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フリース嫌いは昔の話。〈ノースフェイス〉のデナリジャケット #ととのいま品
永らくフリースが嫌いでした。ファッションに興味を持ち出した高校生の時分、世は空前のフリースブーム。ユニクロの1,900円のフリースが爆売れしていた時代です。絶賛ひねくれ期に突入していた自分は袖を通すこともなく、そのままフリースそのものをスルーして大人になる結果に。最近になって、ようやくその食わず嫌いを払拭できました。

ノースのデナリジャケットも「みんなが着ている」アイテムには違いないのですが、その“被りリスク”を補って余りあるのが、デザインの完成度だと思っています。
摩耗しやすい肘や肩口に施した、ナイロン地の切り替えは補強の意味合いだけでなく、デザインのアクセントとしての役割も果たしている。また、あまり言及はされない部分ですが、ナイロン地の面積を多くすることで、結果的に「なんかアウターっぽい面構えになる」のも、大ヒットのちょっとした一因のような気がします。
要するに、袖を通すたびに「よくできたアイテムだな〜」といちいち感心しているわけです。嫌いだったものを20年越しに好きになれるって、なかなか悪くない経験です。

FACY編集部・杉山
ルイ・ヴィトンで顧客保有数No.1だったという土井美和さん著の「トップ販売員の接客術」を読み始めています。「どうしたら『あなたから買いたい』と思ってもらえるか?」がテーマの一冊なのですが、これって販売職に限った話ではないのかも。単なるメソッドの紹介に終わらない、良著の予感。