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メンズなら着こなしたい開襟シャツ。プロ厳選5ブランドと実例7コーデ
「襟首。紳士にとって、そこはなによりも神聖な場所。メンズ服の全体像を左右する肝として、多くはネクタイが彩る。その発祥は近世の西欧。貴族が命を守るため、首へ布を巻き付けたことに始まった。そして時は流れても日々を戦う男達においては、首周りに対する“緊張感”は変わることなく重要課題であり続けている…」
はい、めんどくさいですね。
対して今回のお題は「開襟シャツ」。首周りはスッキリ開放的! トレンドのリラックス気分にもピッタリ! つまらないルールや血なまぐさいトリビアも関係ナシ! さあ、あなたも「プロのおすすめコーデ」を参考に、日本のクソあっつい夏をクールに決めちゃいましょう。
メンズ開襟シャツ、最前提の着こなし方
スポーツミックスにビッグシルエットと、時代を支配する空気はリラックス。一方、大人メンズの夏服の主役といえばシャツ。そこから導き出せる答えは…。そう、「開襟シャツ」一択ですね。
では、その開襟シャツを着こなすには? 答えは簡単、ポイントはたったの2つ。ひとつは「ややゆったりめのシルエットを選ぶこと」。もうひとつは「インナーをしっかり入れること」、これだけです。
では早速、それぞれを深く見ていきましましょう。
ややゆったりめのシルエットで
最初のポイントは「ややゆったりめのシルエットを選ぶこと」。これはもう、現在のファッションコーデの鉄則事項ですね。開襟シャツの場合も、肩が落ちるサイズを選ぶだけでグッとイマ風になります。
もともと開襟シャツは、リラックスムードをまとったアイテム。オーバーサイズなシルエットと相性がいいのは言わずもがな。逆にピッタリめで着てしまうと、せっかくの良さを削いでしまいます。
ちなみにこの先も「ゆったりシルエット」は必須。いわゆるパリコレといったメンズファッションの最先端ショーにおいても、ビッグシルエット、オーバーサイズはまだまだ重要ワードです。今からでも、ぜひこの波に乗っておきましょう!
インナーはしっかり入れよう
お次の開襟シャツの着こなしポイントは「インナーをしっかり入れること」。画像を見て「いやいや、シャツからインナーが見えてるとかありえないでしょ」と思った方。その気持ちもわからなくはありません。でもこれは、カジュアルな半袖シャツのお話。重ね着メンズコーデが旬の今、ここはぜひともインナーを入れておくべきです。特に薄着の夏は、こうしたテクニックの有無で差がつきます。
さらにプラスαのメリットが。汗によるシミや張り付きが目立たなくなるため、周りの視線を気にする必要ナッシング。クールにおしゃれをキメられるって、湿度の高い日本では大事なことです。
持ってくるのはクルーネック(丸首)がおすすめです。詳しいことは次の項にて。
開襟シャツの着こなしを成功させるアイテム。
参考にしたいショップスタッフの7コーデ
ここまで、開襟シャツの今どきルール「ややゆったりめのシルエットを選ぶこと」&「インナーをしっかり入れること」を確認してきました。これで既にあなたも上級者。
そこでさらにもう一歩進めて、“マスター”を目指してみましょう。ポイントは「開襟シャツのコーデを成功させるアイテム」たちです。
1.首の詰まった「クルーネックT」がイマ風
トップバッターは、開襟シャツの定番アロハを使ったメンズコーデ。心休まるナチュラルなボタニカル柄が今の気分にピッタリです。そのベースカラーに合わせて、パンツ、ベルト、サングラスまでをブラウン~ベージュ系で統一。おしゃれ玄人的なワントーンコーデに仕上げています。
肝のインナーには、クルーネック(丸首)のベージュのボーダーTをチョイス。首元からしっかりとのぞかせることで、イマ風の味付けをトッピング。同時にスタイルのリズム作りをも担わせています。この場合、使いやすさの面からも無地が一般的ですが、こうした「色を計算した柄もの」もおしゃれでおすすめです。
2.「ロンT」をあわせてストリートに
お次は、ロンT(ロングTシャツ)を合わせた開襟シャツコーデ。ここ最近、ショップスタッフの間で話題となっている春・秋の着こなしです。ベースは、90年代リバイバルで話題のロンT&Tシャツの重ね着。それを襟付きの半袖シャツにスイッチすることで、大人メンズでもとっつきやすいスタイルへとアップデートさせています。今回はシャツの柄に合わせた無地のロンTですが、場合によっては袖ロゴものをチョイスするのもOK。よりストリート感が増します。
パンツは、ベージュと相性の良いワインレッドで。ただ者ではない雰囲気を作るアヴァンギャルドなハットやヒゲも見どころです。
3.「鼻緒型のサンダル」でリラックス!リラックス!
