI TOYAMA/D /YOTSUME

7.BJ CLASSIC

〈BJ CLASSIC〉COM-510N NT ¥35,200

2004年に産声を上げ、”普遍的な本物志向の眼鏡”をテーマに時代に左右されることのないアメリカンクラシックをベースとしたアイウェアを展開してきた〈BJクラシックコレクション〉。マルコム・Xやビル・エヴァンスなど、アメリカを代表するアイコン達が着用したモデルを完全復刻するなど、世界最古の〈アメリカンオプティカル〉社の企画開発、製造にも関わる同ブランドだからこそできるモデルを展開しています。

そんな背景がある中、ここ日本で星野源さんが着用したことで一気に人気モデルに押し上がったのが「COM-510N NT」。メガネと言えばの大定番ボストンフレームに、ブラック×ゴールドのパーツ使い、同ブランドの精神を体現する白頭鷲の翼のカザリと力強さが魅力の一品です。

芸能人の愛用者も多いブランドですね。やはりフロント両脇に配された白頭鷲の翼のカザリがブランドの象徴ですし、ひと目でわかりやすいというのも人気の秘密ですね。

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BJ CLASSIC/COM-510N NT

編集部おすすめ国産メガネブランド3選

ここからは編集部が独断と偏見で選んだおすすめのブランドをご紹介。

1.KANEKO OPTICAL

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お次は、日本の眼鏡業界をリードし続ける〈カネコ オプティカル(KANEKO OPTICAL)〉。分業体制でメガネを製作することが一般的な鯖江の中で、自社で一貫した生産を行っている数少ないブランドです。ミラノやパリを皮切りに、NYやアジアといったグローバルな展開を行っているなど、世界的な注目度の高まりにも注目したいところ。

ジャーナルスタンダードのとのコラボモデルがこちらの「PAUL」。左右のレンズをつなぐブリッジ部分、鍵穴を描くように湾曲した“キーホールブリッジ”がクラシカルな魅力を醸します。テンプルはシャープに作られ、フロントの装飾も極力控えめに。ヨーロッパのヴィンテージを参考にしつつも、日本人向けの鼻幅に調整するなど掛け心地への配慮も流石です。

2.kearny

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〈カーニー(kearny)〉は、祐天寺の古着屋・セレクトショップ「Feets」のオーナー・熊谷氏によるアイウェアブランド。アメリカのヴィンテージ眼鏡にインスピレーションを受け、日本でも扱える職人が少ないセルロイド(プラスチックの一種)素材を用いた眼鏡を製作しています。

「peaks」は、とにかく掛け心地にこだわった、ラウンド型のモデルです。サンフランシスコにそびえる山「ツインピークス」に影響を受けたというオリジナルのブリッジは中央部が大きく湾曲しているのが特徴で、抜群のフィット感が確保されています。テンプルもオリジナルのものを用いて、かけている感覚がなくなるほどの軽量性を確保。もちろん、セルロイド素材独特の温かみある風合いもブランドならではです。

3.MEGANE ROCK

〈メガネロック(MEGANE ROCK)〉は、眼鏡の魅力に取り憑かれた鹿児島出身デザイナー、雨田氏が鯖江に移り住んでスタートしたブランド。「LION」や「KOALA」といった動物の名前を付けるなど、伝統的な製法を用いつつも遊び心を忘れないモノづくりが話題となっています。

そんなメガネロックが手がける「TURTLE 」は、形状はやや大ぶりで角ばったウェリントン型。フランスのものを参考に目尻を下げることで、ありがちな”お堅い”印象も払拭しています。ほぼ全ての工程を雨田氏が行っていることにより稀少さや、精巧で温もりある作りにも注目したいところ。


いかがでしたか? せっかくメガネを買うならPROPS今井さんが勧めるように間違いない国産にこだわり、さらに自分のお気に入りを見つけたいところ。以下では他のラインナップも確認できるのでぜひチェックしてみてくださいね!

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