LIFE & CULTURE
うさぎまみれの島!大久野島でうさぎと触れ合う旅に出る
うさぎ好きにとって楽園のような《うさぎまみれ》になれる島が日本にあるのをご存知でしょうか。
広島県竹原市にある大久野島はうさぎの島として世界中から注目を集めています。撮影に訪れたこの日も韓国やアメリカ、スペインなどから来た観光客がたくさんいました。
広島から電車で約2時間、JR忠海駅に近い忠海港からフェリーで向かうのは小さな島。大久野島行きの便は日に十数本程度しかないので乗り損ねたら2時間ほど待たなければいけません。しかも人気ゆえに定員オーバーでフェリーに乗れないなんてことも。
定員に間に合うように早めに乗船の列に並ぶため、目の前の売店でアイスクリームを食べながらフェリーを待ちます。うさぎの餌も売っているのでこの売店か駅前のコンビニで買っておきましょう。島内では売っていないので要注意。
大久野島に着いた!
フェリーでプカプカと進むこと15分。赤い港とともに待ちに待ったうさぎの楽園、大久野島が見えてきました。
島に着くと大久野島唯一の宿泊施設「休暇村」への連絡バスが待機。これに乗れば、うさぎがたくさん集まるという休暇村へ楽々いくことができます。せっかくならばうさぎまみれになろうと思ったのですが、旅程の関係上島について40分後のフェリーに乗って帰らなければいけなくなったので、港の周りをウロウロすることに。
綺麗な海に囲まれた小さな島です。
歩いて10秒、フェリー切符売り場の前の広場にいました、影なんだか模様なんだかわからないうさぎさん。無心にキャベツを貪ってます。ここに訪れる観光客は行きの切符売り場でうさぎ用のペレットを買うのですが、うさぎさん達は若干飽き気味らしくキャベツやニンジンだとよく食いつきます。
夏休みの観光客の多さにうんざりしたのか、たそがれるうさぎ。たまにはひとりになりたい時もあるのかな。わかるよ。
三周回ってニンジンが好きらしい。
港から歩いてすぐのところに、かつて発電場だった廃墟が見えてきました。昔々、この島は毒ガス兵器の製造所として使われていたそうで、その時の名残を未だに垣間見ることができます。うさぎさん達はその頃のことは知らないよう。
レンタサイクルもあるので自転車でうさぎを探しながら島を駆け巡ることができます。
かつては発電所だった廃墟も今ではうさぎの楽園。
うさぎも十人十色
おめめくりくりの美人さんや豚みたいな顔、フクロウみたいな顔つきまでうさぎも様々。一度にたくさん見る機会なんてないので、顔つきの違いに驚かされました。
上から見るとフクロウみたいな鋭い顔。
豚さんに似ている子。
じと。
うさぎ穴もあちこちに掘られています。気をつけないとつまずく人も。ピョコっと顔出す姿は悶絶の一言。だが出てこない。
寝るうさぎ
この日は人間だってうだるような暑さ。そりゃモコモコのうさぎさん達はもっと暑いに決まってます。みんな日陰で微動だにせず。
眠いね。暑いね。
暑くてやってられないのは人間だけじゃない。この日は36度。
お尻狙い撃ち。
わかったよ、眠いんだよね。みみまくらが丁度良い。
ベンチの下でのびのび。
いい感じの溝を見つけたようで、ぴったりぐっすり。
そろそろ餌が欲しいと思っているのだろうか。
汚れも気にしないほど餌が欲しい。
うさぎ愛好家もそうじゃない方も楽しめるうさぎアイランド大久野島。ぜひ一度は訪れてみたい癒しの島でした。ゴミと思いではしっかり持ち帰ろうね。
Text. Azu Satoh