FASHION
有り余る選択肢、切り捨てる選択肢の話《水曜のケセラセラ》
こんにちは、ROBE編集長のAzuです。新年あけましておめでとうございます。ROBEは元旦で生後11ヶ月を迎えました。本年も宜しくお願いいたします。
さて、2017年一発目の気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》ではROBEが皆様にお伝えしていきたい思いを書き初めしていきたいと思います。2分ほど、お付き合いお願いします。
選択という体力の浪費
年末にベトナム旅行へ行ってきました。仕事で毎日毎日考え続けてきたファッションやデジタル、文字のこと、全部忘れてやる!とファッション&デジタルデトックスを掲げた完全プライベート旅行です。といいつつ、同時期に出張でベトナムを訪れていた上司&現地で働く上司と一日行動を共にしていたのですが。
メコン川を一望できる素敵なレストラン The Deck Saigon(写真)や日本人経営のプラカゴバッグブランド&雑貨屋さん hansry japan、ベトナムのチーズ王(!?)が経営する絶品ピザ屋さん Pizza 4P’s など、ベトナム在住上司のお勧めスポットにたくさん連れて行ってもらう中で、ふとベトナム生活の話になりました。
「この国では選択肢が少ないから、みんな購買意欲がある。日本のように選択肢が多いと悩み疲れて結局買わないことってよくあるでしょ?選択肢は多ければいいというものではないんだよね。」
上司からの一言に、ぽろり、目からウロコ。選択肢の多さと比例して充実度も上がる!なんて考えていた私の小さな脳みそに浮かんできたのは「コンビニ巡り」でした。
私には「コンビニ巡り」の癖があります。何となくチョコレートが食べたいと思いコンビニに立ち寄ってしまえばもう終わり。「あれでもない、これでもない、う〜ん、もう一軒行こう」そうしていつも3、4軒回った挙句、探すのに疲れて何も買わずに帰るということがしばしば。「あっちのお店に行けばもっといいものがあるかも」と選択肢を広げすぎたあまり疲れて決断力が鈍ってしまうのです。
上司の言葉で気づきましたが、選択肢が多ければ良いわけではないという例を自ら実践していたよう。選択をするということはとても体力のいることなのです。
選択肢を精査するために必要なこと
そしてこれ、まさしく今の時期にも言えること。初売りセールが繰り広げられているファッションビル、ショッピングモールは大賑わい。何となく欲しいものがあれば買おう、と足を踏み込んでしまえばそこはもう選択蟻地獄です。
選択肢がありすぎて何を買えば良いかわからない、全てが正解のように見えて選べない。もうお買い物は疲れてイヤ!ファッションってめんどくさい。買うのやーめた。
ああ、そんな思いをさせないために!
ROBEが今年伝えていきたいのは、選択肢を狭めていくための情報。一見矛盾しているようですが、“知っていれば選択肢に入れずに済むこと”も沢山あります。ただでさえ情報が溢れすぎているこの世界で、今必要なのは蓄積するだけの情報ではなく、手持ちの選択肢を切り捨てるための情報なのではないでしょうか。
全ての人がファッションを自由に楽しめるように。
毎朝ワードローブと睨めっこすることが幸せであるように。
ROBEでは「そうなんだ!」だけではなく「むむむ…」と考えてしまうような記事をお届けしていきたいと思います。
2017年も越境レディを目指していきましょう!