開襟シャツのムードに合わせるなら、鼻緒型サンダルもおすすめ。イメージは、TUBEではなく島人のBEGINあたりですかね。特にビーサンはレトロ系や脱力系に、ビルケンならモダン系に最適。いずれも、かりゆしからアロハにまで似合う鉄板のメンズアイテムです。
そんなサンダルが引き立てているのは、深海魚が泳ぐ半袖シャツ。使われているイエローに合わせ、インナーにも同色のカットソーをイン。全体のメリハリもつき、グッとおしゃれ度が増しています。ボトムは、ニードルスのタイダイ柄トラックパンツ。トレンドにしてヒッピーな雰囲気は、開襟シャツやサンダルとも相性抜群です。
4.大人は「グルカサンダル」でコーデを格上げしてもOK!
目に入るのは、明度の高い淡緑色の開襟シャツ。ベージュのチノショーツと組み合わせ、全体的に柔らかな雰囲気を形作っています。そこへ取り入れるのは、“こなれ感&抜け感”を作れると評判のグルカサンダル。今や夏のメンズコーデに不可欠といった趣のアイテムです。特にこちらは、ドレスシューズ然としたシルエット。レザーの質感やブラックカラーとも相まって、全体をワンランク上の大人コーデへと格上げしています。さり気なく合わせた濃色のキャップも効果的ですね。
ちなみにショーツを使ったスタイリングは、開襟シャツに限らずトップスをゆったりめにするとバランス良し。ぜひとも、肩の落ちたサイズやボックスシルエットを選んでみましょう。
5.「スラックス」でコントラストをつける
こちらは、“かっちり”系代表のスラックスと合わせたメンズコーデ。センタークリースの入っている“いかにも”なデザインは開襟シャツと真逆の印象で、コントラストの効いたメリハリあるスタイルに仕上がっています。おしゃれ七三分けやメタルフレームのメガネも同様で、シャツの魅力を際立たせるファインプレーです。
その実、パンツはウエストゴムというイージー仕様。さらにレーヨン混紡素材と、しっかりとシャツに寄せてきています。他にもネイビー×ホワイト×グレーで作る夏向きのクリーンなカラー、Vライン(Yライン)で作るスマートなシルエットと、あっぱれなトータルバランスです。
6.「サングラス」でご機嫌サマーコーデ
メインで使うは、ダブルポケットの半袖シャツ。カラーも相まってサファリシャツのような雰囲気です。ボトムにはベージュのベストパートナー、ネイビーをチョイス。エッジを効かせるストライプ柄もナイスセレクトです。ローファーの程よいカジュアル感も実にいい感じ。
と、ここまででも完成形ですが、これでサングラスなしではどうでしょう。なにかリトルビット物足りなくはありませんか? そう、やはりこのコーデの肝はサングラス! 開襟シャツと非常に相性が良いアイテムだけに、スタイリングを見事に引き締めてくれています。「夏だ! 海だ!」的なノリも許されるサマーコーデ。普段ならちょっと恥ずかしいかもしれないサングラスも、夏こそぜひ、です。
7.「セットアップ」で簡単に上級者
最後は、開襟シャツに同素材パンツを合わせたセットアップコーデ。スタイリングがラクラクなのにスーツ的なきっちり感がある、そもそもレアなスタイルなのでおしゃれ上級者に見えると、良い事づくめのスタイルです。
プロが選んだシルエットはというと、やはり今どきのオーバーサイズ。今回はショーツということで横乗り系にもなりそうな雰囲気ですが、ここはネイビー×ホワイトの2色コーデでセンシティブにまとめ上げています。よりかっちり感が欲しい方は、上下ともアイロンをかけるのがおすすめ。ものぐさなメンズなら、シワのつきにくい素材をセレクトするのも手です。
メンズ必携。おすすめブランドの開襟シャツ5選
開襟シャツの調理方法はこれで完璧。では最後に、プロ厳選素材の仕入れといきましょう。さて、あなたの好奇心を刺激する一枚は?
