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「春になると履きたくなる」永遠のスタンダード。スタンスミスをいまいちどチェック
のっけから私事で恐縮ですが、ようやく最近『ボヘミアンラプソディ』を見て「QUEENって意外と聴いてこなかったな」、「なんでこんなカッコいい音楽に興味を持たなかったのだろう」とやや後悔した次第です。
でも、クイーンのような“永遠のスタンダード”って、その良さを知らないまま大人になることって実は多い。当たり前のように身近にある存在だから、じっくり腰を据えて向き合うことが逆に少ないんですね。ところで、スニーカーにおけるそんな存在は、アディダスの「スタンスミス」なのではないかと思います。
スニーカーの“永遠のスタンダード”
1964年にフランスのテニスプレイヤー、ロバート・ハイレットのシグニチャーモデル「アディダス・ハイレット」として原型が登場。それをアメリカの名プレイヤー、スタンレー・ロジャー・スミスが愛用したことで人気が沸騰し、スミス氏のシグニチャーモデル「スタンスミス」として、1971年に改めてリリースされます。ハイレット氏としてはおそらく煮え切らない滑り出しでしたが、のちに「世界一売れたスニーカー」としてギネスブックに載るほど有名に。2017年の時点で総販売数5000万足を超え、スニーカー界の伝説のチャンピオンとなります。
履くほどに気づく、デザインの妙
そんなスタンスミスを履いてみて気づくのは完成度の高さ。抑制が効いたデザインの中に、グリーンで描かれたスタンスミス氏と、ベンチレーションで描いた“スリーストライプ”でブランドのアイデンティティがしっかりと確立されている。個性が無さそうに見えて、一目でそれと判別できる。そのバランス感覚の絶妙さに、見れば見るほど「よくできているなぁ」と感服します。
足元をすっきりと見せてくれる細身のシルエットは、ワイドパンツからスキニーまで違和感なくマッチ。玄関で「どれがいいかな」と迷っても、大抵の日はこれを履けば成立してしまいます。その小気味良さは、一度体験すればきっと病みつきになるはず。
EDIFICE LA BOUCLEの松木さん曰く「春になるとぼくも履きたくなります」と一言。潔いホワイトは確かに春らしく、手に入れるならまさに今が良さそう。軽くなった足取りで、「イッツ・ア・ビューティフルデイ」あたりを聴きつつちょっと遠出したい、そんな一足です。
EDIFICE LA BOUCLE (NEWoMan新宿店)
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