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TH_READ 最高級シルクから紡ぎだされた 上質なシアサッカーJK
最高級5Aシルクから紡ぎだされた上質なシアサッカーを、確かなテーラリング技術を持つパタンナーが仕上げた「TH_READ」のノッチドラペルジャケット。美しいシルエットと、その着心地は着たものを虜にする。
今シーズンより始動したTH_READ(スレッド)はプロジェクト単位で日本各地の産地と共同し、服を作るプロダクトブランド。ブランド名には生地が生まれる一本の糸、そしてインターネット上でひとつながりの話題を表すTHREAD、また、生地(Textile)の歴史(History)を読み解く、理解する(READ)という意味がある。国際化、情報化社会の中で我々が失いたくないものをテキスタイルを通して伝え、遺していくプロジェクトを展開していく。
TH_READのファーストプロジェクトは、山形県米沢市、鈴吉織物との共同開発によって作られた、上質なシアサッカーのノッチドラペルジャケット、ショートトラウザー、ボウタイの3点。
米沢織の歴史は江戸時代中期と古く、ドビー織機を用いたシルク先染め織物は日本で一番のクオリティーと定評があるという。今回の共同開発先の鈴吉織物有限会社も創業111年、3代に続き、生地を織り続けている織物屋だ。
鈴吉織物では、今はもう生産されていない旧式の織機でゆっくりとシアサッカーが織られる。織ることができるのは、1日で10メートル。1週間でやっと50メートルしか織ることができない。今回のプロジェクトもそうして織られた貴重で繊細なテキスタイル(シアサッカー)を使用している。
そして、そのテキスタイルを最高に活かすために抜擢されたのが、パタンナーの鈴木氏。ナンバーナインで3回のパリコレクションを経験している、実力派のパタンナーだ。パリコレクションブランド3社で研修、元DIOR HOMMEデザイナーNICOLAS ANDREAS TARALISに師事した経験も持つ、このプロジェクトの代表計良(けら)氏が惚れ込むほどの繊細な線を描く、という。
そのパターンによって出来た、ノッチドラペルブレザージャケットはフレンチテーラーリングをベースにし、肩パットは2ミリと薄く、胸増しも本毛芯を1枚薄く入れることで肩周りから胸にかけてのタスキシワを解消するよう設計されている。裄ワタも入れることでメンズらしい肩を構築。袖の振りも現代人の体系に合わせて計算したパターンメイキングは美しく、テキスタイル(シアサッカー)の良さも合わさって、着たものを虜にする。
また、裏の仕立ても見返しをシアサッカー素材で大見返しにしたりと、贅沢な作り。その他も細部までこだわって作られていることが良く分かる、美しい仕立てになっています。
シアサッカーのジャケットは、英国などではサマースーツの代表として多く採用されているものです。日本では馴染みが薄いですが、シワになりにくい生地で車や電車に乗る人には重宝されています。
TH_READのシアサッカーJKは夏に着れるジャケットとして、本当に最高のものに仕上がっているので、これからジャケットを探す方には是非一度こちらを検討して頂きたいと思います。
TH_READのジャケットは現在、Makuakeでクラウドファンディングしています。
卸はしないようで、鈴吉織物との共同開発によるプロジェクトは今回限り、Makuakeだけでの発売になるようなので、気になる人はこの機会を逃さないようにしてください!
また、今回はジャケットを中心に紹介しましたが、他にもシアサッカーで作られたショーツ、ボウタイも展開しているので、気になる人は是非そちらの方もご覧になってください。
text:Yuya Iwasaki
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