LIFE & CULTURE
パケ買いします!サロン・デュ・ショコラ2017で注目したお洒落ショコラはこれ!
日本のカカオマニアのみなさま、今年もやってきました。甘さとほろ苦さ、汗と涙と幸せが滲み溶け合うショコラ・ウォーの季節です。
パリ発祥のSALON DU CHOCOLAT(サロン・デュ・ショコラ)は世界中のショコラファンを虜にするショコラの祭典。日本での開催が15回目を迎えるアニバーサリーイヤーである2017年は世界17カ国から約100ブランドが出店し、昨年を上回る1.5倍の規模で開催されます。
生粋のショコラ&ファッション狂を自負するエディターが数々の魅力的なショコラの中から気になったものを部門別にピックアップ!編集テーマはずばり「ファッショナブル・ショコラ」。美味しいのは当たり前、持っていればファッションアイテムにだってなる(!?)美しいショコラをご覧あれ。
問答無用にかわいい部門
Sébastien BOUILLET
かわいいヴィジュアルといったらセバスチャン・ブイエは外せません。ルージュ型とコンパクト型、どちらも本物のチョコレートなので間違えないように要注意。
Jean-Charles Rochoux
パリのおすすめスイーツ特集でも紹介したジャン=シャルル・ロシューはこの時期のみ日本にお目見え。まるで彫刻のようなショコラで有名な彼が作り上げたのは、咲き誇る愛の結晶。バラが香るホワイトチョコには幸せの象徴であるてんとう虫が止まっています。
HUGO & VICTOR
二子玉川にできた世界初のカフェも人気のユーゴ・エ・ヴィクトールは定番の手帳型ボックスにキュートなイチゴをのせました。3種のショコラは全てイチゴ尽くしという甘酸っぱい可愛さにメロメロ。
BABBI × TSUMORI CHISATO
ウエハースが美味しいバビは毎年話題のコラボを届けてくれます。今年はにゃんとツモリチサトとタッグを組み、ふわふわ・きらきらの猫ちゃんポーチが登場!
Christine Ferber
女性パティシエの先駆者的存在であるクリスティーヌ・フェルベール。代名詞でもある水玉模様の布が被さったジャムの瓶はどこかで見たことがあるかもしれません。今年のショコラは彼女らしい素朴でキュートな世界観をパッケージやショコラにプリント。ハートの中にはよく見るとたくさんのチェリーが。
ランウェイにも耐えうるモード部門
PIERRE HERMÉ PARIS
アーティストのニコラ・ビュフとコラボしたパッケージはそのままクラッチバックにしてしまいたいほどファッショナブル。バニラ風味やクレームブリュレ風味など様々なショコラフレーバーで揃えたマカロンアソートは、まさにオート・クチュールならぬオート・パティスリー。
Minimal – Bean to Bar Chocolate –
東京でビーントゥバーといったらココ。カカオにこだわり抜いた店だからこそ実現できたタブレット8種の詰め合わせは、まるでカカオ旅行記を読んでいるかのような気分にさせてくれるパッケージ。
Aline Géhant
フューシャピンクのパッケージがスタイリッシュに乙女心を奪ってくる、アリーヌ・ジェアンのパレ・ド・フルール。薄いショコラの上にはスミレとバラの花びらの砂糖漬けが乗っています。マリアージュはシャンパンで。
思わずにっこりほっこり部門
TAICHIRO MORINAGA
聞いたことないショコラティエだな…と首をかしげた方、この可愛らしいおじさんの顔をよく見てください。あの森永製菓の創業者です。明治の日本にチョコレートという「新体験」を届けたおじさんが、平成が終わろうとしている今、また新たな「をかし体験」を届けてくれます。
MAZET
止まらない想いは手紙にマゼて。キャラメリゼしたアーモンドにひとたび手を付ければ、病みつきゾッコン、その手が止まらない。

LES GENS DU CHOCOLAT 〜ショコラな人々〜
サロン・デュ・ショコラの目玉とも言えるセレクションボックス。世界中のトップショコラティエの似顔絵をプリントしたアートな一箱。総勢15名のパティシエが一押しするそれぞれの一粒がギュッと詰まってるなんて贅沢すぎます。顔を見ただけでどのブランドかわかったあなたは本気のショコラマニア。
王道エレガント部門
HENRI LE ROUX
今年で日本上陸10周年のアンリ・ルルーは、京友禅着物の老舗・千總(ちそう)とコラボした着物の柄のようなパッケージで発表。ヴォヤージュ・オ・ジャポン=日本への旅と題されたボックスには柚子やゴマ、ほうじ茶など日本独自のフレーバーを使用したショコラが詰まっています。
Jean Micheal Mortreau
ジャン=ミッシェル・モルトローが誘うのはカカオの旅。オーガニックを愛する彼が作り出したボックスでは6ヶ国で採れたカカオを堪能することができます。専用のパスポートでテイスティング方法をナビしてくれるから初心者でも楽しめるカカオ旅。
ヴィジュアルインパクト部門
Le Pommier
ショコラを買いに来たのになぜお団子が!という衝撃で思わず立ち止まってしまうル・ポミエのダンゴ・オ・ショコラ。求肥とガナッシュでできたお団子はゴマ、ピスタチオ、フランボワーズの3兄弟です。
CACAO SAMPAKA
ガラスの靴ではなく、本当に必要なのはショコラの靴。脱げやすく溶けやすい方が王子様もたやすくは見つけてくれない。だから面白い。
bubó BARCELONA
顔ほどの大きさがあるハートのショコラ。ブレイクマイハートという名前の通り、専用のトンカチで割らないと中のボンボンショコラとはご対面できません。ハートを壊す勇気も時には必要。1つ壊せば、出会えるハートは12個なんだもの。
BE@RBRICK 15周年記念展示
BE@RBRICK Salon du Chocolat 3000%と題した巨大BE@RBRICKが入り口でお出迎え。下手したらこのあと出会うショコラのインパクトを超えてしまうかもしれない大きさです。各ショコラティエによる創作BE@RBRICK 400%も必見。写真はフレンチ・カンカンを踊るJEAN-PAUL HÉVINベアとさくらんぼに囲まれたChristine Ferberベア。残念ながら非売品です。
番外編:ショコラティエ大集合
2月1日に行われたプレスプレビューでは世界中から総勢67名のショコラティエが大集合!サロン・デュ・ショコラ主催者のフランソワ・ジャンテ氏とシルヴィー・ドゥース氏、三越伊勢丹 代表取締役社長執行役員の大西 洋氏、そしてショコラアンバサダーの楠田枝里子さんも交えて鏡開きが行われました。中身はなんとショコラショー!
ショコラティエたちにはメリーチョコレート特製の日本酒ムースオショコラが配られました。それはそれは嬉しそう。本当にショコラが好きなんですね。世界中で活躍する同志たちだけあって、皆さん仲良しなのも微笑ましい。
いかがでしたでしょうか、優美で可憐でお茶目なショコラたち。ショコラアンバサダーの楠田さんが「ショコラは老若男女楽しむことができる魔法の食べ物」とおっしゃっていたように、会場にはショコラの魔法にかけられた多くの人で賑わっていました。たとえお目当のショコラが売り切れていても、きっとあたらしい味覚との出会いがあるでしょう。甘いだけじゃないショコラの海に溺れられるのは2月5日まで。
場所:東京国際フォーラム 地下2階ホールE
開催期間:2月2日(木)~ 5日(日)
住所:東京都千代田区丸の内 3-5-1
時間: 10:00~20:00
HP
text. Azu Satoh