FASHION
ALLSAINTSスタイリストAngieさんに聞く「好きなことを仕事にする秘訣」
ALLSAINTS(オールセインツ)は1994年にイーストロンドンで誕生したプレミアムコンテンポラリーブランド。バラエティ豊かなレザーのバイカージャケットを中心に、シルエットが美しいドレス、ニットやカットソー、バッグやシューズなど、トータルコーディネートを楽しめる幅広いアイテムが揃います。
現在世界26か国で約230店舗を展開し、日本には2016年に上陸。フラットでオープンな社風、デジタルツールを駆使し社内外のコミュニケーションを行うなど、ファッション業界の中でも革新的な動きを見せています。そんなオールセインツのブランド力を支えるのは「スタイリスト」と呼ばれる販売員たち。
オールセインツの魅力を探るため、原宿キャットストリート店でスタイリストを務めるAngieさんにインタビューを行いました。グローバルな経歴を持ち、ハイセンスなスタイリング力がSNS上でも支持されているAngieさんに、オールセインツの魅力や着こなしのコツについてお伺いしました。
− Angieさんはアパレルや外資系ホテルのフロント業務を務めた後、渡豪。帰国後すぐにオールセインツへ入社し、TokyoBay店、ISETAN新宿店を経て、現在、原宿キャットストリート店で活躍されています。アパレル以外の経験も多くされていますが、なぜオールセインツで働き始めたのでしょうか?
もともとファッションは好きで、オーストラリアに滞在していた時もInstagramでファッション情報をチェックする事が日課でした。オールセインツのアカウントはたまたま見つけて大ファンになったんです。
オールセインツのシグネチャーアイテムであるバイカージャケットは、とにかく種類が豊富。カッコ良くて全部欲しいと思ったし、グランジスタイルの中に垣間見える「クールなのにロマンチックさも出せる女性らしさ」の虜になって、SNSのポストを楽しみに過ごすようになっていました。
ちょうど帰国するタイミングで原宿キャットストリート店がオープンして、すぐにお店に行きました。「やっぱりここだ!」と思ってその場でスタイリストに応募したんです。
− 店頭で直接応募したのですか?
そうです(笑)その場で「働きたいんですけど…」とスタッフに話しかけました。実際来店してみて、他のブランドにはないお店の世界観を肌で実感できたので迷いはなかったですね。
何事も、まずは体験してみたいタイプなんです。海外に行ったり、スポーツにチャレンジしたり、興味が出たらなんでもトライ。オールセインツで働くことを即決したのも、そんな性格だからかもしれませんね。
− 入社を即決してしまうほどAngieさんを惹きつけた「オールセインツの魅力」とは、どんなところにあるのでしょうか。
シンプルに「商品そのもの」の魅力が大きいと思います。ブランドの代名詞であるバイカージャケットは本当にクオリティが高いので一生物として長く付き合えるし、形や素材感に細かくこだわっているのでシーン問わず着ることができます。ジャケットはバッグと同じように毎日身につけるものなので良いものを持ちたいですよね。
体のシルエットが綺麗に出るドレスもお気に入り。絶妙なカットラインの裾は女性らしいゆれを感じさせてくれます。ハイクオリティだけどリアルクローズとして取り入れられる、手を伸ばしやすい価格帯も魅力のひとつですね。
− 看板アイテムである「バイカージャケット」を日常的に取り入れる方法を教えてください。
アウターはコーディネートの中でも一番印象の強いアイテムなので、シンプルなデザインでも微妙なラインの違い、素材の違いで全体のイメージが大きく変わってきます。まずはベーシックなデザインを手に入れて、少しずつ素材違いのものなどをプラスしていくとコーディネートの幅が広がっていきますよ。
例えば、ドレスを着た時のような女性らしいコーディネートには、体のラインが出る柔らかいビンテージ風素材のジャケットをオン。シンプルな細身のパンツには、腰回りのアクセントになるベルト付きのジャケットを合わせるなど、全身のバランスを意識してコーディネートしています。
− スタイリストとして店頭に立たれていると思いますが、普段の仕事内容はどんなものでしょうか?
主に店頭での接客がメインです。午前中は納品や検品を行って、昼間のうちにSNS用の写真撮影もします。商品カテゴリごとに人気アイテムの分析をしたり、それを元にディスプレイを変えてみたり、接客以外にも業務は様々。スタッフの中でそれぞれ得意分野があるので、チームで助け合って働いています。
オールセインツでは販売員を「スタイリスト」と呼んでいるのですが、その理由はスタイリングそのものを提案することで、ショップやブランド全体のファンになっていただくことを意識しているからです。
お客様と接する際も、ただ商品単体の魅力を提案するだけではありません。普段のライフスタイルをお伺いして、例えば休日にホテルビュッフェへ行くのが好きなお客様だったら、ドレッシーなスタイルにもあうジャケットをご提案します。
− 仕事のやりがいや魅力はどんなところにあるのでしょう。
服は自分の一番外側にあるもので、最も自分を表現できるツールだと思います。日によってスパイスや遊びを自由に加えることもできて、自分のテンションも変えることができる。そんな影響力を持つ「服」というものを提案できることに、とてもやりがいを感じています。
私の接客で服を買っていただいて、ブランドのファンになってくれたり、購入した服がとても気に入っているという後日談を聞くと「やっていてよかったなぁ」と思いますね。もっと期待感を持ってもらえるように頑張ろう!という気持ちになれます。
− 販売に留まらず自主的な仕事内容が多く、生き生きと働かれている印象を受けました。そんなAngieさんを形成しているプライベートの過ごし方を教えてください。
ファッションが好きなので休日も青山~表参道~渋谷までショップ巡りをしてます。お酒も大好きで、夕方からは松濤あたりでお酒を飲んでます。気に入ったお店や気になるお店はGoogleマップで印を付けてメモしているんですよ。一人で飲むこともあれば、大人数で遊んだり、休日はとにかくストレスフリーに過ごしています。
家にいる日はネットで海外ドラマを見ていることが多いですね。劇中の衣装にも注目して楽しんでいます。例えば、「プリティ・リトル・ライアーズ」というドラマではオールセインツを着用しているシーンがあったりして、そんな発見も接客のトークに活かしたりしています。
− 最後に、仕事とのプライベートの目標を教えてください。
オールセインツでは社内のコミュニケーションにデジタルツールを使用していて、世界中のメンバーと自由にやりとりができるんです。年功序列ということはなく、誰にでもチャンスがあります。グローバルな経験を生かしてステップアップしていきたいと思います。プライベートでは今年はスポーツと向き合う一年にしたくて、冬は毎週スノボとスケートをしていました。春はテニスにチャレンジする予定です!
仕事にもプライベートにも共通することですが、常に「変化」することが目標。変化するのってワクワクしますよね!ファッションも自分自身の変化と一緒に変わっていくものだから、その時の自分を反映させてスタイルを楽しんでいきたいです。そして、自分が成長した結果、誰かに影響を与えることができる人になりたいと思います。
Angie
ALLSAINTS 原宿キャットストリート店 スタイリスト
アパレルや外資系ホテルのフロント業務を務めた後、オーストラリアへ。SNSで知ったオールセインツに魅了され、帰国後入社し。TokyoBay店、ISETAN新宿店を経て、原宿キャットストリート店でスタイリストとして活躍中。趣味は飲食店探し、旅行、海外ドラマ・洋画鑑賞。
着用アイテム:
Balfern Biker / 69,800円(税込)
Malin Silk Tee / 5,400円(税込)全てALLSAINTS
Text. Keiko Mukai