FASHION
ファッションのデジタル化がもたらす2020年のブティックとは?銀座ソニービルにて「eBoutique 2020」が開催中
たった数年先の未来でも、私たちが生きる現在とは大きく異なっているかもしれない。そんな予感をさせる様々な技術が次から次へと誕生しています。ファッションも同様に、製品、システム問わずデジタル化の波が押し寄せているのは周知の事実。ファッションのデジタル化によって2020年のブティックはどのようになっているのか。そんな未来を思い描いたブティック「eBoutique 2020」が現在、銀座ソニービル内 Sony Innovation Lounge にて9月末まで開催中。
電子ペーパーを紙ではなく布地として捉え、色・柄・形・質感の4つのテーマに基づいて色や柄が変化する素材、それらを加工し組み合わせて作られた時計・メガネ・チョーカー・クラッチバッグが展示されています。
未来の生地は変幻自在
ハンガー型のパネルに展示されているのは TEXTURE,SHAPE,PATTERN,COLOR と4つに分類された電子ペーパー。時間の経過によって色や柄が変化する、まさに未来のテキスタイルです。
時間の経過で白から黒へ、黒から白へと色を変えていくのは crocodile と名付けられたテキスタイル。触ってみると実際に凹凸があり、色の変化で奥行きを感じる立体的な素材となっています。
電子ペーパーの上からは印刷も可能で、ペーパー本体の黒い色を活かすことで色の変化を楽しめるように。じーっと見ていると黒から白に変化してくのでちょっと酔ってしまうかも?
ペーパー自体が薄いため、切り込みを入れたり刺繍を施すことも可能。刺繍のドットが縫われた一枚は背面の白が鮮やかな緑へポップに変化していくように、黒白でけではなく色の変化もつくようになりました。後ろにチラリと見えるテキスタイルには真っ青なデニムがプリントされていますが、洗いこんだような薄いブルーに変わっていきます。
小物への応用でファッションの幅を広げる
会場中央に展示されているのはチョーカー、メガネ、クラッチバック。それぞれ電子ペーパーでコーティングされていて、今までにないメタモルフォーゼアクセサリーが実現しました。
虹色のチョーカーは真っ黒のモードな印象へとチェンジ。発光して変化するわけではないので、デジタルデジタルしすぎてないところもウェアラブルなポイントではないでしょうか。
ショッキングイエローのクラッチバッグはグレーに変身。ナイトアウトのお供に持っていけば、注目の的になること間違いなし!ペーパー部分が付け替え可能になれば気分によって変えられて良いかもしれませんね。
電子ペーパーでできた時計、FES Watch
現在手に入れることができるのは腕時計タイプの製品のみ。FES Watchは「デジタル化でファッションをもっと自由にもっと楽しく」というビジョンのもと、Fashion Entertainments(FES) が開発した腕時計です。
時計全体を柔軟性のある1枚の電子ペーパーで作ることで、驚異の薄さと軽さを実現。文字盤、ベルトの柄バリエーションはなんと24通り。サイドのボタンを押すだけで文字盤やベルトの柄がくるくると変化していきます。重さは43g でつけていることを感じさせない軽さ。表参道やNYのMoMAデザインストア、伊勢丹新宿店などで販売されています。
昨年11月に発売が開始したFES Watchですが、待望の第2弾のクラウドファンディングが間もなく開始予定。現在ティザーサイトも公開中なので、乞うご期待!⇨ https://first-flight.sony.com/pj/fes2
近い未来に想いを馳せながら、こんなアイテムがあればいいなと想像できる空間は、好奇心を完成を刺激してくれるはず。この夏の銀ブラルートにぜひ追加してみてはいかがでしょうか。
会期:2016年7月30日(土) 〜 9月30日(金)
場所:東京都中央区銀座5-3-1 ソニービル 5F 「ソニーイノベーションラウンジ」
営業時間:11:00〜19:00
※9月5日(月)のソニービル休館日を除くHP / Facebook / Twitter
Text. Azu Satoh