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LIFE & CULTURE

シンプルだから、ずっと使い続けられる。日常に馴染む『REEL』のレザー小物

トレンドのアイテムを頻繁に買い足すのではなく、これからも大切にし続けたいと思える1つを拘って選ぶ。
自粛期間を通して生活を見直し、そんな風にライフスタイルが変化した方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、飽きずに長く使えるデザインと、経年変化を楽しめる風合い豊かな素材が人気のレザーブランド『REEL』を特集。
デザイナーの宗片さんに、制作時のこだわりやオススメのアイテム、そして8月末に完成したばかりのアトリエ兼ショップについてお話を伺いました。

裁断〜仕上げまで手作業で

2018年1月にスタートしたレザーブランド『REEL』。
“日常に馴染むミニマルなデザイン”をコンセプトに、財布からバッグ、生活雑貨に至るまで様々なプロダクトを展開しています。

自然の風合いが活きたレザーに小さくロゴが配されたシンプルな佇まい。
素材選びから裁断・縫製・仕上げまでの全工程がアトリエで行われており、スタイリッシュな雰囲気の中にも手作業ならではの体温が感じられます。

ブランド名の由来

― 英語で「巻き取る」という意味の単語『REEL』をブランド名に選んだ理由を教えて下さい。

自分がレザーブランドをやるってなった時に、何ていうブランドにしよう…と思って。「レザー」を捻ってみたり、ドイツ語、フランス語とかにしてみたり。

そこで改めて何をやりたいかって考えたら、お花屋さんとか、カメラマンの方だったりとか、違う職業の人たちの仕事道具…例えば美容師さんだったらシザーケースとか。そういう「人と一緒に何かをやる」っていうことがやりたくて。

人が「こういう物があったら良いのに、市販だとなかなか無い」と思う手の届かない所を、私が実現する、形にする、ということをやっていきたいなと思ったんです。

そういった人の色々な要素とか、自分が好きなヴィンテージの古い要素とかも含めて、新しいものも、古いものも「巻き取る」という意味で『REEL』と名付けました。

洗練されたシンプルなデザイン

― シンプルなデザインが特徴だと思うのですが、宗片さん自身の好みも反映されているのですか?

そうですね、なるべくシンプル・プレーン・フラットな物が好きです。糸の色も革と同色の方が好きですね。
やっぱり飽きずに長く使える物、ってなると結局シンプルな物が良くて。邪魔にならない、そんなに癖の無いデザインにしています。

― 老若男女を問わず使えるデザインですよね。ギフトに選ぶ方も多いですか

多いです!女性から男性へのプレゼントはもちろん、その逆のパターンでも選びやすいみたいです。カップルでお揃いで使って下さる方も結構多くて…色違いで持ったりとか。

色が違うと味の出方が違いますからね。同じ色でも使う人によって全然変わってきますよ。

革選びのこだわり

― 使用している革について教えて下さい。

「クロムなめし」という薬品を使った革と、「タンニンなめし」という植物の油を使った革と大きく2つに分かれていて、私は後者のタンニンなめしの革を使っています。
環境のこともやっぱり考えていきたいので、なるべくナチュラルな物で作っていますね。

― 革の仕入れなども行っているのですか?

はい、全部自分でやっています。イタリアで革を作ってもらう所からお願いしています。

私達が食べた牛肉の革を革製品にする「なめす」という工程があるのですが、それを高い技術力で行っている現地の協会があって。そこのタンナーさん達を応援したいという気持ちもありますね。

魅力的な幅広いラインナップ

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数あるアイテムの中から一押しの5点をピックアップ。
「圧倒的に人気」というグレーは、革を染める際に高いスキルを要する貴重なカラーなのだそう。

アトリエ兼ショップ「tor」

最後に、今回の取材場所でもある「tor(トーア)」についてお話を伺いました。

― アトリエを作ろうと思ったきっかけは?

ここは元々先輩がアトリエとして使っていた場所で、移転することになったからその後どう?って言われたんです(笑)

最初は自信が無くて断っていたんですけど、ステップアップとして自分だけの空間を構えることは目標だったのでやってみようかなと。

― 内装でこだわった点は?

天井も床も全部剥がして…スケルトンにする所から自分たちでやりました。

ギャラリーとしても運営していきたいと思っていて。
今はコロナで人を集めることって凄く難しいと思うんですけど、やっぱり絵を描いたり、写真を撮ったりしている人たちって展示に向けて活動するじゃないですか。創作意欲って場所がないと湧かないので…。
そういった展示をする場所を設けたくて、何を置いても映える真っ白にしました。

あと、壁一面を棚にするのはずっと憧れていましたね。

― 「tor」という名前に込めた思いと、今後どんな場所にしていきたいか教えて下さい。

『REEL』はレザーブランドなので、+αで何かを作っていこうとは思っていないんです。ただ自分は物を所有することが好きで、色んな物を仕入れて販売出来る場所が欲しいというのがあって…。

ギャラリーもそうですけど、何かを提供する場所として窓口、入り口になる場所にしたくて。そういった思いで言葉を探し始めて、ドイツ語で「門」という意味の「tor」に決めました。

今後は色んな人と繋がって物作りをして、そこで展示が出来る。そんな場所になっていけば良いなと思っています。

Information 

tor [ トーア ]
REEL Atelier & Shop

151-0053
東京都渋谷区代々木4-41-14 B102
営業時間 12:00-18:00 ※土曜日のみオープン

https://reel-needle.com/


大掛かりな断捨離を通して、ずっと手元に置いておきたい物、自分にとって本当に必要な物って案外少ないのかも?と考え直した自粛期間。物の多さではなく、その本質に惚れた1つを愛用し続けたいと思うようになりました。
そんな私にとって、経年変化を伴う革製品は今改めてチェックしておきたかったキーワード。祐天寺の「feets」で見かけたコインローファーを思い出し、今回取材するに至りました。
使う人を選ばず、実用性にも優れたアイテムはきっとFACY読者の方にもフィットするはず。記事で取り上げ切れなかったアイテムも多数あるので、是非この機会にチェックしてみて下さいね。

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