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30代でも履ける“オトナ”なスニーカーをまとめてみた① メイドイン久留米のスニーカー
街のどこを見渡しても足元はスニーカーだらけ、果たしてこの流れに終わりはあるのか…とも思いたくなるほど、個々人が足元でアイデンティティを示すように色とりどりのスニーカーで街を飾っている。
一方少しずつローファーのトレンドも見えるものの、やはりスニーカーに慣れてしまうと、革靴への移行は少々辛いものがある。しかし、そろそろ革靴とはいかないまでも、“オトナ”なスニーカーの準備はしてもいいのではないだろうか。
今回はニッチだけど意外とマーケットの裾野が広そうな“オトナ”で更に機能性に優れたスニーカーをSTYLERから前編・後編に分けてご紹介したい。
LIFE IS A JOURNEY ¥10,800(tax.in)
[Milok]からのテイアンは、オーガニックを追求する「BIO-HOTELS JAPAN」のプロダクトライン“LIFE IS A JOURNEY”と、今や多くのコラボアイテムも誕生し話題性の高い久留米の老舗「MOON STAR」とのコラボスニーカー。デザインと機能美を支える140年積み上げてきた研究と、伝統熟練の縫製技術のタッグにより生まれたスニーカーは、クラシックスニーカーをいくつも履いてきた同ショップのスタッフを驚かすほど。
今の時期は、オフホワイトやグレーなどのワントーンカラーでオーガニックの雰囲気を生かし、全体に馴染むようにコーディネートするのがオススメ。
SOLS MONOCHROME ¥15,984(tax.in)
DAILY SHOPからのテイアンは、SOLS(ソルズ)のスニーカー。現在では稀少となった国内屈指の技術を持つ、1892年創業の久留米・アサヒ工場にてバルカナイズ製法で生産。やや内側に振った1970年代のラストを使用し、一目見たときにまず目に飛び込んでくる一周巻いたラバーテープは、職人の手貼りにより、高さ35mmをつま先にかけ38mmとカーブをかけキャンバスデッキシューズの美しさを繊細に表現している。
足首までしっかりホールドしてくれる形なので、靴全体が見えるようにパンツは細身のクロップドパンツでミニマルなスタイリングがグッド。
PRAS VULCANIZED JIM SHOES ¥13,824(tax.in)
Shabby&Industrialからのテイアンは、PRASのスニーカー。今シーズンデビューしたばかりのブランドで、こちらも久留米の工場にてヴァルカナイズド製法で生産されている。ただ、他のMADE IN KURUMEのスニーカーとは違い、アッパーには岡山の児島産の児島帆布を使用。履き込む程にエイジングが増して行きヴィンテージ顔負けの表情へと生まれ変わることができる。
また、ヒールタンには40年代を彷彿させる赤のロゴが入り、見た目もミリタリーのジムシューズを想像させる。ヴァルカナイズド製法の特徴として生ゴムに力を加えても元に戻る性質がある為、クラシカルながらも丁寧に作りこまれた履きやすいスニーカーとなっている。
「but no more and no less…」 balmoral ¥20,520(tax.in)
PUBLIC ROOMからのテイアンは、「but no more and no less…」のスニーカー。こちらも今年デビューしたばかりのブランドで、デザイナーは「mythography(ミソグラフィー)」の宮城秀貴が務める。
デザイナーのレザーシューズ作りでの経験を生かし、革靴制作の際の工程、グッドイヤー製法のコルク部分の作りを取り入れている。そのため、中底の下に低反発素材のクッションを挟んでおり、長時間履いているうちにその部分が沈み込み、足の形状に上手く馴染む。また、足の甲に沿った滑らかなカーブになるように計算されたラストも同氏ならではのアプローチを感じるアイテムだ。
前編はメイドイン久留米と、今シーズンデビューのスニーカーを中心にまとめてみた。見た目のシンプルさとは違い、伝統や技術などを生かした裏の制作工程が、オモテの機能美を支えているものたちが集まったように思う。
後編はハイテクスニーカーを中心に4足集めてみたので、そちらもぜひチェックしてほしい。
各ショップからのテイアンはこちらのイライを元に作成しているので、ぜひご参考に!
Text.Shunsuke Mizoguchi