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10年後にアーカイブになりうる「SUN/kakke」のリビルドヴィンテージデニム
SUN/kakke – “lake” Rebuilded Vintage Denim Pants ¥34,560(tax.in)
◯◯さんカッケーと、言われるであろうデニムを見つけました。先週ご紹介した、只者ならぬ雰囲気を放つダブルレザーライダースジャケットと同じあのブランド「SUN/kakke(サンカッケー)」のものです。
すでにポケット部分に見えている浅い青が特徴なんですが、先に言うとこれ、ビンテージのLevi’s66モデルの生地を使っているんです。新旧を融合させた一本とも言えますが、“融合”という言葉を使うのを憚るぐらいにこれは新しいんだってところをご紹介していきます。
デザイナー自身がコレクションする66モデルの生地を随所に使用したデニム。中でもバックポケットはセルヴィッチが出るように、あえて、生地を横使いに。そのため、糸の方向が垂直なボディとの経年変化の違いを2倍で楽しむことができるんです。
リジットとビンテージの色のコントラストがかなり効いたデニムなので、少し色の分量を間違えれば“ダサい”のレッテルを貼られかねません。しかしそれを越えて一つのデザインに結実させている、デザイナーの並々ならぬセンスは圧巻です。
フロントボタンはドーナツに見えることから名付けられたドーナツボタンを採用。ステッチはイエローステッチ、オレンジステッチと、2色の縫製糸を使い分け。裾部分はもちろんチェーンステッチで当然のセルヴィッチ仕様です。このあたりの作り込みは、デザインの出自から見ればお手の物でしょう。
潔さを感じる極太なストレートは、仕立ての良いジャケットやモックネックとの相性も良く、アメリカントラッドな様式も垣間見せるシルエットでもあります。着用画像のようにデイリーに気軽に着れるアイテムとミックスして、“ダサかっこいい”を地で行くギリギリのラインを攻めたいところですね。
最後に、実はポケットのスレキにはシルクを使用しています。触れ心地と耐久性が抜群なので、穿きたくなるし穿きすぎても問題無しと、大変です。ビンテージを使用しながらアップデートをしている、新しいデニム。今後はこのデニム自体がアーカイブとして残っていくのではないでしょうか。気になった方は、VELISTAまでどうぞ。
VELISTA
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TEL.06-6375-0358 OPEN.13:00 – 21:00(定休日.木曜日)
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Text.Shunsuke Mizoguchi