1. ど真ん中ストレートの〈TWO PALMS〉
最初にお届けするのは、開襟シャツの王道「アロハシャツ」。それもホノルルメイドのハワイアンブランド〈トゥーパームス(TWO PALMS)〉です。レーヨン100%の本格的な作りにリーズナブルな価格設定と、バランス感覚の良さでも好評を得ています。
こちらは417EDIFICEの別注品。ポイントは、着丈をやや短く修正しているところ。それにより、身幅は広め着丈は短めの今っぽいボックスシルエットへと仕上がっています。アロハの柄は落ち着いたカラーをメインに全6種類を展開。全世代のメンズOKな、おすすめアロハです!
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417 EDIFICE / TWO PALMS 別注アロハシャツ
2. 雰囲気を着る〈Cal Top〉
自動車やギターはもちろん、アパレルにおいても、独特なムードでメンズ心をくすぐり続ける「Made in U.S.A.」。こちらの〈Cal Top〉も、そんな匂いをまとったアメリカンブランド。ステッチの効いたワークウエア由来のデザインが、あなたをここではないどこかへと誘ってくれることでしょう。
一方、リラックスシルエットにポリエステル素材など、今のシーンで使える要素も盛りだくさん。さらに気を使わなくていい値段設定と、もはや言うことなしの出来。ゆえに日本のショップスタッフの間でも愛用者が多数という、玄人もメロメロな開襟シャツです。
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CALTOP / オンブレチェック柄シャツ
3. Function is Beautyな〈417 EDIFICE〉
「相性のいいアイテム」の項でも触れたように、場合によってはシワのつきにくい素材をセレクトするのもひとつの手段。ここにおすすめするのも、そんな高機能の一枚です。
使われる素材は、麻の様なナチュラル感とドライな風合いのリネンライクファブリック「Reflax」。リネンのような風合いながら、チクチクすることもなくドライな肌触り。自宅で洗えるのはもちろん、シワにもなりにくく、毛羽も出にくい真夏に活躍すること間違いなしのスペックです。デザインに関しては、オーセンティックな開襟シャツそのもの。サイズは適度に大きめが吉。カジュアルにばっさりと羽織るメンズコーデにもいいですね。
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417 EDIFICE / Reflax オープンカラーシャツ
4. ファッションだって爆発だ、な〈NOMA t.d.〉
攻めたファッションにも挑戦してみたい。それならば、気分もアガる陽気な夏はうってつけ。ということで、個性派メンズを目指すにはこちらの一枚をどうぞ。
手掛けるのは、独特な世界観のテキスタイルで評価を集める〈ノーマ ティーディー(NOMA t.d.)〉。大小様々な花を散りばめた独創的な柄シャツは、アロハやかりゆしの代替としてはもちろん、柄on柄のぶっ飛んだ上級者コーデにもぜひ取り入れて欲しい一品です。
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NOMA t.d. / Summer Shirts Flower
5. 名品クリエイター〈SCYE〉
最後を飾るのは、トランスコンチネンツなどで研鑽(けんさん)を積んだデザイナーデュオが手がける〈サイ(SCYE)〉。ブリティッシュテーラリングをベースとする現代的なカジュアルウエアで人気のブランドです。
カタチは適度にボリュームのあるボックスシルエット。子どもっぽく見えない良い塩梅のデザインは、大人メンズにも最適、いやむしろ大人メンズにこそ最適な一枚でしょう。
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SCYE / PLAID COTTON OXFORD CAMP COLLAR SHIRT
日本列島も徐々に梅雨が開け、夏本番ももうすぐそこ。開襟シャツで開放的に楽しむ準備を、早速今から整えておいてくださいね。
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