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「長く穿ける上質なデニムって?」→プロの提案は新しいシステムを取り入れた一本
「長く穿ける上質なデニムを教えて下さい。薄い色以外のものでお願いします(ひであき / 34歳)」
100年以上もの間、カタチを変えることなく愛されているデニムのジーンズ。つまり、ジーンズ自体の完成度がそもそも高い。その中で違いを見出していくのは、よほどのデニム好きでもない限り難しいものです。
ヴィンテージは敷居が高いし、ファストファッションじゃ味気ない。飽きずに長く使いたい気持ちはあれど、何を選べばいいのかで悩んでしまいます。幾多のデニムのジーンズに触れてきたであろうショップスタッフなら何を薦めてくれるでしょうか?
今回は、「長く穿ける上質なデニム」として大阪のセレクトショップが紹介してくれた一本を見ていきます。
O-(オー)って知ってる?
ほどよいテーパードシルエットがキレイなデニムパンツ。デザインユニット「O.C.R.L.(レイチョウルイラボ)」のプロダクトレーベル『O-(オー)』による一本です。
O-(オー)とは何ともユニークなブランド名。一度聞いたら忘れないでしょう。「全く新しいシステムをつくる」という同ブランドのコンセプトは、アパレルブランドというより、まさにラボ(=研究室)のよう。一体どんな特徴があるデニムパンツなんでしょうか?
古きよきジーンズへのリスペクト
薦めてくれた大阪「Eight Hundred Ships」のS.Hiroki氏は、ジーンズの典型的なデザイン要素をリスペクトしつつ、より現代的に進化させたディテールへのこだわりに注目してほしいと語ります。
セルビッチ(白耳)仕様や、レザーパッチ、オリジナルのリベットなど、確かにジーンズ好きにはうれしいポイントがズラリ。これだけでも真摯に作っていることは伝わってきますが、ここからが真骨頂。
マグネットボタンフライが革新的
見た瞬間は「これどうなってるの?」と戸惑ってしまうフロント部分。実はこれ、特許も取得しているO-(オー)独自のマグネットボタンフライなんです。
穿いた瞬間にパタパタと閉まり、左右に開くとまたパタパタと外れます。トップ部分のホック仕様により、様々な動作でも開くことはありません。男なら一度は指摘されたことがあるであろう“社会の窓空いてる問題”も、この仕様ならスマートに解決。
ポケット周りにも同ブランドらしさが宿っています。ポケット袋布は吸水速乾の機能素材にアップデート。コインポケットはスマホサイズに変更し、裏地にはマイクロファイバーを採用しています。つまり、携帯電話を出し入れするだけで液晶の汚れを拭き取ることが可能。
ヴィンテージに敬意を表しつつも、現代に合わせて改良できる点は大胆に改良していくO-(オー)。まだまだ謎が多いブランドだけに、気になる点はS.Hiroki氏まで気軽にお問い合わせを。
Eight Hundred Ships
住所:大阪府大阪市中央区安土町1丁目5−7 e-FIT ビル 4F
営業時間:12:00~19:00