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ルイ・ヴィトンが “東京” のトラベルブックを出版。ピクセルアート第一人者 eBoy が表現するトーキョーに魅了されて
ルイ・ヴィトンが書籍を独自に出版していることは知っていた?『トラベルブック』12都市めに選んだのはなんと “東京” !そしてルイ・ヴィトンが今回コラボレートの相手に選んだのは、ピクセルアートの第一人者 eBoy。
ルイ・ヴィトンが出版する『トラベルブック』とは
19世紀に創設されたルイ・ヴィトン、もともとはスーツケースメーカーとしてブランドをスタートしています。その後、ブランド創業者の孫ガストン-ルイ・ヴィトンが熱心に書物を蒐集した愛書家であったこともあって、 書物は常にルイ・ヴィトンのブランドとして重要な要素のひとつだったそう。
これまで約18年間に渡り80以上のタイトルを刊行。今回の『トラベルブック』のほか、『シティ・ガイド』、写真集『ファッション・アイ』といったシリーズコレクションがシリーズ化、リリースされています。
独アーティストがとらえた新しい “東京”
今回『トラベルブック 東京』を担当したeBoyはピクセルアートの第一人者として知られ、世界的な企業やブランドと数多のコラボを続けています。今回は2週間ほど東京を滞在し、東京のあらゆる場所を巡ったそう。渋谷のスクランブル交差点や銀座の目抜通り、東京タワーなど超名所はランドマークなどももちろん、思わず「いるいる!」と言ってしまう東京人の特徴がピクセルアートに収まっています。
某タワーのメインキャラクター・・・?
この『トラベルブック 東京』の大きな特徴のひとつは精密さよりも印象で描かれている点。下の写真もあれ、もう少しビックカメラは遠くの距離じゃ……?なんてツッコミはナンセンスなのです。
過去のアーカイヴには、『孤独のグルメ』作者や注目の邦アーティストも。
これまで12都市13タイトルが出版されている『トラベルブック』。ルイ・ヴィトンが世界中のアーティストに依頼する形で、製作が進められていますが、なんと、イタリアのヴェネチアを担当していたのは『孤独のグルメ』で知られる谷口ジローさん!パステルなカラートーンで仔細な風景を忠実に描いた描写力は、ファンならずとも一見の価値ありです。
またROBE編集部が注目したのは、ロンドン担当のNATSKO SEKIさん。実際に英国在住で活躍するアーティストで、切り絵と絵画が合わさったかのようなシャープ度の高い精密な画が、黒・赤・白を基調にした世界観と見事にマッチ。見慣れたロンドンの都市が鮮明に蘇ります。
ブランドのルーツを垣間見ると、そのブランドに対しての理解や思い入れが一層深まります。2020年の東京オリンピックを前に、徐々に盛り上がりを見せる “トーキョー” 。発売中の12都市13シリーズを眺めながら、次なる旅の予定を妄想してみるのも新しい旅が発見できそうかも?旅にお供にルイ・ヴィトンのスーツケースを選ぶ日が来るか否…!
トラベルブック 東京 eBoy
通常盤 5,508 円 (in tax)
アーティスト・エディション 限定30部 299,160円 (in tax)
(アーティストのサインとシリアルナンバー入り)
※メキシコ、ハワイも同時発売中
eBoy
1997年に結成されたドイツ出身の3人組アーティスト。ピクセルアートの第一人者として、ルイ・ヴィトンのほか、アドビやグーグルなど分野を超え多くの企業とのコラボレーションを実現している。
text. Midori Tokioka