世界各地から買い付けたメゾンのヴィンテージを中心にセレクトする表参道のヴィンテージショップLAILA VINTAGEにて、イヴ・サンローランのアーカイヴを集めた展示・販売イベント「Yves Saint-Laurent Archives」が11月23日（木）〜12月3日（日）の期間開催。

1960〜90年代のムッシュ本人が在籍した時代の象徴的なピースやオートクチュールのアイテムなど、LAILA VINTAGEにて貯蔵されている貴重なアーカイヴピースが展示・販売されます。サファリ、タキシードスタイル、ボヘミアンなど、イヴ・サンローランを代表するスタイルが揃うとても貴重な機会。期間中は店内全てがイヴ・サンローランのヴィンテージで満たされるという特別な空間に変身します。

女性に “一歩” 踏み出させる服

激動の人生を送ったムッシュ・イヴ・サンローラン。世界各地で公民権運動が活発であった1960年代に女性の社会進出をファッションで後押しするなど、ファッション史にその名を大きく残しました。彼が手がけたピースは時代を経ても決して色あせることなく、当時のそれらが女性たちに一歩踏み出す勇気を与えたように、今でも身につける女性にパワーを与えてくれます。

2017年10月3日には彼とメゾンの歴史をたどる美術館「イヴ・サンローラン美術館」がパリにオープン。そこは、1974年から2002年の約30年間メゾンのアトリエとして使われていた場所です。そしてムッシュ・サンローランを公私ともに支え続けたパートナーであったピエール・ベルジェ氏がこの世を去ったのは2017年9月、この美術館が開館する直前でした。今年はイヴ・サンローランを語る上で欠かせない年。だからこそ、彼の歴史を今一度肌で感じながらたどってみてはいかがでしょうか。

女性の解放運動が活発になりはじめた60年代と重なるように、奇しくも女性活躍が柔らかくも激しくも叫ばれている現代。今この時代を女性が芯を持ち優雅に歩み抜いていくために、彼が作り出したマスターピースたちに再び袖を通す時が来たようです。